『とんとこひ・セクスアリテ』

April 22, 2004
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カテゴリ: 性教育/性球儀







「特定非営利法人 動くゲイとレズアンの会」の方々が
被害を受けた方々への支援や
加害者への責任の追及のために、
この事件から何も学ばぬまま風化させないために、
類似事件の再発防止のために、
取り組み続けておられる事件があります。

(~Unforgettable~ の意味
~この日 ここで起きた 痛ましく 悲しい事件が 忘れさられることのないように~)




2000年2月11日早朝、東京都江東区新木場駅前の「都立夢の島緑道公園」で
Sさん(33歳、♂)の死体が発見されました。
外傷性ショック、内臓破裂など 死因は壮絶でした。


事件後、強盗殺人容疑で、江東区の区立中学3年の少年(14)、同区の都立定時制高校1年の少年(15)、同区の中野大助容疑者が逮捕されました。

そして、暴行や脅迫は、1999年から常習的に繰り返されていたこと、
警察に被害届が出ただけで十数件に及ぶこと、
これらの事件に関与した少年たちは、逮捕された3名のほか、
二十数名におよぶこと等が分かりました。


同性愛者が「弱者」として暴力のターゲットにされている状況や、
同性愛者であると知られることを恐れて、泣き寝入りせざるをえない状況など、
この事件には、現在の同性愛者が置かれている状況が折り重なっていました。

しかし、この事件に対しては、
刑事司法手続が果たすべき役割である
再犯の防止や、
類似事件の再発防止といった観点からは
ほど遠い判決が下されました。

犯人グループが事件におよんだ動機については、
「通行人を襲って安易に小遣い銭を稼ぐため」とされ、
犯人グループが
「『ホモ』は警察に届けないから『ホモ』狩りに行こう」
とした事実にふれられませんでした。

裁判の過程では、
「被害者らが被害届けをださないとことを知って犯行を繰り返していた」
という話が出ましたが、
判決では“なぜ出せないのか”ということが抜け落ちたままでした。

つまり、一般(社会)の人がこの事件についてどう感じたか、
また、犯人らが自分が何をしたか、何が悪かったのかも分からないままの裁判でした。

はたして殺人を犯した少年たちは、
被害者の人格や尊厳を侵したことに対する反省の気持ちを養うことができるのでしょうか。


同性愛者は、ゲイ・バッシングに対する恐怖の中を生きています。

日本ではメディアがゲイ・バッシングについて関心を持たず、
報道もほとんどされません。

学校では、セクシュアル・マイノリティの人権について語っていず、
彼らの人権を無視していることにほかなりません。

犯人グループの少年たちは
社会が同性愛者に対して強く差別的であること、
それゆえ警察に届けるなどして事件を表沙汰には決して出来ないということを

「同性愛者であれば、襲っても警察には届けない」

と表現していました。

差別ゆえに同性愛者は社会的弱者であるから、

ゲーム感覚で追い駆けまわしたり暴力を振るっても構わないというよ感覚でもって

「『ホモ』狩りは単にカツアゲが目的なのではなく、追い駆け回すのが面白いから」

と表現していました。


同性愛者は、これらの「暴力」を前に、言葉を奪われている人たちが多く
これまで、同性愛者自身の声は殆ど聞かれませんでした。


一方で、メディアは、今回の事件が
ハッテン場というところで起こったものであることについては
強調して伝えました。


ハッテン場にセックスの相手を求めて集まることは「社会秩序」という名の「公共の利益」に反するのか?

セックスは極めてプライベートなものであり、パブリックな場で相手を求めることは道徳的に認められないのか?

その「社会秩序」は、マジョリティもマイノリティもなく共通に守るべきモラルであるのか?


社会秩序は常にマイノリティを掻き消そうとする方向、つまり「均一化」「規範化」=normalizationを指向します。


異性愛者というマジョリティは
社会の何処でもセックスの対象を探すことが可能であるのに対し、
同性愛者はそれが不可能です。

ハッテン場に彼らが集まるのは、そこが仲間を見つけられる数少ない場所だからです。


「社会秩序」に反するという主張は、
マジョリティの権利を守るものに過ぎず、
同性愛者に対しては「暴力」に値する。



マイノリティの権利について考えるには、
モラルの観点からではなく、
社会に内在する差別の問題から始めるべき。

同性愛者は現状において、
個人的に自衛するだけでは生命を守ることさえ難しく

連帯することが必要だし

言葉で語ることも必要であるけれども

自衛しなくてもよい状況が早く来ることを望みます。


http://plaza.harmonix.ne.jp/~y-paolo/advocacy-0-essay-024.htm






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Last updated  March 19, 2007 09:48:20 AM
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