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2006年09月03日
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カテゴリ: 旅
金沢には社員旅行で行ったことがあるものの、近江町市場や町家街にしか行けず、ぜひもう一度行きたいと思っていました。今回は「おわら風の盆」を見た帰り、丸一日かけて回って、金沢の文化水準の高さをひしひしと感じました。

1)金沢21世紀美術館
金沢駅から観光用ループバスで15分くらいで着きました。芝生の中に大きな円形のモダンな空間が浮かびます。繁華街のすぐ近くにもかかわらず、美術館の周囲の緑が都市の喧噪からこの美術館を切り離してくれます。ロケーションと、美術館の持つ雰囲気が見事に融合していることに、まず感銘を受けます。

この日は美術館の中心部が展示品の入れ替えのために閉鎖されていて、無料の常設コーナーと、来年4月までの長期展示「コレクション2」を鑑賞しました。内容は現代美術そのもの。凡人の僕には初見でそれが芸術であることを理解することはできません。当然、音声ガイドを借りて理解に努めました。このレンタル料が100円と安い! 音声ガイドを聞いて初めて作者の意図や、それが評価に値する理由がわかります。

印象に残った作品は、
・「スイミング・プール」:上から見るとただのプールですが、プールの底に入って下から見上げることができます。水面から10センチのところに強化ガラスが張ってあります。下から見上げる眺めが新鮮です。
・「世界の起源」:傾斜した壁面に楕円形の穴が開いています。それが真っ暗なブラックホールのように見えますが、穴の先に塗られている色は青。
・「ブルー・プラネット・スカイ」(これは常設コーナーにあります):天井の高い部屋に、天井が四角く切り取られています。液晶テレビで空の映像を見ているような感覚になります。雲の動きをじーっと見てしまいます。同じ作者による、同じような作品が直島のベネッセミュージアムにもあります。

金沢21世紀美術館

空間のとらえ方を問い直すような作品を面白いと感じました。このように現代美術は、普通の人のとらえている感覚や考え方を問い直すような作品が多いです。直島のベネッセミュージアムに行ったときにも感じましたが、とっつきにくくても、いろいろと見ているうちに、見る人なりの視点が形成されるはずで、その変化を楽しめるはずです。この美術館が街の中心にあることの意味は、住民がたびたび訪れることによって、美的感覚や視野が養われていくことにあるのではないかと思います。その試みが面白い!



金沢21世紀美術館の斜め向かいに入口があります。日本の三大名園として有名で、当然のように観光バスのコースに必ず組み込まれているようで、バスガイドさんの旗につながって、数多くの団体観光客が入場していました。京都のお寺がいくつも入るような広大な敷地に立派な日本庭園が広がります。手入れも行き届いていて、日本庭園ならではの端正な美しさにハッとします。

兼六園の隣に、成巽閣(せいそんかく)という書院造りの建物があります。江戸時代に前田家の奥方の御殿としてたてられたもので、国から重要文化財として指定されています。この建物が面白いと思ったのは、書院造りと数寄屋造りの融合です。1階は立派な書院造りで、謁見の間には狩野派の虎の絵がかけられるなど、典型的な武家風の造りになっているのに対して、2階は数寄屋造りの意匠がふんだんに入っています。特に2階の「群青の間」はフランスから輸入したウルトラマリンブルーの鮮やかな天井と、朱色の壁がとてもモダン。江戸時代は、青が金よりも貴重な色だったという話を聞いたことがあります。ここに明治以降、歴代の天皇が宿泊や休憩に利用したのもうなづけます。1階が「剛」とすれば、2階は「柔」という感じです。

兼六園や成巽閣に行くことで、前田家がいかに文化を大切にしたかがわかります。それが、その後の金沢の町に大きな影響を残し、それが21世紀美術館につながっていったのではないか、と(まったく根拠はありませんが)思うのです。

文化は必ずしもお金になりませんが、住民や訪れる人に心のゆとりを与え、後年に引き継がれていくことで、その町の味わいになっていくのではないかと思います。今の日本には、文化やゆとりの意味をはき違えて、否定しようとする風潮があるのが残念ですね。





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最終更新日  2006年09月09日 15時43分08秒
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きみどりのほん さん
9月らしくまた台風が近づいてきましたが いかがお過ごしでしょうか 京都ではお世話になりました 教えていただきました本 大変勉強になっています ありがとうございました と書いてお分かりいただけますでしょうか?南宗寺にお出ましになる予定がもしおありでしたら10月14、15日に大寄せのお茶会があります(大仙公園でも同時開催、ローソンにて前売り券あり)また堺市博物館にて 茶道具拝見ー出土品から見た堺の茶の湯ーをやっています こちらの館長は茶の湯やおもてなし についての研究で有名な方だそうで館長講座もあります 私は図録が中々の優れもの と思います  では お礼方々お知らせまで  名古屋ではお目にかかれませんが お気をつけてお越しくださいね 

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