思いつくまま

2025年02月01日
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カテゴリ: 新規
 現在はフィルムのクラシックカメラが愛好家に持て囃され、古いカメラが高額で取引されている。
ニコンS2が、良品であれば935千円だとカメラ情報誌に出ていた。若い頃、私が初めて購入した高級カメラだ。
 大学を出て会社勤めとなったころ、仲間とよく呑み歩いていたが貯金もしていた。給料は1万円だったが、会社の寮に入っていたので寮費も食費も無料だった。なので生活は割と余裕があったのに田舎の親に仕送りもしない親不孝者だった。しかし貯金は少しづつ続けていた。
 貯めていたのはカメラが欲しかったからだが、1年後遂に念願のカメラを手に入れた。当時最高級のカメラとして人気のあったニコンS2で、5万円だった。写真家も使用していたカメラだった。全てが手動だったので撮影の基本が習えた。
 当時、ニコンS2が発売される直前にドイツのライカM3が発売された。新機能を採り入れたライカM3は世界的に人気商品となり多くのカメラマンや報道写真家に愛用された。それまでに販売されていたカメラは前世代品となってしまった。そこでニコンS2も改良を加えて1954年全世界に売り出し人気商品となった。ライカに性能は近く、より安価だからが人気の理由だ。
 更にニコンはライカM3の機能を採り入れニコンSPという新型機を発売した。しかし、どうしてもレンジカメラではライカM3に勝てないとわかり、1960年に一眼レフのニコンFを送り出して人気を獲得し、今度はライカM3を前世代のカメラとしたのだ。
 その後継機NikonF3は1980年に発売されている。私が1983年にトルコへ長期出張となった時、この歴史ある地の風景や人物を撮りたい思い、このNikonF3を購入し持参した。イスタンブルからイラクにかけてのアナトリア半島は、多様な遺跡と人種が撮影対象として期待通りだった。
 そして帰国となった時、仲良くなったトルコ人がこのカメラを欲しいと言うので安く譲ってあげた。彼は大喜びだった。 カラーフィルムが出たのは1970年ごろからで、既に私もカラーフィルムを使用していたが、トルコでもカラーフィルムは販売されていた。
 例のニコンS2はその後の新しいカメラの採用でお蔵入していたが、その後入手したキヤノンの一眼レフカメラで、望遠レンズが欲しくてカメラ屋で交換し処分していた。








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最終更新日  2025年02月01日 12時41分35秒
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