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2017.11.15
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カテゴリ: ヒューマンドラマ
0956 クリスマスのその夜に

『0956 クリスマスのその夜に』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本・製作 ベント・ハーメル
・原作“Only Soft Presents Under The Tree”:
       レヴィ・ヘンリクセン

【キャスト】
・トロン・ファウサ・アウルヴォーグ
・フリチョフ・ソーハイム
・ライダル・ソーレンセン
・ニーナ・アンドレセン=ボールド

『0956 クリスマスのその夜に』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】

・製作年度  2010年
・製 作 国  ノルウェー=ドイツ=スウェーデン
・原  題  Hjem til jul
・英  題  Home for Christmas
・発  売  角川映画
・販 売 元  角川映画
・提  供  ロングライド
・価  格  ----
・字幕翻訳  石田泰子
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----

・日本公開  2011年12月 3日
・リリース  2012.11.16.
・収  録  本編 85分
・サ イ ズ  16: 9 LB シネマスコープ
・音  声  1.ノルウェー語、英語、セルビア語

       2.ノルウェー語、英語、セルビア語
         オリジナル 2.0ch ドルビーデジタル
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面 1層、MPEG-2、COLOR、DVD、
       DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、
       レンタル専用
・映像特典  ----

【ジャケット】
・オモテ面:おうちへ帰ろう!
・ウラ面 :イブから始まる、温かくてちょっぴり切ない
      クリスマスの物語
        『ホルテンさんのはじめての冒険』
        『キッチン・ストーリー』に続き
        北欧から届いた、
        やさしくてあっかい人間賛歌!
      感動の声は、ノルウェーからヨーロッパ、
      そして世界へ――
      人生を愛するひとびとが待ち望む、
      ベント・ハーメル監督作!
        [2010 サン・セバスティアン国際映画祭
            コンペティション部門出品
            最優秀脚本賞受賞]
        [2010 トロント国際映画祭 正式出品]
        [2011 リバー・ラン国際映画祭
            観客賞受賞]
        [2011 アマンダ賞
            助演男優賞ノミネート(トロン
            ・ファウサ・アウルヴォーグ)
            撮影賞ノミネート(ヨン・クリ
            スティアン・ローセンルンド)
            音響デザイン賞ノミネート(ベ
            ッテル・フラーデビー)]

端正なデザインのジャケット。本編そのものが、押しつけがましさのない美しい作品なだけに、ジャケットやポスターのデザインは難しい。変に派手なコピーも本作品には相応しくない。
デザイナーさんは、さぞや苦労したことだろう。
でも、このジャケットは、イマイチ。どのカットも、絵画のような美しさなのに、これは、ないでしょ?(笑)
ウラ面も、イマイチだなぁ。
もつともっと美しいジャケットにして欲しかった。(笑)

『0956 クリスマスのその夜に』ディスク
※ディスク

【感  想】
「クリスマスのその夜に独りぼっち(決定!)」

ステキな映画だった。悲しくてユーモラス、美しくて残酷でシニカル。クリスマス映画らしい小さな奇跡もあって、心が揺さぶられる。普段は下らないZ級ホラー映画ばかり観ている身としては、「人生を有意義に過ごさなければ」と反省させられる1本だった。(苦笑)

――クリスマス・イブ、ノルウェーの小さな町。離婚して子供に会えないパウルは、何とかプレゼントを渡したいと一計を案じる。サンタクロースに変装し、我が家に潜り込むのだ。
……というコメディタッチのエピソード。

ちょっと心温まるお話し。でも、それだけではなくて、自分の願いを叶えた後、彼は教会に入れず、結局は自分の車に戻ってしまう。この辺のところに作者の辛辣さがうかがえる。

――少年のトマスは、年上の少女ビントゥに招かれるまま、彼女の家を訪れる。イスラム教徒の彼女の家ではクリスマスを祝わなかった。トマスにとって、家族とクリスマスを祝うよりも彼女と過ごす時間の方が何倍もステキだった。
……という“ボーイ・ミーツ・ガール”のような可愛らしいエピソード。

ノルウェーの移民政策が反映されている。でも、少年少女にとって、国家も政治も関係ない。互いに惹かれ合う気持ちだけである。こんな風に純粋でいられたら良いなぁ。(笑)

――ヨルダンは故郷に帰ろうとするが、無一文。無賃乗車がバレて、途中で降ろされてしまう。仕方なく町をさまよい始めた彼を助けたのは、樅の木を売る女性だった。
……というエピソード。結末が悲しい。

後述する老夫婦の話しと繋がっていて、心の奥深くに残る物語になっている。
ところで、クリスマスに樅の木を売るのに、8月から仕入れに動かなければならないなんて知らなかった。1本あたり幾らで売れるのか、ひと冬で何本くらい売れるのか、気になって仕方なかった。まさか、それだけで1年間暮らせるワケではあるまい。(笑)

――何やら忙しく動いている老人。どうやら2階からベッドを下ろそうとしているらしい。そして、女性もののドレスにアイロンをかけて準備は万端。
……というジワリと涙が溢れるエピソード。

飾られた古い写真がさり気なく映されるが、その意味に気づいた時、不覚にも涙してしまった。こうしている今も胸がいっぱいだ。

――鏡を見ながらメイクを直す1人の女性、カリン。部屋には花を飾り、無数の蝋燭でムード作りも万全だ。男を迎えた彼女は、激しく愛を交わすが、家族の許に帰って行く男の姿に、或る決意をする。
……という怖いエピソード。

こういう経験をしたことがある男性には、ホラー映画よりも怖ろしいことだろう。私には滅茶苦茶怖かった。(笑)

――妻を顧みず、仕事に没頭している医師のクヌート。イブの晩だというのに、呼び出しを受けて、妻をおいて往診に出てしまう。
しかし、彼を待っていた男は、車に乗るやナイフを突きつけて来た。
……というエピソード。

本作品のテーマと言えるお話しで、医者は改心し、若い2人は奇跡を見る。
このエピソードが、プレオープニングの短いエピソードに繋がる構成になっており、思わず膝を叩いてしまった。(笑)

どのエピソードも、同じ物語世界、同じ時間軸で展開される。そのため、交互に描かれるわけだが、見事にリンクしていたかと思うとブツリと場面が変わったり、そのメリハリに妙味を感じた。上手に計算されていて、間然とするところがない。
こんな作品を観てしまうと、映画の奥深さを感じずにはおれない。

そして、いちいち映像が美しいことも見逃せない。(笑) 何気ないカットですら、一枚の絵画のように美しく可愛らしい。
どうして北欧の映画は、こんなにも美しいのだろう。不思議だ。

書棚に1枚置いておきたい作品だった。それだけで、少しだけ人生が豊かになるに違いない。でも、今年のクリスマスも、また仕事だろうなぁ。独りぼっちは決定だな。(溜息)

超オススメ!





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Last updated  2017.11.15 06:07:00
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