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2016.06.30
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0453 スーパーナチュラル SEASON 6 DISC 1 [THE COMPLETE SIXTH SEASON]

『0453 スーパーナチュラル SEASON 6 DISC 1 [THE COMPLETE  SIXTH SEASON]』オモテ面

【スタッフ】
・製作総指揮 マックG
       エリック・クリプキ
       セラ・ギャンブル 他

『0453 スーパーナチュラル SEASON 6 DISC 1 [THE COMPLETE  SIXTH SEASON]』ウラ面

【キャスト】
・サム・ウィンチェスター
         …ジャレッド・パダレッキ(内田夕夜)
・ディーン・ウィンチェスター
         …ジェンセン・アクレス(東地宏樹)
・カスティエル………ミシャ・コリンズ(津田健次郎)
・ボビー・シンガー…ジム・ビーバー(谷口 節)

『0453 スーパーナチュラル SEASON 6 DISC 1 [THE COMPLETE  SIXTH SEASON]』ピクチャディスク

【仕  様】

・製作年度  2010-2011年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  SUPERNATURAL
・収  録  本編 915分
・音  声  1.5.1ch DTS-HD Master Audio:英語
       2.ドルビーデジタル 5.1ch:日本語
・字  幕  1.英 語
       2.日本語
・サ イ ズ  1080p High Definition 16x 9 1.85: 1
・そ の 他  COLOR、DOLBY DIGITAL、
       Blu-ray、セル専用

・翻  訳  字幕…今泉恒子
       吹替…佐藤真紀
・映像特典  1.ジェンセン・アクレス初監督
         エピソードの舞台裏
       2.第 9話「スーパーX-ファイル」

         セラ・ギャンブル、ベン・エドランド
         による音声解説
       3.第15話「もう1つのスーパー
         ナチュラル」
         製作総指揮ロバート・シンガー、
         セラ・ギャンブル、ベン・エドランド
         による音声解説
       4.第15話「もう1つのスーパー
         ナチュラル」トリビア・トラック
       5.第15話「もう1つのスーパー
         ナチュラル」別テイク&NG集
       6.「スーパーナチュラル:
         ザ・アニメーション」
         本編特別収録(第1・6話)
       7.ハンターズガイド
       8.スーパーナチュラル:魂の探求
       9.NG集

『0453 スーパーナチュラル SEASON 6 DISC 1 [THE COMPLETE  SIXTH SEASON]』ブックレット1

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :魔王ルシファーとの闘いは、
      本当に終わっていたのか・・・
        ルシファーと共に地獄に
        落ちたはずのサムが復活し、
        新たな試練が兄弟を襲う!

アウターケース仕様の4枚組。今回掲載した画像は、アウターケースのオモテ面とウラ面、ピクチャディスク、そして、ブックレットの該当ページ。
オモテ面は、クライモリ(笑)を背景に、サムとディーンの姿が描かれている。何故か、2人の間には、血の河(?)が流れている。どことなく不穏な空気は、復活したサムの正体が何であるのか不明だからだろうか……。2人の腰から下が掠れて描かれていることも意図的だろう。象徴的な意味があるのだろう。全体的な色使いは好きではないが、なかなか面白いジャケットだと思う。
ウラ面は、どこかの廃工場のようなところを様子をうかがいながら歩いているサムとディーン、カスティエルの姿を捉えたショット。カスティエルというキャラクタが、レギュラーになった証拠だろう。

『0453 スーパーナチュラル SEASON 6 DISC 1 [THE COMPLETE  SIXTH SEASON]』ブックレット2

【感  想】
「肌の手入れと役者の命」

第6シーズンは最初からブルーレイで購入した。やはり画質がキレイだからだ。キレイ過ぎる気もするが、それが現時点で最高だと言われれば、迎合するしかない。
けれど、よく考えてみると何かヘンだ。もともとTVドラマだから、放送することを前提に画質を作っているはず。つまり、放送時の劣化を考えて色温度やコントラストを強めに調整することになる。だから、それをそのままメディア化すると、「過度に美しく調整された画像が収録されることになりはしないか?」と思うのだ。
実際、ケーブルTVで放送されているのを観た後、DVDやブルーレイを観ると、その違いに愕然とすることがある。「キレイなんだからいいじゃねぇか」と言われそうだが、何だかキレイ過ぎて作品の持つシズル感が損なわれているように思える。『スーパーナチュラル』なのにソープオペラを観ているような気分になる。(笑)
製作陣にイメージの変更があったことも確かだが、それ以前に物理的な違いがあるような気がしてならない。

デジタル放送になって、どれだけ映像の再現性が高まったのかは分からない。ただ、日曜日の午後、テレビ東京で放送しているミステリードラマを見ていると、登場人物がかなりケバいことに驚かされる。ドーランを塗りたくった役者の顔は、合成着色料タップリの駄菓子みたいだ。或いは、旅芸人のよう。アナログ放送なら、それでちょうど良いのかも知れないが、デジタル放送ではメイクを薄めにしないとみっともないだけだ。
役者サンは肌のお手入れに、いままで以上に気を使わなければならない時代になってしまった。
サイレントからトーキーに移った時、大勢の役者が職を失ったと、ものの本で読んだ。もしかしたら同じようなことが、現代で起きようとしているのかも知れない。ニキビ痕やシミ、ソバカス、不摂生で肌のきたない役者サンは淘汰される運命だとか――。プロアクティブが爆発的に売れそうだ。株でも買っておくかな。(笑)

■第01話(105) サムの帰還
サムが、ミカエルとルシファと伴に地獄の“檻”に閉じ込められて一年、ディーンは、リサとベンと平凡な生活を送っていた。生業を持ち、穏やかで健全な日々だったが、一方ではハンターだった頃の習慣とサムを連れ戻したい一心で、怪異に対する緊張を緩められずにいた。嘗ての生活から完全には足を洗えなかったのだ。そんな時、ディーンの許に突然、サムが現れる。誰がいつ、どうやってサムを助け出したのか? 疑念は去らず、何となく様子の違うサムに、ディーンは違和感と戸惑いを隠せなかった。
……というお話し。
サブタイトルの通り、サムが帰って来る。しかし、ディーンの表情は終始冴えない。ファンとしては2人の再会を手放しで喜びたかったが、製作サイドは、そんな甘い夢を許してはくれなかった。待望の新シーズンの第1話だ、兄弟の再会にカタルシスを期待したファンも多かっただろう。ところがところが、意外や意外、ウェットな滑り出しである。好悪が分かれそうだが、個人的には、これはこれで不気味な感じがいい。今までにないテイストだ。
ただ、初期の頃に較べると、映像は凡庸になったと思う。妙に明るくてパースペクティブに欠けている。この不気味な雰囲気をダークでスタイリッシュな映像でみせて欲しかった。
今回は“ジン”が登場する。以前、ディーンに理想の生活を夢見させたバケモノである。本作品では、理想の生活をするディーンに悪夢を見させる。象徴的なエピソードだった。

■第02話(106) 赤ちゃん泥棒
怪物の魔の手がリサとベンに及ぶことを恐れたディーンは、ムリヤリ引っ越しを敢行する。唐突な行動にリサは理解を示すがベンはむくれ顔。ディーンにとって、2人は守るべき家族になっていたのだ。
一方、親を殺して乳幼児を連れ去る事件を追っていたサムは、ある現場で赤ん坊を発見する。生き残ったからには何か理由がある。サムはディーンに助けを求める。ディーンは、初めこそ嫌がっていたものの、次第に赤ん坊に気持ちが移って行く。しかし、そこにはバケモノの企みがあった。
……というお話し。
兄弟の絆、親子の絆、夫婦の絆、――そんなことがテーマの1話だった。ディーンの子煩悩ぶりが面白おかしく描かれるが、それは失われた兄弟の絆に対する代替でしかないと思うと、何だか切ない。と同時に、ディーンが悪人にも思えるから不思議だ。どう考えても、リサとベンは一時の慰謝でしかない。彼は、2人の許に戻るべきではなかったのだ。
新種のスキンウォーカーが登場。映画『スリーメン&ベビー』にあやかった副題が面白い。

■第03話(107) モーゼの杖
罪を犯した警察官が怪死する事件が発生する。その死にざまは、まるで旧約聖書の“災い”そのものだった。調査に乗り出したサムとディーンは、天使が絡んでいると睨み、カスティエルを呼び出す。彼の説明によれば、最終戦争の混乱に乗じて天界から“武器”が盗まれた、と言う。武器=神の力を宿した遺物である。今回の事件が“モーゼの杖”によるものだとカスティエルは断言する。
……というお話し。
血の川、イナゴの大群、疫病の流行など、旧約聖書の“出エジプト記”に記された災いをモチーフにした一編。日曜日にミサに行かない日本人にはあまり馴染みはないが、たくさんの映画で取り上げられたから覚えている方も多いはず。『リーピング』がそうだな。どの作品でも、概ね現代的な解釈で、その災いを説明しようとしていたが、本作品では“モーゼの杖”がちゃんと存在する。さすが『スーパーナチュラル』だ。(笑) どうやら“契約の箱”も存在するらしい。
この杖が人を殺すわけだが、天界の騒動ばかりに注意がひかれて、肝心の殺人事件の印象は薄い。善いお話しだったから、何となく残念な気がする。

いつ頃のからか、本シリーズにはゲーム的な要素が見られるようになった。DSやPSのアクションRPGみたいだ、と言えば伝わるだろうか。アイテムを揃えて悪魔の親玉を退治するストーリーで、天使や悪魔との駆け引きもゲーム上の重要な選択肢になる。――待てよ、もしかしたら『スーパーナチュラル』のゲームソフトくらいリリースされているかも知れないな。北米のリリースなら、きっとバグだらけに違いない。(笑)
つまり、本シリーズには、そんなゲームに似た発想のストーリー展開やアイテムが登場するようになって来た、ということである。
要は使い捨て。定番のアイテムになることもあるが、だいたい一度キリだ。1話完結のシリーズだから当然かも知れないが、最近は連続ドラマに近い体裁なのだから、もう少し大事にしても良いのではないかと思う。もったいないではないか。(笑)

現代の若者文化にゲーム機は欠かせない。幼い頃から身近にあり、生活の一部だからだ。そういう意味では、本シリーズが、ゲーム感覚にシフトして行くことも自然な成り行きなのかも知れない。
作り手としては、様々なアイテムを繰り出さなければならないから、リサーチに膨大な時間を費やさなければならない。さぞや大変な思いをしていることだろう。そうまでしても、たった1話で消えてしまうことがほとんどなのだから、心中を察するといたたまれない。私なら「もっと使ってくれよ!」と叫びたくなるな。(笑)

■第04話(108) 危険な週末
(前シーズン、)クラウリーとの取り引きで車椅子の生活から解放されたボビーだったが、魂を担保に取られ、期限は刻々と近づいていた。彼は、ハンター仲間やサムとディーンの面倒をみながら、魂を取り戻すべく一計を案じる。ルーファスに協力を頼み、行動を開始したボビーの許に隣人の女性が訪ねて来る。
……というお話し。
今回はボビー・シンガーを主役に据えた一本。こういう企画は楽しい。普段、サポート役に徹している彼が何を思い、どんな日常を送っているのか興味深かった。それにしても、本業の方はどうなっているのだろう?

■第05話(109) リビング・ハード
頻発する失踪事件を調査するサムとディーン。失踪した女性が“ヴァンパイア”に心酔しており、PCの履歴から吸血鬼を気取った見知らぬ男とバーで会う約束をしていたことを突き止める。そこで怪しげな男2人を見つけたサムとディーンだったが、ディーンが尾行していた男に気づかれ反撃にあってしまう。然も、男はヴァンパイアだった。男に咬まれたディーンは“変化”に苦しみながら、アジトに潜入して連中を一網打尽にする計画を立てる。
……というお話し。
エドワードくんに似た男が女の子をナンパするプレオープニングが面白い。明らかに『トワイライト』を茶化しているのだが、ファンの反感を買ったり訴訟沙汰にならないように微妙に手心を加えている。この辺りのリスク・コントロールはプロデューサーの範疇だろうか。本シリーズでは、時々こういう場面に出くわすが、製作陣の繊細さが現れていて微笑ましい。
ところでこの副題は『ダイハード』のモジリかな?(笑)

■第06話(110) 真実の女神
ウエイトレスの女性が、真っ昼間、ダイナーで自殺する。サムとディーンが調査に乗り出すが、彼女と最後に電話で話しをした姉は「心にもないこと(?)を言ってしまった」と後悔していた。言うつもりのない、心の奥底にある気持ちをぶつけてしまった、と。それを手掛かりに、2人は今回の魔物が“真実の女神”であることを突き止める。しかし、不用意にもディーンが“真実の女神”の呪いにかかってしまう。
……というお話し。
呪いにかかったディーンが、これ幸いにと周囲の真実を聞き出そうとする辺りが面白い。「真実なんか聞いてどうするんだ?」と思ったが、人間の生理としては、そういうものらしい。
真実が必ずしも“本当の気持ち”とは限らない。私たちは様々な社会規範や道徳に縛られて生活している。そのカタチに合わせて気持ちは変わる。石で動物を狩っていた太古の昔ならいざ知らず、現代社会に生きる私たちにとって、心の奥底に潜む真実は行動の原動力にはなっても、ひとを評価する判断材料にはならないだろうなぁと思う。
もし、皆が真実を口にするようになったら、間違いなく私は鬼畜に成り下がるな。(笑)

『トワイライト/初恋』のヒット以来、ヴァンパイアのイメージは一新された。それはそれで素晴らしいことなのだが、その一方で、同シリーズを揶揄する場面に出くわすことも多くなった。日本にいてそう感じるのだから、本国ではもっと強烈かも知れない。『トワイライト』シリーズの描く異形の青春物語は現代の若者に受け入れられたものの、ことヴァンパイアの造形については「異議あり!」といったところだろう。

映画や文学が育てて来たモンスターは、時代と伴に変化して来た。短い歳月の間にもエポックメイキングが幾つもあった。大きな変化も小さな変化もあった。しかし、騒ぎが収まってみれば、皆がよく知っているカタチに落ち着いてしまう。振り子が大きな振幅の後に垂線で落ち着くように……。
第6シーズンに入って登場するモンスターは、“始祖”だの“アルファ”だの言っているが、基本的なカタチが変わらない。そのことが妙に嬉しい。(笑)
ハッタリをかましてはいても、ヴァンパイアはヴァンパイア、狼男は狼男、悪魔も悪魔のままだ。独自の物語世界を構築してはいても、製作陣は意外と保守的なのかも知れない。

オススメ!





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Last updated  2016.06.30 07:10:23
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