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2007年04月21日
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カテゴリ: 伝統文化
「今年は神社巡り!」と宣言していたら、春日大社の旬祭に毎月行っているという友人がいることが判明し、連れて行ってもらうことにしました。春日大社では、旬祭は月に3回(1日・11日・21日)行われ、1000円払えば誰でもその模様を見ることができるということです。中でも21日は宮司のお話が聞ける特別な日なのです。春日大社は1200年以上昔に創建された由緒ある神社で、奈良の中心街から歩ける距離にありながら、原生林の中にあって、神社ならではの清々しい空気に包まれたところです。その春日大社の神事に参列できるとは全く知らなかったので、非常に良い機会に恵まれました。

春日大社 本殿

旬祭が始まるのは午前10時ですが、9時45分には受付を済ませておいたほうが無難です。去年できたばかりという「感謝・共生の館」へ向かいました。手水で清めた後、受付で(初めてなので)住所と氏名を書き、事前に用意した新札で1000円を支払うと「直会(なおらい)券」がもらえます。直会とは、神事の最後に参加者一同で神饌をいただくことで、要するに、神社側が用意するお食事のことです。講堂の空いた席に券を置き、神官のアナウンスに従って本殿に向かいました。この日は21日が週末にかかったこともあって、150人くらいの参列者がいました。

旬祭は本殿正面の中門で行われます。参列者はその両脇の御廊に座って、その進行を見守ります。この御廊は板張りで、正座を続けるにはちょっと痛いです。用意のいい人は、ちゃんと下に敷く毛布を持ってきていました。また、御廊は屋根はあるもののオープンエア。夏は暑く、冬は寒そう・・・そんな軟弱なことを言っては信心が足りないと突っ込まれそう。ちなみに、この日は薄曇り、気温20度というベストコンディションでした。

余計なことを考える間もなく、宮司はじめ神官が中門に現れ、旬祭が始まりました。参列者一同で、二拝・二拍・一拝ののち、神官が4棟の本殿にそれぞれ神饌・御幣をお供えします。宮司の祝詞奏上につづいて、参列者一同は事前に配られた「大祓之詞」(おおはらいのことば)を唱和します。ひらがな一音一音をハッキリと読むように、との指導がありましたが、この大祓之詞が長くて、読み間違えずにハキハキと読み続けるのは結構難しいです。続いて、2名の巫女が神楽を奉納します。巫女さんは頭に藤の花の飾りをつけて、顔を縁取りするかのような化粧がユニークでした。御幣・神饌が撤去され、最後に二拝・二拍・一拝。所要時間1時間半くらいでした。

再び、先ほどの「感謝・共生の館」に戻ると、自分の席におかゆが置かれていました。

春日大社 直会

これが直会です。宮司夫人が摘んできたという、土筆の佃煮が入ってます。おかゆには桜の花が入っていて、季節感を感じさせます。

食前食後に感謝のことばを全員で唱和します。食後のことばだけメモしました。
「朝よいに もの食うごとに 豊受の 神の恵みを 思え世の人」
唱和したのち、参列者はみな両手を合わせていました。禅宗みたいな感じです。



******
先日、瀬戸内寂聴さんのドキュメンタリーを見て「自分と同じだな」と感じた。彼女は「仏様が私を導かれた」と言っていた。自分も同じ。よく「なぜ宮司になったのか」と聞かれるが、神様が自分を導いてくれた。でも誰も信じてくれない。瀬戸内さんは、仏法よりも体験談をよく話す。自分も同じ。その方がわかりやすい。理屈だけでは本当のことがわからない。瀬戸内さんと自分が違うのは、弟子がいること。後世に名を残すような人は、必ずそばに優秀な弟子がいる。自分も弟子が欲しいなあ。

温故知新とは、宇宙の仕組みを知ることである。何もないところから、ビッグバンが起きて、中間子→素粒子→原子→元素と進化していく。波動が結びつくとモノになる。人間と他の動物が違うところは何か? 神の世界を表現するために、人間が生み出された。そのために手と言葉がある。言葉は波動だ。人は150億年の歴史の上に立って存在しているのに、いまの世の中は「結果」しか伝えない。知りたいのは「経過」なのに、結果=理屈しか教えない。文化は、民族の言葉である。文化は結果ではなく、経過である。だから、今は文化が伝わらない。

そのうち、日本の人口は半分以下になる。人間はどん底までいかないとわからない。我が強いからね。神様は道を示すだけ。道から外れた人は助けない。人間に「アポトーシス」(管理・調節された細胞が自殺すること)が起きて、使わない細胞が消えるように、必要とされない人はこの世から消えるだけ。

元素の周期表では、鉄は26番目。一回目のビッグバンでは、この26番目の元素までしか生まれなかった。爆発を繰り返すことで、92番目のウラニウムまで生まれた。日本人は、昔から宇宙のことを知っていた。20年に一度の式年遷宮には、新たな爆発と同じ意味がある。

小柴さんの記事を読んだ。世界で初めてのニュートリノを彼が発見したのは定年退職の2ヶ月前。光の速さで17万年もかかる遠い宇宙の物質を、偶然見つけた。実験施設のスーパーカミオカンデは鉛と亜鉛の鉱山があったところで、小柴さんは鉱夫と一緒に施設に入っていく生活を続けていた。施設の稼働時間の長い週末に、ニュートリノが飛んできたのが見つかった。平日だったら見つからなかった。これこそ奇跡だ。奇跡は何もしないで起きることはない。努力し尽くして初めて幸運が訪れる。

人間と動物の違いは何か? 動物は自分のためにしか動かない。人間は自分以外の人の為に生きることができる。動物のように生きれば、ブラックホールが待っている。神様に必要とされる人間になってください。
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こうやって読み返すと、文脈がつながっていないようで、つながってます。宮司さんの話しぶりは非常に独特。最初、断定的な物言いはどうかなと思いましたが、表情を見ているうちに、その奥にある温かさを感じました。

お話が終わった後、もう一度本殿に行ってみると、小笠原流による百手式(ももてしき)が行われるところでした。神前での弓道の儀式です。鮮やかな衣装と、春日大社の社殿が非常に合っていました。毎日放送の夕方のニュースで放送されてました。

春日大社 百手式2

春日大社 百手式

春日大社の一日体験、非常に中身が濃くて、充実しました。ガイドしてくれた友人に感謝です。

春日大社 回廊





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最終更新日  2007年04月23日 01時36分45秒
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