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2019.08.18
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カテゴリ: オカルト映画
1597 デッド・ガール


※オモテ面

【スタッフ】
・監督・脚本 アダム・エジプト・モーティマー
                   「ホリデーズ」
・編  集  ジョシュ・イーザー
 「Letherface(原題)」『悪魔のいけにえ』シリーズ新作

【キャスト】
・スペンサー・ブレスリン「ハプニング」
・シエラ・マコーミック
・ノア・セガン『LOOPER/ルーパー』


※ウラ面

【仕  様】

・製作年度  2015年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  SOME KIND OF HATE
・発  売  株式会社ファインフィルムズ
・販  売  株式会社ファインフィルムズ
・販売協力  ----
・定  価  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替版制作 ----
・吹替演出  ----

・リリース  ----
・収  録  本編 83分
・サ イ ズ  16: 9 LB シネスコサイズ
・音  声  1.オリジナル 英語
         ドルビーデジタル 5.1ch

・そ の 他  片面 1層、MPEG-2、COLOR、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       DVD VIDEO、レンタル専用
・映像特典  ----


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:少女は死なない
      何度でも生き返る――
      “最凶”のリベンジ・スリラー!
        ケダモノどもに復讐を!
      [FANGORIA CHAINSAW AWARDS NOMINATED]
      [FRIGHT METER AWARDS
      BEST SUPPORTING ACTRESS]
      [MOLINS DE REI HORROR FILM FESTIVAL
      BEST FILM]
・ウラ面 :閉ざされた施設内を闊歩し
      死体の山を築く
      邪悪な少女《モイラ》の復讐!!

ジャケットのオモテ面は、なかなかインパクトがある。劇中、施設側と共謀して自殺や事故を黙殺して来た警察官がパトカーで立ち去るところを、モイラが睨みつける場面だ。怒りをにじませた後ろ姿は、本作品の中でも名場面だ。それを用いたのは、納得だ。
ウラ面は、肝心なリンカーンやケイトリンの顔が大きく扱われておらず、あくまでも脇役扱いのクリスティーンが銃を構える場面の画像が大きく使われている。ネームバリューは彼女の方があるのかも知れないが、ちょっとなぁ……。
モイラと刻まれた左腕はケイトリンなわけだが、不気味な雰囲気を伝える役に立ってはいるが、どうして恍惚感に浸るケイトリンの顔を出さなかったのだろう。残念。(溜息)

【感  想】
「被害者の痛みは加害者の痛み」

復讐をテーマにした心霊系のホラー映画なのは間違いないが、何とも不思議な作品だった。
悪霊が実体を持ち、自らの肉体を傷つけることで相手の肉体にダメージを与える能力を持つ。然も、フツーに会話する。感情も自我もある。誰かを殺しながら誰かに会いたいと願う。
ここには、日本のホラー映画のような禍々しさはない。実に直接的な恐怖だ。それだけに、日本人からすると好悪が分かれるのではなかろうか。

――家ではアル中の父親に虐げられ、学校でもイジメにあっていたリンカーンは、或る日のこと、怒りが抑え切れずに相手の男子生徒の顔をフォークで刺してしまった。それを咎められ、砂漠にある矯正施設に送られることになる。
施設には、素行不良の同い年の男女が集まっていた。カウンセリングを通し、自分自身と向き合うことを学び、衝動をコントロールする術を会得する。けれど、誰も更正する気などなかった。労働やカウンセリングもあったが、みんな思い思いに過ごしていた。
リンカーンは、或る事がきっかけでケイトリンと親しくなる。彼にとっては、初めて自分を理解してくれる女性との出会いだった。けれど、彼は、ここでもイジメの標的にされる。
施設に来る前と同じ、再び怒りを抑えることが出来なかったリンカーンは、つい「みんな死んでしまえ」と願ってしまう。
すると、何処からか「殺しましょう、あなたと私で……」と声が聞こえた。それが、惨劇の始まりだった。
……というお話し。

イジメられ、孤立し、地下室で死んだ女の子、モイラが悪霊となって復讐を果して行く中盤以降は怒濤の展開。多少の違和感に醒めてしまう場面もあるが、まずまず面白かった。

虐められて来たモイラが、自分の傷を呪う相手に写すのは、加害者と被害者が同じであると言っているようで、何だか考えさせられた。自分を傷つけることでしか相手にダメージを与えられないモイラの姿は痛ましい。また、再び誰かにダメージを与えられるように、自分でつけた傷を治す場面もある。傷つけた時と同じ傷みに悲鳴を上げる。その姿もまた、憎悪の激しさを現しているようだ。

つまり、モイラの姿は、イジメそのものを実体化したものとして描いている。「加害者も被害者も同時に傷ついている」というのは綺麗事かも知れないが、加害者がそれに気づいていないことは浮彫りにされていたと思う。その無知無感動さが、事態を深刻化させることも確かだろう。

本作品は、ホラー映画の体裁をとっているが、描こうとしたことは、なかなか奥深かった。
実際、同じ境遇であるリンカーンと解り合おうとするモイラの姿は切ないし、ケイトリンとも加害者と被害者という真逆の立場ながら絆を結んでいる。
だから、この3人が地下室で対峙する場面は、見応えがあった。(短いけどね)

ケイトリン役を演じたのは、グレイス・フィリップ。ディズニーチャンネル・オリジナル・ムービー『ティーン・ビーチ/ムービー』シリーズでのレイラ役が印象的だった。(エキゾチックな魅力に溢れていた)
モイラを演じたのは、シエラ・マコーミック。子役あがりで、この方もディズニーチャンネルのTVシリーズ『ジェシー!』に準レギュラで出演していた。先頃急逝したキャメロン・ボイスが演じたルークを追い掛け回す《恐怖のコニー》役だった。
モイラを殺した(?)クリスティーン役を演じたのは、レクシー・アトキンズ。『ゾンビーバー』のビキニ女子大生3人のうちの1人である。出番が少なかったし、ビキニ姿も見せてくれなかったのは、残念。

そう、施設側の描写が少なく、所長や職員の胡散臭い感じは伝わって来るものの、原因を作ったのは彼らなわけだから、もう少しリンカーンを中心とした本筋に絡んで来てもよかったと思う。
残酷描写もまずまずの出来映えだし、情景描写も悪くない。それでいて80分台ってことは、やはり、施設側の管理者3人の姿を描き、リンカーンやケイトリンの行動に関与すべきだった。

若干物足りなさもあるが、難しい撮影にもトライしているし、これが長編初監督となるアダム・エジプト・モーティマーの腕前は、侮れない気がする。

オススメ!


『1217 ゾンビーバー』





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Last updated  2019.08.18 05:30:07
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