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2020.12.29
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カテゴリ: 邦画
2096 口裂け女2


※ジャケット(オモテ面)

【スタッフ】
・主 題 歌  飛鳥 凛「覚めない夢」
・監  督  寺内康太郎
・脚  本  寺内康太郎
       佐上佳嗣
・撮  影  大沢佳子
・音  楽  佐藤 鷹
・助 監 督  菅原丈雄
・照  明  小川大介
・録  音  瀬谷 満

・製作担当  島根 淳
・編  集  福井 鶴
・V F X  佐上佳嗣
・衣  装  村島恵子
       手塚 勇
・ヘアメイク 本内 希
・特殊メイク・造形 藤原カクセイ
・製  作  大橋孝史
       小畑良治
       神尾雅至
・企  画  原田 学

・プロデューサー 上野境介
       金子将之
       小野寺直樹
       村田 亮
       山田俊輔

        (ジョリー・ロジャー/KPG)
       角川映画
       TCエンタテインメント
・制作プロダクション トルネード・フィルム
       アールグレイフィルム


【キャスト】
・飛鳥 凛
・川村ゆきえ
・真山明大
・谷口賢志
・草野康太
・林 未紀
・Erina
・中野英雄
・斎藤洋介
・岩佐真悠子


※ジャケット(ウラ面)

【仕  様】
・型  番  TCED-0284
・製作年度  2008年
・製 作 国  日本
・原  題  ----
・発 売 元  角川映画
・販 売 元  TCエンタテインメント株式会社
・発売協力  ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替演出  ----
・制作協力  ----
・日本公開  2008年 3月22日
・リリース  2008.07.18
・収  録  本編 98分+特典 約 2分
・サ イ ズ  16:9 LB ビスタサイズ
・音  声  1.日本語 オリジナル 2.0chステレオ
         ドルビーデジタル
・字  幕  ----
・そ の 他  片面2層、COLOR、MPEG-2、複製不能、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       DVD、レンタル専用
・映像特典  1.予告篇


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:1978年 5月18日
      岐阜県で起こった連続殺人事件。
      死者13名、負傷者52名 凶器 ハサミ――。
・ウラ面 :『昨日夕方、岐阜県某所路上で、
      帰宅途中の女子高生2人が
      ハサミを持った女に刺され、
      死亡しました――』
        時代に隠ぺいされた謎の事件と女!
        「口裂け女」誕生に隠された真実!!

ちょっとアートな感じのジャケットが、哀しいお話しに似合っている。姉の元カレに硫酸をかけられて醜くなった女子高校生の真弓の姿を中央に配置し、大きな裁ちばさみにタイトルがあしらわれている。モノトーンに『2』だけが赤く染まっている。残酷だけど、いい雰囲気のジャケットだと思う。
ウラ面は、コートを着た口裂け女の半身を背景に、[キャッチコピー]と[イントロダクション]、[本編画像]に[ストーリー]や[クレジット]、[スペック]が記載されている。いいレイアウトだと思うが、もう少し口裂け女の姿をハッキリ見せて欲しかった。
でも、本編の内容を正確に伝えるいいジャケットだ。

【感  想】
「特別な時代」

前作があまりにヒドかったので、本作品は全く期待していなかった。「取り敢えず観ておこうか」くらいの調子である。けれど、驚いたことに本作品は、真面目なスリラーだった。

映像の作りも丁寧で、ストーリー展開も無理がない。監督さんは、1978年という「昭和」を再現しようとし、成功している。「口裂け女」は昭和の爛熟期に闇の底から顔を出した“澱り”のようなものだ。時代背景を抜きにしては語れない。
それに、舞台となる大きな民家も雰囲気が良く、「いいトコを見つけたなぁ」と感心してしまった。照明もひと役かっていることは確かだろう。一つひとつ積み上げて行く忍耐強い監督サンのようだ。

とは言っても、前半はメリハリをつけるためか、青春の1ページが繰り広げられる。これがひどく退屈。幸せだった日常から突き落とされ、不幸のドン底で傷だらけになった女子高生が鬼になる物語だから、序盤を丁寧に描きたかった気持ちも分からないではない。でもなぁ、男子生徒の告白を断る場面や卒業する先輩の第2ボタンが欲しくてもじもじするシーンとか、ラブコメみたいな描き方はしないで欲しかった。

顔に醜い傷を負った主人公が、希望を失ない、親友が離れ、クラスメイトの好奇の目にさらされ、陰口をたたかれる。大好きな先輩からも見放された時、心の奥底で目覚めた「悪鬼」が実体を持つに至る。そして、姉たちに裏切られた時、彼女は心まで悪鬼になってしまう。そこは見応えがあった。
でも、姉たち(川村ゆきえさんと岩佐真悠子さん)が、自分たちの幸せと引き換えに妹(飛鳥凛さん)を手にかけるクライマックスは、不発。この二人も鬼になる過程がキチンと描けていたのなら、抜群に面白い映画になったに違いない。うーん、残念だ。

主演の飛鳥凛さんは、田舎の女の子を演じるにはピッタリだったが、インターハイの予選でダントツの記録を出す陸上の選手(スプリンター)には逆立ちしても見えない。キャスティングされた時、セリフを変えて上げればよかったのに。(苦笑)
お芝居は、女優というよりタレントさんみたい。でも、エンディングで見せてくれた憤怒の眼差しは、なかなか良かった。

自分の店を持てそうなところまで来ている次女を演じた岩佐真悠子さんは、イマイチ。美容師と言うよりも水商売のオネエサンみたい。深夜枠で放送されるドラマならいざ知らず、スクリーンで見るには説得力がなかったなぁ。(髪をきる場面くらい本物の美容師さんにスタンドインして貰った方が良かったんじゃないか?)

元カレが起こした事件で、妹の一生が台無しになったと言うのに、最後はその妹を殺そうとする長女を演じたのは、川村ゆきえさん。キレイな“男顔”の美人さんだが、全然ダメ。自分の将来を守ろうとする女の情念が伝わって来なかった。グラビアアイドルのようだが、こうした女の子たちの常で、カタチは作れるけど、いつも心が感じられない。脚本の行間を観客に伝えなければいけない映画女優の演技は、カメラの前でポーズするのとは違うのだ。

とは言え、手を抜かずに真面目に作った映画であることを高く評価したい。作り手側の良心が伝わる映画だ。何年かして、一連の「口裂け女」の映画を思い起こした時、本作品のことは佳作として思い出されるはずだ。
気恥ずかしかったり、退屈な場面もありはするが、「昭和」と言う特別な時代が封じ込められているところも捨てがたい。

オススメ!


【 『口裂け女』シリーズ 】
『2095 口裂け女』

【 寺内康太郎監督関連作品 】
『1428 少林老女』
『1395 めちゃ怖/学校の怪談「呪われた心霊フィルム」驚愕のドキュメント』
『1442 幽霊より怖い話 Vol.3』
『1443 幽霊より怖い話 Vol.4』

【 飛鳥凛出演作品 】
『1258 ヒトコワ/ほんとに怖いのは人間』





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Last updated  2020.12.29 05:30:06
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