運動療法
筋肉をほぐし、強くする
-背筋、腸腰筋、腹筋の鍛錬を-
腰痛では、がんの転移や内臓の病気がなければ、運動療法も行われる。平塚共済病院(神奈川県)整形外科の三木英之医長は「多くの腰痛は、筋肉を鍛える体操でかなり改善されるはずです」と言う。
● 筋肉に負担掛かり発症
腰痛の多くは、腰の筋肉や筋膜(筋肉表面の膜)に負担が掛かり過ぎたために起こる筋・筋膜性腰痛症だ。● 毎日、風呂上がりに
第二は、腸腰筋を伸ばす運動。腸腰筋は体の内部にあり、背骨と大腿骨をつなぐ筋肉で、脚を持ち上げるときに使う。これが硬くなると背骨が反るため、背筋に負担が掛かってしまう。
筋力を強化する運動では、腹筋が大切。背筋は立っているだけでも鍛えられるが、腹筋は鍛えられず、多くの人は腹筋の筋力が足りなくなっている。
あおむけにひざを曲げて寝て、上体を起こす通常の腹筋の体操がいいが、同じように寝て肩甲骨を上げるだけでもよい。それでも難しければ、ペットボトルなどを使って下腹部を押す方法もある。
三木医長は「心地よい痛みを感じるぐらいの強さで、ゆっくりと息を吸ったり吐いたりしながら行う。1つの運動を5-10回、毎日続けること。筋肉がほぐれた風呂上がりにやるのがいいが、朝なら部屋を歩くなどして、体が温まってから行うように」と話している。
MEdical Tribuneより
コメント : 私の外来にも多くの腰痛患者さんがおいでます。他の病気で受診しておられて腰痛があることが多いのですが、高齢者では骨粗鬆症に伴った脊柱管狭窄症や、椎間板ヘルニアもあります。
またパーキンソン病で前屈みの姿勢が続き、上記のような筋・筋膜性腰痛症を起こす患者さんもあります。そんな患者さんにはリハビリや腰痛体操を勧めています。
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