『とんとこひ・セクスアリテ』

December 21, 2008
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カテゴリ: ヒジリ地名図鑑


出版社 発行所=天佑書房
著 者 金素雲
発行年月 1943(昭和18)年1月1日


手書きハート内容情報
確かな史眼と熱情で語る高麗・李朝の一千年の歴史。

高麗の建国;
千秋太后;
灰になった宮殿;
西京の乱
武臣天下二百年;
贈送蓮花片;
高麗最後の日;
善竹橋の血痕;
李太祖と無学大師;
端宗六臣;
恵みの雨;
柳の葉;
隣の柿;
刑場の志士;
紫衣娘子;
宣祖から正祖まで;
摂政大院君

クール増補版覚書(昭和十八年六月)よりの抜粋にてご紹介・お薦めに代えさせて頂きます^^




 李資謙の乱が平定して、まだ一年とは経っていなかつた。
 その頃、西京(平壌)に、妙清といふ僧がゐたが、予てからこの妙清は、 陰陽地理説 に精しいといふので、土地の人に頗る信望されてゐた。




 陰陽地理説といふのは、人間の吉凶や禍福、喜びも悲しみも、すべては地勢の善し悪しによつて定まるといふ迷信の一つである。この迷信は 新羅 の末頃から伝はつたもので、道せんといふ僧が へ行つて、陰陽説の大家である 一行禅師 から伝授を受けたのだといはれてゐる。もつとも道せんと一行禅師とは、時代が百年もかけ離れてゐるから、直接に教を受けたといふのは変である。



高麗 太祖 などは、道せんのこの陰陽説を重く用ひて、亡くなられるときの遺詔十ヶ条といふのにも、先づ第一に、仏の加護によって建国の大業が成就した事を述べ、
 「諸寺院は、何れも道せんが、山水の順逆を占つて建立したものである。濫りに移したり、手を加へたりすれば、必ず禍が至るであらう」
 と、戒めてゐる。



 人間の体に病があると同じく、山川にも病がある。その病を癒すには、ちゃうど体の悪いとき、灸や鍼をするやうに、寺を建て、塔を設けて、悪い地勢を捕はねばならない。 朝鮮 はもともと、山や川の形が険しく、そのために国が分れ分れになつたり、朝廷に禍が絶えなかつたりする。その禍を除くためには、どこまでも、この 陰陽 の理に逆らはぬやう気をつけねばならない---道せんの説いた陰陽地理説の理窟は、大体かうである。



 そのほか、悪い土地に墓を造れば、きつと禍が至るとか、反対に勢の強い善い土地に墓を建てた者は、子々孫々まで栄えるとか、---かういふ迷信は「 風水説 」といつて、つい最近まで人々の頭に刻みつけられてゐた。まして八百年の昔である。 妙清 がこの 陰陽説 を持出して、土地の人達の崇敬を集めたり、やがては宮中に勢を張つて、一国の王まで動かしたといふのも、さまで不思議な話ではない。


to be continued.


金富軾 (きん ふしょく 1075年 - 1151年)
































































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Last updated  December 21, 2008 09:36:20 PM コメントを書く
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