B級映画ジャケット美術館

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2016.01.16
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カテゴリ: デザスター映画
0287 マグマ

『0287 マグマ』オモテ面

【スタッフ】
・監  督  イアン・ギルモア
・製  作  フィリップ・フォン・アルベンスレベン
       ジェフリー・ビーチ
       フィリップ・ロス
       T.J.サカセガワ
・脚  本  ポール・ジョシュア・ルーベン
       チェイス・パーカー
・撮  影  ロレンツォ・セナトーレ
・音  楽  ネイサン・ファースト



・ザンダー・バークレイ「24 TWENTY FOUR」
・エイミー・ジョー・ジョンソン
・デビッド・オドネル
・ジョージ・R.シェフィー

『0287 マグマ』ウラ面

【仕  様】
・型  番  ALBTS0074
・製作年度  2006年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  MAGUMA
・収  録  95分
・音  声  1.オリジナル <英 語> (Stereo)
       2.日本語吹替 (Stereo)

・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタサイズ
・そ の 他  片面1層、MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・発  売  プライムウェーブ株式会社
・販  売  アルバトロス株式会社

・映像特典  オリジナル予告編

【ジャケット】
・オモテ面:地・球・沸・騰
・ウラ面 :驚異のVFXで地球最大の危機を描く
      空前のパニック超大作!!
        次々と眠りから覚める 世界各地の休火山
        富士山大噴火で日本は壊滅
          地球は沸騰する溶鉱炉と化した
        人類に残された唯一の希望
          それは原潜部隊による海溝爆破作戦
      人々の祈りを背に
      暗黒の深海で最後のミッションがはじまる!!

オモテ面は、大噴火する富士山のイラストですね。日本が舞台のイラストは、珍しいのではなかろうか。たぶん……。東京タワーも視認できます。(笑)
ウラ面は、プライムウェーブのパターンメイドから脱して、ちょっとオリジナリティがうかがえる。取り込み画像と、煽り文句で、ストーリーが伝わる工夫がなされている。こういうのは、好きだなぁ。いいジャケットだ。

【感  想】
「SFゴッコ」

小さい頃、従姉妹(♀)と“○○○○ゴッコ”をするのが好きだった。
一つ上の彼女は、大人がいなくなると突然、「ここは宇宙船!」と宣言するなりお芝居を始める。その唐突さと、あまりの“なりきり”ぶりに、私はぽかんと見ているしかなかったが、宇宙船の事故だの宇宙人との遭遇だのワクワクするような展開は、いまでも覚えている。残念ながら小心者の私は、その空想の世界の中に入って行くことは出来なかったが、いまでも楽しい思い出である。

本作品は、まさしくそんな子供の“ゴッコ遊び”とよく似ている。科学者はたくさん出て来るが、科学的な根拠のない“危機”を唱えたり、したり顔で頷いたりしている。「さぁ地球がタイヘンだ!」ってわけだが、いざ議論が原因にまで及ぶと「そんなことはどうでもいい! 早く解決しなければ!」と科学者らしくない論旨のすり替えが平気で行われる。原因が解らずして事態をおさめようってんだから言語道断である。(脚本家の知性が低いと、こうなる) ――まぁ、その幼稚さがB級映画の醍醐味なのだけどね。
挙げ句の果てにシロートが考えたって無謀きわまりない計画に着手する。『アルマゲドン』にそっくりな合衆国大統領のスピーチがオーバーラップされ、そのB級ぶりたるや痛々しいを通り越して悶絶ものである。役者サンたちが力演すればするほど、視聴者は悶死することになる。久しぶりに見応えのあるB級SF映画だった。(笑)

B級映画らしく、数多のヒット作品の名場面からインスパイアされた(パクッた)シーンがたくさん出て来る。何しろオープニングのクレジットで流れる音楽が『ダンテズ・ピーク』に素晴らしくよく似ており、そのいかがわしい雰囲気に否が応にも期待感が高まる。B級映画ファンへの“つかみ”はバッチリだ。(笑)
物語が中盤に差し掛かった辺りで富士山も噴火。ここで数カット登場する日本人の研究スタッフは着物姿でPCを叩いているし、髪はキレイに結い上げられて「これから成人式に行きます」って感じ。あまりのアナクロさに鼻血モノの名シーンに仕上がっている。『007は二度死ぬ』に勝るとも劣らないだろう。役名が“アキ”ってのも高ポイントだ。
然も、殉死する車椅子の先生と若い助手の姿は『日本沈没(73)』を彷彿とさせるし、クライマックスの計画にも『日本沈没(06)』を連想させるデタラメさがある。
地球を覆い尽くすような噴煙を海中に逃がそうってんだから、困ったものである。有毒物質が増加して生態系が崩壊してしまったら「どうなるんだ?」と思ってしまった。酸素の大半を作り出しているのはサンゴ礁なわけだから、死刑宣告に署名したようなもの。ちっとも解決になってないじゃないか。(笑)

『AVP2』で帰還兵を演じたレイコ・エイルスワースが出演しているが、出番が少なくてガッカリ。一方、教授のフィールドワークに無理矢理ついて行く女子大生役に『パワーレンジャー』『キラーバグス』のエイミー・ジョー・ジョンソンが出演していた。これは、みっけもんだった。(笑) 彼女の小さい体躯と大きめのお尻が、密かに好きなのだ。キレイな顔立ちだが、如何にも偽物っぽくて売れなさそうなところも、いい。トップクラスのハリウッド女優もいいけれど、こうしたB級作品にしか声の掛からない女優サンは、ついつい応援したくなる。

チープさと脚本の幼稚さは、人材不足のなせるわざ。監督サンは比較的まじめに作品づくりに取り組んでいることは、その出来映えからも十分に汲み取ることが出来た。
本作品はヘナチョコB級SF大作だが、観る側のさまざまな意識を喚起する点に於いては、製作費をCGとハリウッドスターにばかり注ぎ込んだおバカな超大作よりは、よっぽど観る価値はあると思う。これだからB級映画はやめられないんだよなぁ!

オススメ!





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Last updated  2016.01.16 06:51:26
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