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2018.05.09
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1131 ザ・リッパー(ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー)


※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本・製作 ウェス・クレイヴン
・製作総指揮 ライアン・カヴァナー
       タッカー・トゥーリー
       アンドリュー・ローナ
・撮  影  ペトラ・コーナー
・音  楽  マルコ・ベルトラミ

【キャスト】
・バグ……………マックス・シエリオット(細谷佳正)
・アレックス……ジョン・マガロ(林 勇)

・ペネロペ………ジーナ・グレイ(うえだ星子)
・ブランドン……ニック・ラシャウェイ(小松史法)


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  GNBR-2828P
・製作年度  2010年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  MY SOUL TO TAKE
・発 売 元  ジェネオン・ユニバーサル・
       エンターテイメント
・販 売 元  ----
・提  供  ----

・字幕翻訳  伊藤美和子
・吹替翻訳  辺見真起子
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----
・日本公開  2010年

・収  録  本編 約 107分
・サ イ ズ  16: 9 LB スコープサイズ
・音  声  1.日本語 (5.1chサラウンド)
       2.英 語 (5.1chサラウンド)
・字  幕  1.日本語字幕
       2.英語字幕
       3.広東語字幕
       4.中国語字幕
・そ の 他  片面 2層、MPEG-2、COLOR、DVD、
       DOLBY DIGITAL、NTSC 日本市場向、
       レンタル専用
・特典映像  ----


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:「スクリーム」「エルム街の悪夢」の
      監督が放つ、スラッシャー・ムービー
・ウラ面 :巨匠ウェス・クレイヴンが仕掛ける、
      最新スラッシャー・ムービー!
        そして、殺人鬼は復活した。
        予告通り“7人”殺すために――

登場人物が揃ってコチラに向かって歩いて来る構図は、ホラー・スリラー映画では定番だ。(“リバートン・セブン”のはずだが、8人いる) 背景には、“復讐”と刻まれたナイフ。これが本作品のモチーフと言いたいところだが、そうではない。象徴的には、猛禽類が登場していたので、個人的にはそちらだと思っている。正直、イマイチな出来映えだ。(溜息)
ウラ面も、良い出来映えとは言い難い。画像は5枚。これが、本作品のストーリーを伝えてはいないし、作品のイメージを伝えることもない。デザイナーさんは、ちゃんと本編を観なかったのだろう。
私が上司なら、やり直しを命じるな。(苦笑)

【感  想】
「主人公を演じた男の子は、どこかで見たことあるなぁ(笑)」

――16年前、殺人鬼“リバートン・リッパー”によって引き起こされた惨劇。彼は妻子のある、ごく普通の男だったが、多重人格を患い、彼自身の知らない間に殺人を繰り返していた。
その夜、身重の妻を殺し、いままさに幼い娘を手にかけようとしていたその時、彼は踏み込んで来た警官に撃たれる。ところが、救急車で搬送される途中で蘇り、護衛の警官らを倒して姿をくらましてしまう。死体は見つからなかった。誰もがリッパーが何処かで野垂れ死んでいるものと思った。しかし、同時にまた、死体が見つからないならば、まだ何処かで生きているかも知れないという不安も拭い去ることも出来なかった。
そして現代、リッパーが殺された(?)日に生まれた7人が集められ、“儀式”が行われようとしていた。リッパーの呪縛から逃れるために毎年、作り物のリッパー相手に7人の誰かが戦うのだ。しかし、今年指名された主人公のバグは、ハリボテのリッパーに足が竦んで動けない。そこへ警察が儀式を止めるために踏み込んで来て、無理矢理解散させられてしまう。
毎年行われて来た儀式が途切れた。皆、何かイヤな予感に襲われる。そして、それは現実となった。
……というお話し。

スラッシャー映画との紹介だったが、オーソドックスな構造の学園スリラーだった。『スクリーム』を彷彿させる、如何にもウェス・クレイヴンらしい作品だ。ケビン・ウィリアムソンは絡んでいないようだが、若者の不安感をテーマにしていることは変わらない。まぁ、ティーンズ・ホラーだと、それ以外に着眼点が見つからないのも確かだ。

ごくごく普通の生活、平均的な住宅が建ち並ぶ街並み、ありふれた学校風景。W.クレイヴン監督が好んで描く背景は、きっとアメリカの典型的な地方の風景なのだろう。どこにでもある街、だけど、どこにもない街が舞台。登場人物も見事に類型化されていて、スキがない。まるで教科書みたいだ。作品を普遍化するには必要な作業かも知れないが、それゆえ退屈なのも事実。
何しろ、この手の作品にしちゃ凝った殺し方もないし、殺人鬼に追われて森の中を逃げ惑う女の子だってちゃんと服を着ている。(笑) セックスシーンもないし、車の中でのペッティングすらない。それらしいことを匂わす台詞はあるが、映像にはしていない。敢えて言えば、刺激的な映像を回避したように見える。おそらく、クレイヴン監督の目的は、もっと他のところにあるのだろう。
バグが時折り見る幻覚にしても、深く言及しない。幻覚を見た事実を観客に提示するだけ。それこそ集団意識のなせるワザと言いたいかのようだ。

そのくせ、クライマックスでは別な人格を描いてみせる。その人格はどこから来た? リッパーの魂が憑依したのか、犯人がリッパーとして育てて来た別人格なのか、映画は解答を与えてはくれない。
死肉を食べ、死者の魂を天上に運ぶとされる猛禽類がモチーフとして度々出て来るが、映画の結末と無関係ではあるまい。憑き物が落ちたような主人公のモノローグは、街の浄化を現している。ならば、本作品は大団円だ。(笑)

思えば、クレイヴン監督は『ゾンビ伝説』でも同じような問題を提起したまま解答を提示することなく作品としてリリースしている。人格と死、魂と生命は、彼にとっては永遠のテーマなのかも知れない。

主人公のバグを演じたのは、『ジャンパー』の導入部分で主人公の若い頃を演じた俳優さんだった。マックス・シエリオット。覚えておこう。
最近、耳慣れない名前の俳優が多くて困る。歳を取って名前を覚えられなくなった、と気に病んでいたが、どうもアメリカの多国籍化が進んで、ルーツを小国に持つ人たちが台頭して来ているのかも知れない。そのうち“アメリカ人”というアイデンティティが希薄になるような気がする。いずれは国家という概念が薄れ、経済的な区分けだけになった時、人類はステップUP出来るに違いない。あと何百年かかるだろう。(笑)

小品だが、ウェス・クレイヴンという監督を読み解く上では、重要な作品のような気がする。研究者が好きそうな作品だった。

チョットだけオススメ!





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Last updated  2018.05.09 06:54:02
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