『とんとこひ・セクスアリテ』

September 18, 2007
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カテゴリ: 性教育/性球儀

[話聞く前]よくない、本当なの?
[聞いた後]差別・偏見はおかしい

1997年7月20日(朝日新聞)

 山口県の公立中学校で、性教育の一環として、男性同性愛者のカップルを招いて話を聞く試みが、このほどあった。2人は、同性愛者であることに悩んだ自らの体験をもとに、同性愛を人権の視点からとらえる動きが世界的に広がっていることを説明し、「正しい知識を得て差別・偏見をなくしてほしい」と呼びかけた。生徒たちの反応も、 「ホモ」、「レズ」 と呼んでからかいの対象ととらえがちだった同性愛者について、「私たちと変わらない」「心を傷つけていたことがわかった」などと素直に受けとめていた。

 徳山市菊川中(福田隆登校長)で、2、3年生170人と父母が聴衆。5年前から性教育に取り組み、エイズ教育などを取り上げてきたが、資料などだけでなく直接話を聞こうと招いた。

 講演したのは、千葉大非常勤講師(教育学)の伊藤悟さん(43)とフリーライター梁瀬竜太さん(34)。1年半前に共著「男と男の恋愛ノート」(太郎次郎社)を出版、最近も「同性愛の基礎知識」(あゆみ出版)を出した。同性愛者差別の解消を目指し、一般向けや、首都圏の4高校でも講演した。

 まず伊藤さんが、生徒たちが同性愛に対して抱く悪いイメージを、事前のアンケートをもとに列挙した。「最悪、最低、よくない、気味悪い、かかわりたくない……」

同性愛者は「少なく見積もっても人口の3%、多く見積もると10%いる、といわれます。この学校にいてもおかしくない、ということです」。生徒は真剣に聴き入る。

 次いで、なぜ人は人を好きになるのか──。「まだその理由はわかっていません。はっきりしているのは、気持ちが同性に向くか、異性に向くか、それとも両方に向くか。『性的指向』と呼びますが、自分ではなかなかコントロールできないものなんです」

 伊藤さんは「同性愛は病気ではない」と強調した。自分が同性愛者だと気付いたときの耐え難い自己否定感は、「同性愛=異常」という思い込みと世間のあざけりが生み出した、と思うからだ。
人に知られまいと、時には寝言の中身まで心配したなど、同性愛者であることを隠し続けるのがいかに大変かを語り、さらに「自分で自分を笑うつらさ」を説いた。

 「友人がだれかのことを『ホモだ』と笑ったとき、むっつりしていたり、『笑うなんておかしい』と言ったりすれば、『お前ホモなんじゃないか』と言われてしまう」

 そして同性愛を「人権」からとらえる視点を紹介。
5月に制定された南アフリカ共和国憲法で「性的指向によって人を差別してはいけない」という条項が織り込まれたことを説明した

 世界的な動向としては、アメリカで始まった解放運動を契機に、この20年余り同性愛者の地位は大きく向上し、北欧などでは同性の結婚も認められている。また、日本でも同性愛者の団体がいくつか生まれ、東京都府中市の公的施設を利用する権利をめぐって、いったん同性愛者の主張を認める判決が出て、現在控訴審が開かれている。

 2人で1時間の講演後、生徒たちは感想を書いた。「同性愛は認めたくない」という生徒もまだいた。一方で、その中でも「最低、という気持ちが薄れてきた」など前向きの反応が目立った。
総じて多いのは、差別はおかしい、同性愛者の大変さがわかった、というもの。



 福田校長は「性教育を通して命の大切さ、人権の大切さを理解したい」と話す。

 “多様な性を尊重する教育が重要”

 教師を中心に3000人を超す会員をもつ“人間と性”教育研究協議会の山本直英代表幹事の話 

 「同性愛者のカップルが公立中学で話をするのは初めてではないか。 同性愛について、学校の性教育では全くといっていいほど教えられていないのが現状だ。それぞれの多様な性のあり方を尊重する性教育は、これから一層重要になるでしょう 。」
http://homepage.mac.com/ehara_gen1/jealous_gay/homosexuality1.html

*三重大の性の多様性概論の講義テーマ

http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/homosexuality2.html

(1)性の多様性の基礎知識
(2)半陰陽者と身体の性の多様性
(3)教育から性の多様性を考える
(4)性別2元制の問題と身体の性の多様性
(5)同性愛者の視点から
(6)ジェンダーとセックス
(7)性と個性
(8)性腺(せん)からみた身体の性の多層構造
(9)性の生理学
(10)性差別と性の多様性の社会学
(11)こどもの性の自己決定と医療
(12)性の多様性教育入門
(13)性の多様性と語り



*軍隊の同性愛解禁 米で大論議
軍関係者は反発『士気に影響』『エイズ増える』
1992年11月21日(中日新聞)
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/homosexuality1.html

・・・これまで、同性愛者であることが分かって軍を辞めた男女は過去10年間だけで約1万6000人。年平均1500人。
米議会会計検査院(GAO)は、これらの軍人に要した訓練費や代替要員の再訓練費用を計算し、被った損害額が4億9000万ドルに達すると報告している。

「ゲイであろうがなかろうが、軍人として不適切な行動を取れば、追放になるのは当然。しかし、同性愛者であるというだけで解雇になるのはおかしい」。今年5月にマスコミに同性愛者であることを発表し、いったん軍を追われその後、仮処分で復職した潜水艦レーダーの通信下司官、キース・メインホルドさんは訴える。

 現在、北大西洋条約機構(NATO)参加の16カ国のうち、軍隊での同性愛を明確に禁止している国は米国以外では英国、ドイツなど少数だ。日本も含め明文化した禁止条約をもっていない国の方が多数派。しかし、なかには黙認しているケースも少なくないのが現状だ。

 オランダのように、同性愛の軍人に対する偏見をなくすため、軍内で積極的教育プログラムを勧めているところもある。

 湾岸戦争で名を挙げたコリン・パウエル統合参謀本部議長はゲイ解禁にかねてから強い難色を示している1人だが「(最終的には)最高司令官(大統領)の決定に従う」との意見だ。(在米ジャーナリスト・国陶ゆかり)



*国連に同性愛差別撤廃訴え 今日50万人デモ
NY ゲイバー摘発から25年
1994年6月26日(中日新聞)
http://homepage.mac.com/ehara_gen/jealous_gay/homosexuality1.html

・・・いったいマイノリティー(社会的少数弱者)問題としての同性愛とは何なのか。(ニューヨーク・武藤芳治)
・・・アメリカ精神医学会が同性愛を性異常から除外したのは1974年。国連も同性愛者の人権団体「国際レズビアン&ゲイ協会(ILGA)」を非政府団体(NGO)として承認し、いまや同性愛者は異常でもなんでもないというのが人権先進諸国のすう勢となっている。米国の各種世論調査では人口の2-15%が同性愛者という数字がある。
もっとも、キリスト教の影響の強い欧米ではその分、反対勢力も大きく、同性愛者たちへの抑圧は必ずしも減ってはいない。事実、米国保健社会福祉省(厚生省)の89年調査では(1)いじめを含み、青少年の自殺者の30%までが同性愛への抑圧を苦にしたもの(2)同性愛青少年の自殺率は異性愛の青少年の2-3倍に上る、との結果が出ている。
「オカマ」とか「ホモ」「レズ」とかの短縮語が差別語であるという認識すらない日本では、その種の調査も一度も行われていないばかりか、教育現場での同問題への対応もないに等しい。
・・・同デモ参加で日本から30人のメンバーを派遣した「府中青年の家・同性愛者人権裁判」の原告「動くゲイとレズビアンの会」(本部=東京・中野)の新美広さん(29)は、同性愛がどうして日本で言われるような「趣味の問題」でないのかについて「あなたが異性を愛するのは趣味の問題ですか」と切り返す。

もしあなたが趣味で異性を愛するなら、趣味で同性に手を出すのも可能かもしれない。しかし、それはふらちなことでしょう。ぼくらが同性を愛するのは同性を愛するように生まれたからで、それがぼくらの性的指向(セクシュアル・オリエンテーション)なのです。どの時代でもどの国でも、必然的にそういう人たちが生まれます。逆に言えば、人間は10%前後のそんな同性愛者と残りの異性愛者を足して初めて種として100%の存在になるのだと思う 」・・・






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Last updated  September 18, 2007 02:14:58 PM
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