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2019.08.15
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1594 ラディウス/(r)adius


※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本 キャロライン・ラブレシュ
       スティーヴ・レナード
・撮  影  サイモン・ヴィルヌーヴ
・音  楽  ブノワ・シャレスト「静かなる叫び」
・音  響  シルヴァン・ベルマール「メッセージ」
            アカデミー賞最優秀音響賞受賞
・製  作  アン=マリー・ゲリナス
                  「ターボキッド」


【キャスト】
・リアム:ディエゴ・クラテンホフ
       「パシフィック・リム」(声:桐本拓哉)
・ジェーン:シャーロット・サリヴァン
                 (声:宇乃音亜季)


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  ATVD-18251
・製作年度  2017年
・製 作 国  カナダ
・原  題  radius
・発  売  アット エンタテインメント株式会社
・販  売  アット エンタテインメント株式会社

・定  価  ----
・字幕翻訳  小路真由子
・吹替翻訳  北野りり子
・吹替版制作 ----
・吹替演出  ----

・リリース  2018.04.04.
・収  録  本編 93分
・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタサイズ
・音  声  1.英 語 [5.1ch]
       2.日本語 [2.0ch]
・字  幕  1.日本語字幕
       2.日本語吹替用字幕
・そ の 他  片面 1層、MPEG-2、COLOR、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       DVD VIDEO、レンタル専用
・映像特典  予告編


※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:[フライトフェスト・ロンドン正式出品]
      [ファンタジー・フィルム・フェスト
      正式出品]
      [ファンタスティック・フィルム・フェスト
      正式出品]
      [ファンタジア・フィルム・フェスティバル
      正式出品]
        半径(r)15メートル以内 全員即死
      アカデミー賞「メッセージ」
      VFX制作会社が放つ
      傑作SFスリラー
・ウラ面 :半径15メートルの
      死のサークルの謎を解け!!
        “「メメント」スタイルの
        傑作スリラー!”
        ―― Deadline.com
        “ハイコンセプト・ミステリー”
        ―― Variety
      予測不可能な衝撃的ラストが待ちうける
      傑作SFスリラー!!

黒く焼けただれたサークル、そこに立つ主人公2人。周りには人間の屍が横たわっている。この2人の視線の処理に問題があるような気がするが、キャッチコピーと相俟って、まずまずの出来映えではなかろうか。
ウラ面も、いい感じに仕上がっている。キーになる場面の画像がキチンと使われているし、理知的な構成だ。ややSFに寄り過ぎた感じもするが、いい出来映えだと思う。
ネタバレは極力避けたいし、さりとて謎をキチンと伝えられないと興味を持って貰えない。ミステリーの広告の難しさは、アクション映画やデザスター映画の比ではない。その点、このジャケットは、十分に役割りを果たせていると思う。

【感  想】
「パーソナルスペース」

物語のベクトルが二転三転するわりには、ラストが読めてしまうのは、ちょっと残念だった。
だからって、面白くないワケではない。ごく自然に主人公である男性と女性の結びつきが描かれ、破綻も少ない。よく出来た小品だと思う。

――男が目を覚ますと、そこは森の中だった。どうやら交通事故を起こしたらしい。助けを求めて道路まで出たもののひと気がない。
然も、町へと歩き出した男が、通り掛かった車を止めようとすると、車は目の前で事故を起こしてしまった。運転をしていた女性は、死んでいた。両の目は見開かれ、白濁している。その時、男は、自分が記憶喪失に陥っていることに気づく。
男がようやく辿り着いたダイナーでも、客も店員もみんな死んでいた。まるで同時に突然死したかのような異様な光景に、男はおののく。
やがて、男は、自分に近づいた生き物がすべて死んでしまうことに気づき始める。その距離はおおよそ15メートル。所持品から自分の名前と自宅を突き止めた男は、誰も近づいて来ないように納屋に身を隠す。
けれど、翌日、見知らぬ女が訪ねて来た。女は、何故か男の近くに寄っても死ななかった。
……というお話し。

面白い設定だった。「安全なのは半径15メートル以上」ってことは、いわゆるパブリックスペースを越えている。ギリギリ相互認識域だから、社会参加は可能かも知れないが、かなりストレスを感じるはずだ。
これが、クライマックスの展開に結びついている。

他人との距離感は、パーソナルスペースとかソーシャルスペースなどに分類される。いわゆる連続殺人者などの社会不適合者は、このスペースを良好に保てないと言われる。文化人類学を学んだワケではないので、本を読んだだけのナマかじりの知識で申し訳ないが、本作品の主人公が辿る運命を考えると、この距離感がメタファーとして使われていることは間違いないだろう。

と言うことは、主人公の男と女をうったイカヅチは、SF的に描かれてはいるが、どうも宗教的な意味合いが強いような気がする。神の天啓と言ったところだろうか。

スリラーとして、監督さんの手腕は確かだし、役者さんもまずまず揃っている。
主人公の男性、リアム役を演じるのは、ディエゴ・クラテンホフ。TVシリーズ『ブラックリスト』にレギュラ出演していた俳優さん。
ジェーン(ローズ)役を演じるのは、シャーロット・サリヴァン。こちらも、TVシリーズの『ルーキーブルー/新米警官奮闘記』にレギュラ出演されていた。
ローズの夫、サム役を演じるのは、ブレット・ドナヒュー。リメイク版『トータル・リコール(12)』の端役が、一番大きな役かも知れない。この役は、重要なポイントを握っているので、このキャスティングは失敗だろう。難しい役どころだし、もっと力のある役者さんを選んで欲しかった。そうすれば、もっと作品に厚みが出たことだろう。

ゾンビが出て来る感染系ホラーのようなミステリアスなオープニングから、M.ナイト・シャマラン監督が好きそうなシチュエーション・スリラーに似た展開。やがて、SFファンタジーに傾くかと見せておいて、サイコ・スリラーの要素もチラ見せつつ、最後は懺悔と悟りと諦観の1カットはちょっと宗教映画のような趣きだった。(苦笑)

観る人を選ぶ作品だし、少しアカデミックな構造は万人向けではない。けれど、『生贄のジレンマ』に較べると、リアルな突然死には背筋が寒くなる。(脱力は演技の基本だし、名前のない脇役の役者さんでも基礎が出来ていた) キチンとエンターテイメントしていると言うことだ。

だから、オススメ!





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Last updated  2019.08.15 05:30:05
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