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2020.08.16
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1961 華麗なる相続人


※ジャケット(オモテ面)

【スタッフ】
・監  督  テレンス・ヤング
・製  作  デビッド・V.ピッカー
       シドニー・ベッカーマン
・脚  色  レアード・コーニッグ
・原  作  シドニー・シェルダン
・撮影監督  フレディ・ヤング
・音  楽  エンニオ・モリコーネ

【キャスト】
・エリザベス・ロフ…オードリー・ヘプバーン
・リース・ウィリアムズ………ベン・ギャザラ

・エレーヌ………………ロミー・シュナイダー
・イーボ………………………オマー・シャリフ


※ジャケット(ウラ面)

【仕  様】
・型  番  PDSV 100337
・製作年度  1979年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  SIDNEY SHELDON'S BLOODLINE
・発 売 元  パラマウント ジャパン株式会社
・販 売 元  ----
・ビデオ企画 ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  高瀬鎮夫

・吹替監修  ----
・監  修  ----
・日本公開  1980年 1月
・リリース  2008.
・収  録  本編 117分

・音  声  1.オリジナル (英語) ドルビーデジタル
         モノラル
・字  幕  1.英語字幕
       2.日本語字幕
・そ の 他  片面2層、COLOR、MPEG-2、複製不能、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       DVD、レンタル専用
・映像特典  ----


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :一族の秘密が死を招く。

酷いジャケットだなぁ。(溜息)
どうして劇場公開時のポスターを使わなかったのだろう。確かに、本作品のテイストからは若干外れるような気もするが、悪くないと思うぞ。
ウラ面は、メジャー作品らしくシンプルなデザイン。個人的には物足りないと思っているが、これがスタジオの矜持なのだろう。

【感  想】
「1980年」

本作品が日本で公開された1980年は、映画ファンにとっては当たり年の1年だった。

本作品が 1月に公開されると、『地獄の黙示録』が 2月、 3月には『悪魔の棲む家』、 4月は黒澤明監督の『影武者』が公開され、翌月は『サンゲリア』、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』が 6月。そして、 7月にはロバート・ワイズ監督の『スター・トレック』、 8月は『13日の金曜日』である。 9月は『未知との遭遇《特別編》』、10月は第1回ラジー賞の主要3部門にノミネートされたSF『スペース・サタン』。11月は、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ルードヴィヒ/神々の黄昏』、12月はスタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』が目玉だった。

他にも、スティーブ・マックィーンが賞金稼ぎを演じた西部劇『トム・ホーン』が公開され、同年11月 7日に逝去されると12月には遺作『ハンター』が封切られた。ファンとしては忘れ得ぬ年である。
第52回アカデミー賞作品賞を受賞した『クレイマー、クレイマー』、TVMながら名作の誉れ高い『失われた航海』や同じタイタニック号を扱った『レイズ・ザ・タイタニック』は年末年始の話題作だった。
ほとんど毎週末、封切館で新作を観た後、二番館あたりで旧作3本立てを観る日々を送っていた。(まだまだ紹介し足りないなぁ)

そうした作品群の中で、本作品は明らかに時代遅れだった。60年代後半から70年代初頭の雰囲気だ。映像のトーンや演出、編集、音楽の入れ方に懐かしいものを感じる。ヒッチコックを思わせるテイストは、個人的には好きだが、あまり一般ウケはしなかっただろうなぁ。

とはいえ、いわゆる今で言うところのセレブの世界が舞台なので、映像面の満足度が高い。車やワードローブ、家屋や室内装飾、持ち道具に至るまで、オシャレな一流品が揃っている。それらを見ているだけでも癒やされる。ホンモノ志向は、50~60年代にヒットを飛ばして来たテレンス・ヤング監督ならではと言う気がするな。(フィアットの車がカワイイなぁ)

――大手製薬会社の社長サム・ロフが登山中に滑落死する。娘のエリザベスが後を継ぐが、難題が山積みだった。財閥は一族経営だったが、明らかに血の絆は揺らいでいた。経済的に困窮する者、不倫で二人の女から責められる者、本性が見えない者など、彼らは一様に株式を売却して目先の利益を得ようとしていた。確かに、会社は銀行から莫大な借金をしていた。然も、返済を迫られている。
サムは、4つの事業部門に巨額の投資をしたらしい。そして、一族の中に裏切り者がいることを察知して調査をしていた。滑落も殺人の可能があった。
エリザベスは、父の教えを守って株式売却を拒否する。けれどそのことが新たな惨劇を招くことになる。
……というお話し。

原作は、一時期ブームを巻き起こしたシドニー・シェルダンのミステリー小説。正直、面白いかどうかは不明。(苦笑)
本作品は、一族の愛憎劇を中心に、当時のトレンドを織り込んでいる。どこまで原作に忠実なのかは分からないが、アクセントになっていることは確かだ。
『007/ゴールドフィンガー(64)』のゲルト・フレーベ演じる刑事が、コンピュータを使って犯人像を割り出そうとする場面が面白かった。パソコンはウィンドウズ以前で、BASICの時代だ。私たちの生活にコンピュータが入り始めて、新たな時代の幕開けを予感させる時期だった。懐かしい。あの頃のことを思い出してしまった。(笑)
それに、スラッシャ映画のブームが始まった頃で、本作品の猟奇殺人のシーンに、それが反映されている。

ジバンシーを身に纏ったオードリー・ヘプバーンが、ヒロインのエリザベスを演じている。年齢的に無理があるキャスティングだと思うが、ロミー・シュナイダーやイレーネ・バパスに負けない女優さん選ぼうとすると、選択肢は少ないだろうな。

正直、さほど良い作品ではないけれど、クラシックな雰囲気の映像と、エンニオ・モリコーネのゴージャスなスコア、サスペンスフルな劇伴は、映画が映画らしかった時代を思い起こさせてくれる。

クラシックな映画がお好きな方にオススメ!


『1630 ローマの休日 [製作50周年記念デジタル・ニューマスター版]』
『1664 ティファニーで朝食を [アニバーサリー・エディション]』





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Last updated  2020.08.16 05:30:06
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