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2006年07月02日
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カテゴリ: 旅
ワールドカップ観戦の空き日にどこへ行くか、決めかねていましたが、まず向かったのはライン川です。僕の持っているジャーマンレイルパスでも無料で乗船できます。お金もかからずにドイツの美しい風景を見ることができる、ということで一挙両得!

この日は、宿泊先・ケルンからICEでコブレンツに行き、そこから各駅停車に乗り換えて、船との乗り継ぎが最も良い、ザンクト・ゴアルスハウゼンで下車しました。各駅停車は、冷房など全くなく、お客さんもまばら。のどかな旅は、まさに「世界の車窓から」のようです。駅から歩いて6~7分くらいのところに、船着き場はありました。日差しがきつく、出発待ちの人たちはみな木陰でのんびりと船の到着を待っていました。湿気がないので、暑いとはいっても日陰は涼しいのです。

フェリーのように大きな船は、予定より20分近く遅れて到着しました。席はもちろん自由。日陰のデッキ席にしました。日本人やアラブ人、台湾人に、フランス人、ドイツ人、と乗客は多種多様、インターナショナルです。船内のアナウンスも英語・フランス語・日本語で行われました。

船が出発して、まず見えてきたのは巨大な崖、ローレライです。岩の絶壁が船に襲いかかるようにも見えて、迫力がありました。川幅も狭くて、船のすれ違いには注意を要するところだそうです。そこを過ぎると、目的地のリューデスハイムまで実に3時間! 僕が乗ったのは川上りだったので、川下りより約1時間余分に時間がかかります。これは誤算でした。

風景は、北海道のような、おおらかな風景…山腹に大きく区画されたぶどう畑、切り立った崖の上にある古城や教会…の繰り返し。両岸の山裾には列車が走ります。さすがに単調で眠くなってきました。ただ、これだけの距離で橋がかかっていないのは、景観対策としてはすばらしいと思いました。日本にライン川があったら、公共工事であちこちに橋が架かって、景色はぶちこわしになりそう。でもドイツは景観を大切にして、橋をかけずに、両岸を往復する連絡船が使われます。この発想や、よし。デッキは風が強く、日陰に座っていると肌寒く感じるほど。日なたに出ると、刺すような太陽光が体を温めます。モノを盗られないように荷物に注意しながらも、居眠りしてしまいました。

リューデスハイムを降りると、美しい街が待っていました。ツタの絡まる白い壁とオレンジ色の屋根がある建物が並んでいます。これが美しい。窓から鮮やかな赤い花を実らせたプランターがかかります。建物の間の通りは、狭い歩行者道。ここに土産屋やレストラン、ドイツワインの店が肩を寄せ合うように軒を並べていました。保養地と呼ぶのにぴったり、のどかで自然を感じる街でした。ガイドブックにも、ここに泊まることを薦めると書いてありましたが、その理由がよくわかりました。人工的ではない、暖かみを持っていたのです。1時間ほど散策しました。

週末のダイヤは間引き運転をしていて、リューデスハイム駅に着くと、次の列車が1時間以上待たないと乗れないことがわかります。駅員がたった一人の駅でずっと待つのはかなりさみしい、と思って見回すと、近くの船着き場で向こう岸の街・ビンゲン行きの小さな船が見えました。そのとき、ビンゲン駅から出発する列車に乗った方が、早くケルンに戻れるのではないか、と思いつきました。この考えは非常に甘かった。船が着くと、まずどこが鉄道のターミナルなのかがわからない。パッと見て駅のありそうなところに向かってみますが、どうも怪しい。しかも標識はすべてドイツ語で、英語からの類推は難しい。「ひゃー、駅はどこだ!」しばらく途方に暮れました。結局、バス停の表示を見て、方角を確認しながら歩くこと20分、ようやく駅が見えました。

なんとか、駅に着くと、次の列車が10分後出発で、ケルンまで直行するIC特急であることがわかりました。これで本来リューデスハイムで乗るよりも早く帰れることになりました。いやあ、ツイてました。しかも、夕日のあたるライン川…ヨーロッパ有数の車窓風景をゆったりと眺めることができました。





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最終更新日  2006年07月23日 00時46分32秒
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