■.11.珊瑚のジャングル THE SAVAGE WORLD OF THE CORAL JUNGLE(1967)
クストー・チームがモルディブを皮切りに珊瑚礁の海を調査し、実験をする。 ……というお話し。 ミニ『沈黙の世界』といった趣きの作品。一般視聴者に海の生き物たちの生態を伝えることが第一義であったことが解る。 現代ではレジャー・ダイバーでも行うような実験ばかりだが、当時は貴重な映像だったかも知れない。 イソギンチャクとクマノミの共生関係を立証する場面は、特に象徴的だ。いまやガイドが同じようなことをしてレジャー・ダイバーを楽しませてくれる。 海底の砂地に出来た小さな“火山”には、どんな生き物が潜んでいるのか、誰もが一度は掘り起こした経験があるはずだ。 親しみやすい実験が、海の世界を身近にしてくれた。クストーの一番の功績は、これかも知れない。
■.12.水の惑星 THE WATER PLANET(1970)
命を育む海に寄せるクストーの思いを綴る。クストー・チームはカリプソ号で海を旅し、さまざまな生物を調査し、観察する。そして、それを映像におさめ、TVを通して世界中の若者に紹介されることにクストーは意義を見い出していた。 ……というお話し。 水中カメラの裏舞台やカリプソ号のメンテナンスの様子を紹介するパートが興味深かった。正直、今までで一番惹かれた。 アシカがマンボウを食おうが、タコが水槽から脱走するとか、そんなことは、どうでもいいかなぁ。(笑) 面白いけど、私好みではない。 クルーは皆、2つ以上の専門を持つプロフェッショナルと説明されていた。単機能単細胞短絡思考の私は、たとえ同時代の生まれでもカリプソ号のクルーにはなれなかったなと少々ショックだった。(苦笑)