ひできちの楽天ブログ

< 新しい記事

新着記事一覧(全921件)

過去の記事 >

2025/08/08

太陽光発電 vs 未再造林

テーマ：地球温暖化対策について・・・「低炭素社会への転換」を語る(181)

カテゴリ：地球温暖化

太陽光発電の目的での森林伐採が環境問題となっておりますが
同軸の問題でありながらほとんど問題視されていない衝撃の事実を
記事にしてみたいと思いますよ

森林伐採はCO2吸収してくれる森林を減少させてしまうので
地球温暖化の要因となってしまうわけですが

太陽光発電パネルの設置の目的で森林伐採されていることが
やり玉にあげられておりますな

しかし太陽光発電パネルと森林伐採はトレードオフの関係にあるので
どちらかが完全に正しいという答えは成立せず

で今回は類似する森林伐採に関する問題である未再造林と
太陽光発電を比較してみますよ
比較によって問題の大小が再認識できるはずですな

未再造林 とは森林伐採の後に再造林せずに
放置されてしまった元森林のことですな

つまり太陽光発電が設置されているかいないか？の違いと言えますな
ではそれぞれの面積はどうなのでしょうか？ということで
計算をしてみたところ以下のようになりましたよ

太陽光発電による伐採面積（累積）：23,000ha

毎年約9万haの森林が主伐されている

この数値の根拠は、林野庁『森林・林業統計要覧2024』林野庁統計要覧ページ
第4部林産物 → 81. 立木伐採面積　82. 伐採立木材積
にある表ですな

再造林の推進」にありましたよ

「造林面積は3万ha程度で推移しており、再造林が進んでいない状況にあります」
とありますので 未再造林 は問題視されてはいるのですな

日本では新規造林はほぼ行われていないと、AIが回答してくれましたので

造林面積＝再造林面積　なので
未再造林面積＝立木伐採面積-造林面積：約59,000ha／年（令和4年度）
と計算されますな

「再造林が進んでいない状況」という点は他の資料でも指摘されておりまして
「林野庁の再造林の促進施策について」という資料のなかで
「再造林率は約４割と進んでいない」と報告されておりますよ

**太陽光発電 vs 未再造林：炭素収支の構造比較**
項目	太陽光発電による伐採	未再造林
伐採面積	累計約23,000ha（平成25〜令和2年度）	約59,000ha／年（令和4年度）
法的問題	景観破壊（法的義務なし）	造林義務違反(法的義務あり)
炭素吸収機能喪失	○（森林伐採）	○（森林伐採）
CO₂削減効果	○（発電による化石燃料代替）	×（伐採後放置）
削減効果の持続性	○（設備稼働期間中）	×（吸収機能喪失）
政策的正当性の根拠	○（再エネ推進法・FIT制度）	×（林業政策上は再造林義務があるが未履行）
脱炭素政策との整合性	△(部分的) （発電による削減＞吸収源喪失による増大）	×（吸収源喪失による増大）