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五十の手習いと云うが、私は六十五歳にして、今「書」にトライしている。動機と云うほどののものはないが、真っ白い半紙に筆を走らせると、心がなぜかおだやかになる。無心になれる。とは云え、教室でいつも一緒になる小学生の子ぐらいには書きたいと、内心いつも思っている。習い事はすぐに上達するするものではない。わかっているつもりだが、そんな思いが、書の師にはわかるのだろうか、「継続ですよ、力まず、力まず」と指導される。妻に、そんな情けない話をすると、「あんたのいいとこは、何事も楽しむ、ではなかったの…」と笑われた。私は深いため息とともに、その一言で目が覚めた。残り少ない余生、一生懸命楽しむように仕事もした。楽しみながら酒も飲んだ。楽しみながら歌も歌った。何事も一生懸命楽しんだ。「楽しむ」、これが私の人生だった。完全退職の間際など、「おじさんは仕事を楽しんでやってるみたい」とよく云われた。「楽しむ」、そうだこれが私の人生だった。六十五歳を楽しもう。そして「書」を楽しもう。
Jan 15, 2012
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大切な友がいる。彼は私が困難に陥ったとき、勇気づけ励まし、手を差し伸べてくれる。昨年、私は思いがけぬ病気で入院した。もう駄目かと心身ともに喘いでいたとき、彼は毎日のように電話をくれた。そして、心が明るくなるような本を選び、たびたび送ってくれた。おかげであろう。私は危機を脱し、一応退院することが出来た。だが、先行きは不透明で、心は暗くなりがちだ。しかし、彼の励ましの言葉を聞くと、私の心は癒され、温かくなる。友とは有り難いものだ。今、彼からの年賀状を握りしめ…感じている。
Jan 2, 2012
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結婚して三十八年目の初春を迎えた。振り返ってみると、数えきれないくらいの不安や悩み事を抱えた、ただただ働くだけの仕事人生だった。妻から子供の進路を相談されても、「任せるよ」としかいつも応えなかった。そんな子供たちも無事に社会人になり、今、親同様に世間の波にもまれ、悩み苦しんでいるようだが、今さら応援もあるまい。相談されれば「男は仕事、女は笑顔」と精神面の応援を妻になりかわってやっていこう、と思う。そして今年こそは、三十八年前の初春の思いに戻り、人生と云う地図にない道を、妻と二人で仲良く歩んで行こう。
Jan 1, 2012
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