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2016.09.26
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0541 アダムとイブ VS 食人族

『0541 アダムとイブ VS 食人族』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  エンツォ・ドリア
       ルイジ・ルッソ
・音  楽  グイド・デ・アンジェリス
       マウリツィオ・デ・アンジェリス

【キャスト】
・マーク・グレゴリー
・アンドレア・ゴールドマン
・エンジェル・アルカイザー
・コスタンティノ・ロッシ

『0541 アダムとイブ VS 食人族』ウラ面


【仕  様】
・型  番  IDM-392
・製作年度  1983年
・製 作 国  イタリア
・原  題  Adam And Eve VS. Cannibals
・収  録  75分
・サ イ ズ  ワイド 16: 9
・音  声  1.イタリア語
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面1層、MPEG-2、COLOR、AC-3、
       リージョン2 日本向け、DVD、レンタル専用
・製  作  WHDジャパン

・販  売  シービー株式会社

『0541 アダムとイブ VS 食人族』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :それは人類が存在しない原始時代…。

或る意味、このチープさが、本作品には相応しい。粗い映像を精一杯引き伸ばした感じの仕上がりに、好事家は舌なめずりする。(笑)

ウラ面は、マヌケな原始人の顔、アダムとイブの画像が並んでいる。その下には、取り込み画像が帯のように並んでいる。
そして、イブの顔のUP。こうして見ると、キレイでカワイイ。これよりも洗練されていては、本作品の雰囲気を伝えられない。これ以上ダサイと観る気が失せる。
絶妙な出来映えのジャケットだと思う。

【感  想】
「カインはアダムの子か?」

物凄いタイトルだが、中身の方は至ってマジメ。おちゃらけたりせず、キチンと撮っている。役者さんたちも最後までお芝居を通していた。さすがイタリア映画だ。(笑)

――天地創造の時は終わり、土の中からアダムが生まれる。やがて、アダムは砂浜でヒトガタを作り、そこからイブが生まれた。2人は楽園で動物たちと平和に暮らす。
しかし、イブが蛇に誘惑されて禁断の林檎を食べてしまう。その瞬間から楽園を嵐が襲い、2人は這々の体で逃げ出すことになる。
楽園に帰れなくなったアダムとイブは海を目指して旅を始める。荒れ地を旅する2人の前に現れたのは、類人猿(ホモ・エレクトスか?)。原始的な彼らは、2人を食べようとするが、野生動物と調和している姿を見て畏怖を抱くようになる。
……というお話し。

人間はアダムとイブだけしかいない世界で、どうして食人族がいるのか不思議だ。(笑)
まぁ、2人を単なる“肉”と認識したんだろうなぁ。彼らは捕らえることが出来れば、恐竜でもマンモスでも喰うだろう。
そう言えば、田中光二さんの短編にアフリカの原住民がU.M.Aを食べてしまう話しがあったっけ。(確か『異星の人』だった……)

――アダムとイブは、更に旅を続けるが、諍いが絶えない。とうとう喧嘩別れをして別々の道を選択する。
イブは、体中を緑色に塗った男“グリーンマン”と知り合い、一緒に暮らすようになる。彼の種族(ホモ・サピエンスか?)は、武器をこしらえ、穏やかなアダムとは正反対だった。一方、途方に暮れたアダムは、ネを上げてイブを連れ戻そうと、来た道を戻ることにする。
……という展開。

グズグズと我が儘を言われても、頭に来ても、いつだって女の言うことは正しい。男は従うしかないのだ。(笑)

――或る日、グリーンマンの村が、ケモノの毛皮を身にまとった種族に襲撃される。果敢に立ち向かうグリーンマンの一族だったが、次第に劣勢になって行く。
そこに来あわせたのが、アダムだ。アダムとイブ、そしてグリーンマンは、何とか襲撃から生き延びる。
しかし、イブは、アダムかグリーンマンか選択を迫られることになる。
……ということでクライマックスへ。

なかなか凝った構成で、楽園から追放された2人は、海を目指しながら、次第に痩せた土地、寒い地方へと旅して行くことになる。
旅の過程で衣類を身に付け、愛情とは何なのか、信じるとはどういうことかを知って行く。
キワモノのようなタイトルが付いているが、キチンとしたテーマがあったわけだ。(笑)

――アダムとイブは、一面、雪と氷の世界に辿り着く。絶望するアダムを慰めるイブに、アダムは呟く。
「やがて氷が溶けて、この下に眠っている海が姿を現す」
その言葉の通りに、豊かな世界が姿を現す。
子供を身ごもっているイブは、海で赤ん坊を出産する。
……というラスト。

果たして、赤ん坊は、アダムの子なのか、グリーンマンの子なのか……。この赤ん坊が、人類最初の殺人を犯すカインならば、ホモ・サピエンスであるグリーンマンの子かも知れない。神が自らの姿に似せて作られたのが、アダムとイブならば、2人は現生人類だ。グリーンマンは、その祖であるホモ・サピエンス。ならば、グリーンマンとイブの子は、“先祖帰り”みたいなものだ。私たちの凶暴さは、グリーンマンの血が流れているからかも知れない。(笑)

自然史学と聖書とエクスプロイテーションを融合させた本作品は、なかなか面白かった。
音楽も、いい。(ここは強調したい)
カルトと呼ばれるだけのことはある。

古くてマイナーな作品だから仕方ない部分はあるにしても、走査線が出まくりのDVD化は、ちょっと残念だった。(溜息)

マニアックな方にオススメ!





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Last updated  2016.09.26 06:22:25
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