『とんとこひ・セクスアリテ』

July 5, 2005
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 狭山事件は、 ザ・スクープの感想 などを見るに日本や世界の警察・検察・司法の実態があまりに常軌を逸脱しているので目をそむける(部落差別がからんでいるから関わりたくないというのではなく)という人も少なくないようだ。

 自分は何で関わりたくなくはないのか。放っておいたら、マイノリティが、警察・検察・裁判所の威信や、地域住民のエゴイズムの犠牲にされる事件が、また起こらないとは限らないから。それ以前に、”犠牲にされてなるものか”と自ら立ち向かう、部落マイノリティの一人、石川さんの生き方・考え方から学ぶべきことが多いからだと思う。

 狭山事件は、今年の三月一七日にまたもや再審が認められずに最高裁(第一小法廷)は石川さん・弁護団の第二次再審請求の特別抗告を棄却した。五裁判官全員一致の決定で、裁判官名は横尾和子、甲斐中辰夫、泉 徳治、島田仁郎、才口千晴(←前は弁護士出身だというのに)。このテの情報を忘れ去ることができない人は、もう狭山事件と関わっている。
 他には、 衆議院会議録議事録 の 法務委員会 平成17年6月8日 第21号 クリック にて、6月8日13時~14時20分までの民主党・辻恵議員(狭山裁判弁護団)の「再審」についての質疑の全内容などが読めるという情報があったわね。

 学校では、かつて石川さんの生き方に学んだ子どもがたくさん巣立っていった。ワタシの友だちは同盟休校もした。その後、運動体の学校教育への介入だとかのいいがかりにあい、狭山事件が解決する前に、もっと言えば、性教育・ジェンダー教育などへの底上げがはかられていく前に、授業は形骸化、またはなくなってしまった。これは歴史の流れに逆行しているし、世界から見ても遅れている。それにしても、教育を通じて、狭山事件をはじめとした冤罪事件がちゃんと知らされないのはなぜか。また他のマイノリティに対する人権侵害の実態も知らされないのはなぜか。いつも疑問に思っているのだけれど。

 ある、狭山事件を学ぶ上で生じた「境界(溝)」についてもふれなければいけない。これはマジョリティは一概にそうだという先入観を持つことなく聞いていただきたいのだけれども。狭山事件も「同和」教育もムラの子どもたちはマジョリティの(部落外の)先生から習う。ある子どもは学習会の感想に
「今日、べんきょう会にいった。わたしはべんきょう会はきらいだ。しょうじきいって、なぜわたしが石川さんをたすけなくちゃならないのだろうか・・・」
 と書いた。その事実と、それに答えていきたいという先生の手記が、ネット上に公開されている(勇気ある 先生 だと思ったわ)。
 マジョリティの先生たちに感じる(部落問題に対する)逃げ腰姿勢に、子どもは反発してこのように書きあらわしたわけだが、部落のマイノリティが、自分たちの問題をマジョリティから教えられる現実に対するジレンマは、昔の子どもたちも抱えていたことなのだ。友人たちを通してそれは感じてきた。言わなかっただけだ・・・。

 「境界」がうめられるかについての「同和」教育における教訓は、他の人権問題にも生かせるとは一概に言えないのでこのへんで置くことにする。

 世論を爆発的に盛り上げて、狭山事件の完全勝利をかちとりましょう!



 あと、ワタシは専業主婦だから言うんですが、狭山事件の再審無罪獲得や 冤罪をなくす世論を 今以上に盛り上げるにはどうすればいいのだろうか。それにはきっと主婦パワーも欠かせないですよね。 
 例えば、”専業主婦は保険料を払わずに将来 国民年金をもらえるから不公平だ”という意見があるけれども、それには”専業主婦は 共働き家庭より PTAや地域の活動を多く担っているはずだから、地域への貢献度や主婦労働の価値など 幅広い視点で考える必要がある”という弁護もなされてくるようになりました。
 こんなふうに 専業主婦を評価する人の存在があるだけで、主婦は「狭山」も家庭で地域でがむばっていけます。きっとそうだと思いますので。
 冤罪防止にむけての 日本の対策はこれだけ十分ではないのですから、人権家、有識人頼みの運動にするのではなく 家庭教育、学校教育、企業研修、民間への支援も含めた総合的な世論盛り上げ策を 「狭山の風」 に集まった人で真剣に考えていきたいです。





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Last updated  September 16, 2005 12:50:38 PM
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