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2005年02月20日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
京都観光協会のキャンペーンに乗せられるかのように、この日も冬の特別公開で拝観できる東寺へ出かけました。特別公開で見られたのは五重塔の内部と観智院。でも、特別公開って加藤茶の「ちょっとだけよ」的チラリズムみたいな感じがしてきました。

▽近鉄・東寺駅を降りて、五重塔を目指して歩くとすぐに着きます。周囲を突き放すかのような高い壁が左右に伸びていて、外からも東寺の広大さが印象に残ります。中に入っても、伽藍の大きさに驚きます。奈良のお寺みたいだ。京都のシンボルとも言える五重塔は高さ55メートル。講堂や金堂の大きさも、他の京都のお寺の標準よりはるかに大きい感じがします。

▽入口のそばに食堂(じきどう)があって、ここは拝観料なしでも行けます。この中には昭和初期の火災で焼けこげた四天王像が置かれていますが、表情こそ見えないものの、その迫力は伝わってきます。ここでは納経所があって、いろんな御朱印を書いてくれます。僕は弘法大師(お大師さま、と呼ばれてました)の御朱印をいただきました。ご朱印も場所によって様々ですが、ここのご朱印は経験豊かな方が筆を持たれていたためか、かなり立派でオススメです。

▽特別拝観つきの拝観料800円を払って、まずは講堂へ。知らずに入ったんですが、ここが東寺が世界遺産たる根拠ともいうべき、立体曼陀羅があるところなんですね。ビックリしたのは、国宝の仏像がこれでもかと並んでいたこと。21体のうち、なんと15体! 普通、そんなに一度にたくさんの国宝を見ることってないんですよ。東京にいたらわからない感覚ですね。しかも結構近くで拝見することができます。ここは、おそらくというか、間違いなく仏像好きにとっては聖地に違いない。またその国宝の仏像の男前なこと。穏やかな表情や、怒りの表情の迫力、均整の取れた肉体…圧倒されました。

▽隣の金堂に入ると、今度は立派な薬師如来が鎮座していました。左右には日光・月光菩薩が。これまた重要文化財なんですが、やはり講堂の迫力が印象に強く残っていて、もういっぱいいっぱいでした。

▽五重塔は、夜になるとライトアップされて鮮やかですが、昼は地味に立っています。ここは特別公開ゾーンということで、ガイドの学生さんが説明していました。中に入ると真っ暗。ガイドブックの写真では盛大にフラッシュを浴びて、金色の如来像が中心から四方に向いて座っていたり、カラフルな壁画が見えたりするんですが、中は真っ暗でした。特別公開とは言ってもちゃんとは見えないんですね。懐中電灯でかすかに心柱の蓮の絵を拝見するだけでした。まあでも、お正月以外は見られないものだということで、貴重な機会でした。

▽京都の寺建築の耐震構造については、以前にも感銘をうけましたが、今回は拝観料を支払ったときに受け取ったリーフレットに、断面の簡単な図面と説明書きがありました。これについては、日本一の高さをもつ五重塔にふさわしい案内でした。


▽特別公開になるとオープンするという観智院も見てきました。ここは客殿が安土桃山時代の武家風の書院建築で、建物自体が国宝になっているということです。そう考えると、うやうやしく入ってしまいます。人が通るとわざと音が鳴るように張られた、うぐいす張りの床板、シンプルな違い棚、柱の中央につけられた金具など、確かに歴史を感じるつくりでした。

▽ここのハイライトは、宮本武蔵が描いたという襖絵。2羽の鷹がうっすらと描かれた「鷹の図」と、節の部分が急激に太くなっている絵が描かれています。彼がサウスポーだったことを示す筆の跡が残っていました。確かに、右利きの人は二刀流できないだろうね。吉川英治の小説では、宮本武蔵が観智院にいたという記述はないということですが、史実としては、ここに3年間、身を隠していたということです。



▼東寺を離れる前に、もう一度売店に寄って、曼陀羅が描かれた下敷きと、「東寺の謎」という文庫本を買いました。巨大な伽藍には国宝や重要文化財が詰まっていましたが、それにふさわしいだけの奥行きの深い歴史と文化があるようです。東寺では毎月21日に弘法市が開かれていますので、本を読んだ上で、もう一度来てみたいと思います。いやー、奥が深い。





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最終更新日  2005年02月20日 22時21分00秒
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