B級映画ジャケット美術館

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2017.10.22
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0932 ザ・クレイジーズ

『0932 ザ・クレイジーズ』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本 ジョージ・A.ロメロ
・製  作  アルヴィン・C.クロフト
・原  案  ポール・マッカロー
・撮  影  S.ウィリアム・ハインツマン
・音  楽  ブルース・ロバーツ

【キャスト】
・ウィル・マクミラン
・ハロルド・W.ジョーンズ
・リチャード・リバティー

・リチャード・フランス
・ロイド・ホーラー
・ハリー・スピルマン
・ウィル・ディズニー

『0932 ザ・クレイジーズ』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  BIBF-1989
・製作年度  1977年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  THE CRAZIES
・発  売  株式会社ビームエンタテインメント
・販 売 元  株式会社ビームエンタテインメント

・価  格  税抜価格 3,800円
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・翻訳監修  ----
・吹替演出  ----

・リリース  ----
・収  録  103分
・サ イ ズ   4: 3 スタンダード
・音  声  1.英語 モノラル(DBデジタル)
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC、セル専用
・映像特典  ----

『0932 ザ・クレイジーズ』チャプターリスト1
※チャプターリスト表面

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :《マスター・オブ・ホラー》
      ジョージ・A.ロメロが描く
      細菌兵器の恐怖!
        絶望が満ちた世界で、
        果てしなく続く狂乱。

『0932 ザ・クレイジーズ』チャプターリスト2
※チャプターリスト裏面

どういう理由でこういうジャケットになったのか理解できない。(溜息)
確かに美しさの基準は、ひとそれぞれだし、私が「気持ち悪い」と思っても、ほかの人は「スゴイ迫力だ」と感心する場合もある。だから、出来るだけ冷静に見るようにしているのだが、B級映画のカンジが丸出しのこのジャケットは、誰が見ても、いい出来映えと言えないんじゃないかな?
スティングレーの2枚組を買えば良かったかな?(苦笑)

『0932 ザ・クレイジーズ』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「おそらく最初の感染パニック映画」

ジョージ・A.ロメロ監督の3作品目。欧米では『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(NOTLD)』と並んで評価が高い。私が学生の頃には、既にカルトだった。(歳がバレるな)

おそらく最初の感染パニック映画ではなかろうか。これ以前にウィルス感染を題材にしたパニック映画を私は知らない。
マイケル・クライトン原作の『アンドロメダ…(71)』もあるが、SFミステリーで少々趣きが異なる。本作品との類似が指摘される『処刑軍団ザップ(70)』は、むしろ『NOTLD(68)』の影響を受けていると言われているし、“狂犬病”だった。(そう言えば、狂犬病の犬に咬まれた男の悪戦苦闘を描いた『恐怖の48時間』が、もう一度観たい!)
実際、ウォルフガング・ペーターゼン監督の『アウトブレイク(95)』やスティーブン・セガール御大が主演した『沈黙の陰謀(98)』なんかは、明らかに本作品の影響下にあると思う。意外と、本作品が後世に与えた影響は大きいのではなかろうか。そう考えると、もっと日本で評価されても良いと思う。

――アメリカの田舎町。1人の男が突然、発狂して妻を殺し、家に火をつける事件が発生する。同じ頃、軍が町を封鎖。何の説明もないまま住民を隔離してしまう。
消防署員のデヴィッドは、恋人のジュディと友人とともに町からの逃亡を図る。看護士のジュディの話しでは、町がウィルスに汚染されてしまったらしい。ウィルスは、感染者の精神や脳を破壊してしまう。死ぬか廃人になるか、いずれにせよ助からない。
幾人かの生存者と逃亡を続けるデヴィッドたちだったが、やがて仲間の中にも発症者が現れ、次第に追い詰められて行く。
……というお話し。

リメイク版ではゴッソリとなくなってしまった軍の内部事情が細かく描かれていることに注目したい。巨大な組織と愚かな命令系統と規律、その中で感染の拡大を防ごうと躍起になっている現場の指揮官たち。その姿は、戦争映画ではお馴染みだが、小さな田舎町の封鎖作戦で描くところに妙味がある。

一室に詰め込まれ、常軌を逸した住民たちの姿をとらえたワンカットが衝撃的で、クライマックスに向けてスピード感を上げて行く描写の中でサラリと流されてしまうが、これこそが本作品が描こうとしたものだろう。
規律や規則に縛られ、任務遂行のために住民を射殺する兵士たち。そんな軍隊に反発し、抵抗する住民。平和な日常を送っていた住民が壊れて行く様子は、誰が正常で誰が狂っているのか分からなくなる。混沌として行く。
最後は平定されたかのように見えるが、マスコミ対策を話し合う上層部の結論を思い出すと、このままであるはずがない。薄ら寒い恐怖を感じる。語らず見せず、でも感じさせる演出は、見事だと思う。まだ若いロメロ監督の野心がうかがい知れる。

ドキュメンタリータッチと言えば聞こえは良いが、編集は粗いし、カメラの構図も乱暴だ。ライトが少ないのか照明も安っぽい。
でも、妙な熱気があり、冷たくて静かだった『NOTLD』とは正反対だ。そこに惹かれるものがある。

以前は、「ゾンビ映画でないロメロの作品なんて」と思っていたが、なかなかどうして感染パニック映画の名作である。

クラシックな作品が好きな方には、是非ともご覧いただきたい。(笑)

オススメ!





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Last updated  2017.10.22 08:01:05
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