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くう☆☆さんコメント新着
小3 から始めた柔道。
ヒデキは心も身体もずいぶん成長しました。
でも、今のヒデキしか知らない下級生たちの中には、
ヒデキが最初からでっかくて、
最初から強かった
と思っている子たちがいるようです。
そこで私は、ヒデキの 小さい頃の写真 と、 その頃のヒデキのことば をまとめ、 みんなに紹介してきました。
★ 小3(初めて柔道着を着た日)

「ママは?」
この頃のヒデキは、ママが少しでも見えなくなると
泣き出してしまいました。
怖いことが大キライ で、
「 試合は怖い からまだムリ。 一年後 から...」
と約束しました。
★ 小4(試合に出始めた頃)

「でっかいヤツは怖すぎる
ちっちゃいヤツはうますぎる」
当時のヒデキの 名言? です(笑)
秒殺され、また秒殺され...
試合で勝つなんて、まだまだ夢のような話でした。
★ 小6(初優勝)

「俺はまだまだだなぁ...」
あのヒデキが、こんなにたくましく成長してくれるなんて、
想像できませんでした。
温かく、時には厳しく指導してくださった先生方、先輩、そして仲間のみなさん、
本当にありがとうございました
そしてもうひとつ。
小学校の卒業式が迫ったある日、
パパさんが突然私に 一万円 を渡してくれました。
「これ、使っていいよ」
(あれ?
お小遣い少ないはずなのに、どうしてお金を?)
我が家は今、二人の子どもたちの入学準備で、経済的にもテンテコマイです
(じゃ、特注で 3割り増し になってしまった
ヒデキの ジャージ代 の足しにでもしようかな?)
「これで、 ヒデキ に 新しい靴 を買ってやってくれ」
「えっ、靴を?
」
(いや、靴ならまだ履けるのがあるから...)
ほんの少し間をおいて、パパさんが続けます。
「別に靴じゃなくてもいいんだけど...
死んだ親父 が、
子どもたちの入学のとき には
金がなくても
必ず新しい靴を買ってくれた からさ」
あ、そうだったんだ。
幼い頃に母親を亡くしたパパさんの家では、
お父さんがお母さんの代わりに、入学準備もしてくれたそうです。
それじゃ、やっぱり靴を買ってあげなくちゃね
翌日、早速ヒデキを連れて、靴屋さんに行きました。
パパさんの気持ちを伝えながら、
天国から見守ってくれているおじいちゃんのことを想いながら、
ヒデキが選んだかっこいい靴を買いました。

そして、 小学校の卒業式。
ヒデキは
柔道部の 身長185cmの先輩 からいただいた
でっかい学ラン を(サイズを直してもらって)着て、
ピカピカのスニーカー を履いて、
卒業式へ行きました。

パパさんはあとで私に
「ありがとう」
とメールをくれました。
ヒデキのお母さんは生きている
パパさんは、きっとそのことが嬉しかったんだと思います。
パパさんは息子の成長に、
自分自身の子ども時代を重ねて見ているのでしょうね。
いつもは無口なパパさんですが、
とても嬉しそうな様子でした
ヒデキ、卒業おめでとう
大きくなったね。
これからもその笑顔をいっぱい見せてね
ひなたまさみ