ヘル★ニャーバイオリン日記

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2005/01/26
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カテゴリ: バイオリン地獄
ネコを連れて行って目印にしようと思ったが、
危うくホームレスと間違われそうだったので、やめておいた。
そのかわり、タカラヅカオーラに気おされないように、
件のシルクのシャツを着て出かけることにした。
バイオリンっぽい。光沢なら負けない。

ウエストゲートパークについた。
僕のかわりだろうか、ホームレスの御仁が、
タバコを拾い集めながら通り過ぎていく。

顔も知らない人と待ち合わせをするなんて、生まれて初めてのことだ。

ムムム・・・緊張なんかしてへんで。どっからでもかかってこいや~~。
と、電話が鳴る。

しょっぱなから、遅刻するという旨の業務連絡だった・・おのれコムスメめ・・。

二度目の電話は「到着した」との電話だ。
周りを見渡すと、こっちを見ている女の子がいる。多分あれだ。
ま、ふつうの女の子だ。特に「ヅカ」のにおいはしない。
立ち話もなんなので、近くの喫茶店で話(面接?)をすることにした。

「え~、取締役サンだったんですか~~へぇぇー」

フッフッフ。名刺作戦はまんまと成功だ。
挨拶がわりに、間髪いれず名刺を差し出した。
差し出すときには心の中で「ナメんなよ」とつぶやいた。


ホームレスから考えると、とてつもない昇格、大出世だ。
これはコンパなどでも使えるかもしれん。
最初はホームレスと思わせておいて、それから名刺を・・・・ムリか?

閑話休題。
いずれにせよ、相手は深窓のご令嬢かもしれん。

このくらいのハッタリは重要だ。
自分たちで作った会社で、社員は3人。全員取締役であることは伏せておこう。
コドモには、まだ早い。

「何でも好きなもの食べていいよ」と、鷹揚なそぶりを見せ、(喫茶店だけど)
ことさらにオトナであることを強調しておく。

ケーキが出てくると、コムスメはふつうのコドモになった。
なんかモシャモシャ食べている。皿に残ったクリームを恨めしそうに見つめている。
っていうか、普通の子やん。うれしそうに喰ってるよ。

話を聞くと、音楽大学だからってウルトラお嬢様ばかりでもないらしい。
(なかにはとてつもないお嬢様もいるようだが)
大半は普通のご家庭のご子息だそうだ。
彼女も別にタカラヅカな暮らしをしてるわけではないという。

なーんや。バカバカしい。緊張して損したわ。
いきなり小汚い関西弁に戻り、カッ飛んだギャグでトークを展開する。
「全員取締役」もすぐバラす。これこそ、僕のペース。

コムスメは8歳でバイオリンを始めて、ずっとバイオリン一筋にがんばってきたそうだ。
昔教えてもらった先生にとても影響を受けて、教える仕事をしていきたいと思っているという。
教えることが大好きだと、目を輝かせている。ニート君に聞かせてあげたいね。

多くのバイオリン教師は、本当は演奏の仕事がしたいんだけど、
それじゃあなかなか食べていけない。
だから、教える仕事をしている。それが実情のようだ。
僕のマーケティングでは。

コムスメ曰く、音楽大学に入ってしまうと、
「演奏で食べていかなければならない」という、
固定観念やら脅迫概念みたいなものにがんじがらめになるものだと解説してくれた。
「うまく演奏する。」大学ではそれしか教えないから。
彼女自身そういう観念にとらわれそうになった時期もあるという。

実は、僕は複数のバイオリン講師に会って話を聞いた。
「本当は演奏をしていきたいんだけど・・」と本音を語るか、
もしくは言外にその感情があふれてしまっている人が多かった。

「本当はソバ屋やりたいんですけど、難しいのでラーメン屋やってます」
というお店のラーメンは御免こうむりたい。まずくても、「ラーメン命」のお店に行きたい。
「熱」はとても重要だ。

僕の前に座るコムスメは、
「教えることが大好きです。昔に教えてもらったセンセーみたいになりたいです」
と目を輝かせて言う。

その瞬間、コムスメは僕のセンセーになった。

何よりも、
ケーキをモシャモシャ喰う。大口を開けて、僕のスーパーギャグを笑ってくれるのが気に入った。
そのうち、爪楊枝でシーシーしたり、コーラをのんでゲップしたりもしてくれるかもしれない。
・・しなくてもいいが。

この人に教えてもらおう。


・・・そういえば、合格はどっちが出すんだ?

つづく





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最終更新日  2005/01/27 12:41:54 AM
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