レコーダーに録画してそのままになっている映画ですが、今週観たのは「母べえ」です。この映画は、先週ご紹介した「おとうと」と同じく、吉永小百合主演の映画で、監督も同じく山田洋次です。

この映画の舞台は、戦前の昭和です。日本が太平洋戦争に突入する時代で、物資が乏しくなっていき、政府の政策のことを悪く言うと警察に捕まるというような時代です。
そんな時代の中、ドイツ文学の研究者である夫(坂東三津五郎)が思想犯として捕まり、妻(吉永小百合)と娘二人が残されます。
窮地に陥った母娘ですが、そこにドイツ文学者の夫の弟子である山崎(浅野忠信)が訪ねてきて、なにかと母娘の世話をします。さらに夫の妹(壇れい)もやってきて、いろいろと母娘を助けます。
また、歓迎されない客として伯父さんなる人物(笑福亭鶴瓶)がやってきて、この時代、つまり言いたいことも言わずに黙っていなければならない時代にもかかわらず、言いたいことをスバズバと言う型破りな人物も現れます。
案の定、この伯父さんは、街中を歩いているときに「ぜいたくは敵」と街頭でも道行く人たちに注意していたおばさんたちと一悶着を起こします。おばさんたちは、伯父さん(笑福亭鶴瓶)の金の指輪を見咎め「国家に供出しろ!」と迫りますが「なんでやねん!!」と対抗します。
娘たちはこの伯父さんのことを嫌いますが、母(吉永小百合)は「伯父さんにはなんでも言いたいことを言えるのでホッとするのよ」と言うのですが、この場面には当時の世相が良く現れていると思います。
さて、そうこうするうちに獄中の夫は病で死亡し、夫の妹(壇れい)は郷里の広島に帰郷して原爆の犠牲になり、さらに何かと助けてくれた山崎(浅野忠信)にも赤紙が・・・・
どんな苦しい時でも子供たちに愛情を注ぐ母親を演じた吉永小百合ですが、先週ご紹介した「おとうと」の映画の中で見せたように肉親への愛情を演じさせたら「一級品の演技をするなぁ~」という感があります。
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