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2007年06月02日
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カテゴリ: 伝統文化
唐招提寺は、阪神大震災で金堂の基壇が揺らいだとして、2000年から10年に及ぶ大がかりな修理を行っています。見事な伽藍を見ることができないため、修学旅行以来の再訪を控えてきました。ところが、6/2から6/10まで、日本最古の肖像彫刻である鑑真和上坐像が特別に公開され、また修復中の国宝三尊が7年ぶりに一堂に会するということで、行ってみることにしました。

唐招提寺・門前

まず、向かったのが、仏像修理所。体育館のような広い場所でバラバラに展示されています。高さ3~5mもある国宝の仏像が、すぐ目の前で見ることができます。とっても貴重な機会です。撮影禁止なのが残念。フラッシュ禁止にしてくれればいいのに。

薬師如来は台座と彫像が分かれてます。蓮の葉は台座の中心に向かって規則正しく組み立てられていることがわかります。千手観音の手もバラバラになっています。961本の手が複雑に組み立てられていた様子がわかります。

盧舎那仏坐像の肌は、木に漆を塗って、その上に金箔を張っていたことが一目でわかります。遠くからは均一に金色に見えていたのが、金箔がぺたぺたと貼られているさまがはっきりとわかるのです。さらに、全身にエックス線写真が撮られて、手のひらの中に数珠玉が埋め込まれていたことがわかりました。仏像はこういうふうにできているのか!と納得です。

三尊はいずれもムチッとした体で穏やかな表情。見る者に安心感を与えるように見えました。

唐招提寺・御影堂

続いて、御影堂へ。ここでは、6月5日の鑑真和上の命日にあわせて、厨子が開扉、国宝・鑑真和上坐像を拝むことができます。あわせて、東山魁夷作のダイナミックな襖絵を見ることができます。

広くて風通しの良い堂内を進むと、鑑真和上坐像がありました。国内最古(8世紀)の肖像彫刻とは思えない、鮮明な色づかいとリアルな描写。一見、鎌倉時代のものと見紛うほどです。鑑真和上は中国に生まれ、仏教を日本に伝えようと5度の渡航を試みるも失敗、次第に視力を失いながらも、6度目にようやく日本にやってきて、晩年に唐招提寺を建立したという苦労人です。坐像は、意志の強さや我慢強さをあらわすような、口を一文字に結んだ表情で、鑑真和上の人生を体現したように見えました。厨子の前には10~20人が座って、その姿をじっくりと目に焼きつけようとしていました。

唐招提寺・鑑真和上御廟

御影堂の近くには鑑真和上の廟があります。そこにいたる道は、きれいに整備され、苔が緑色のじゅうたんのようにびっしりと鮮やかに生えていました。

唐招提寺・鑑真和上御廟前の苔

講堂にも、国宝や重要文化財に指定された仏像が所狭しと並んでいました。京都の東寺のような密度の濃さを感じました。早く修理を終えて、元の姿に戻ってもらいたいものです。
唐招提寺・金堂修復中





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最終更新日  2007年06月06日 00時00分00秒
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