渡辺淳一といえば「失楽園」という著作で一世を風靡した作家であり、皆さんもよくご存じのことと思います。そんな渡辺氏の「孤舟」という作品に出合いました。

本の帯に「定年退職して始まる本当の孤独」とあり、さらに「著者サイン本」とあるではありませんか!これはもう買うしかない!と思い即座に購入しました。
この本の内容は、60歳で定年退職した男性が主人公で、この男性は会社では常務執行役員にまで出世し、60歳を前にして取締役に昇格する可能性もあったのですが、社長の派閥に属していなかったこともあり、定年後の処遇として大阪にある子会社の社長を呈示され、「俺に大阪の子会社に行けというのかっ!」と憤慨して退職しました。
さて、退職したので会社にはいかないから、一日中家にいるわけですね。そうするとお昼ご飯を食べるのですが、主人公の男性としては、奥さんが自分のために昼食をつくるのは当然だと 思っています。ところが、奥さんのほうは、今までは作っていなかったお昼ご飯まで作らされる羽目になり、だんだんと体調も機嫌も悪くなり、ついには家出をしてしまいます。
この間の主人公とその奥さんとのやり取りは、近い将来に定年退職する僕とカミサンにも当てはまる可能性が充分にあり、とても参考になりました。
物語の後半には、奥さんが家出をしたことにつけ込んで、主人公がデート倶楽部の会員になり、若い女性とのデート・・・という、いわゆる渡辺ワールドが展開されます。この後半部分には僕は該当しないです(と思います)が、前半の主人公の思考回路とこれに全く同調できない奥さんの考え方には、興味深いものがあり ました。
これから定年を迎える男性諸氏には参考になる書籍だと思います。また、そんな男性をご主人に持っている奥様方にも男の思考論理を理解していただくには参考になると思います。ちなみに僕はカミサンにも読んでもらうことにしました。
そうそう、渡辺淳一氏のサインは表紙をめくったところにありました。

有名人のサインって、なんて書いてあるのかわからないのですが、渡辺氏のサインもわかりません。でも達筆であることはよくわかります。西武池袋店にあるリブロという大きな書店の書棚に置いてありましたよ、この著者サイン本。入手できたのはラッキーだったんでしょうね。
作田学 監修「大切な人がパーキンソン病… 2026年07月18日 コメント(3)
京須偕充 編「志ん朝の落語 2」を読んで 2026年06月07日 コメント(5)
織茂智之 監修「改訂版 パーキンソン病… 2026年04月25日 コメント(6)
フリーページ
コメント新着
New!
和活喜さん