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2007年09月01日
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カテゴリ: 伝統文化
毎年9月1日、東西二つの集落が里芋の長さを競い合うという珍しいお祭りが、滋賀県日野町で行われます。このお祭りは、平安時代末期から800年以上にわたって、地元の住民が親か子へ、子から孫へと伝えて来たということで、平成3年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。これに似た祭りは全国どこにもなく、奇祭と呼ぶにふさわしいお祭りです。奇祭好きとしては、要チェックです!


最寄駅の日野駅へは、大阪から新快速に乗り、京都を越え、草津で乗り換えて貴生川(きぶかわ)へ。貴生川から近江鉄道に乗り換えます。近江鉄道は1時間に約1本という、実にのどかなローカル電車。西武鉄道のお下がりの車両を使ってます。大阪からは1時間40分余り、12時12分に着きました。(午後1時からの祭りに間に合うには、この電車が一番近い時間なのです)

日野駅から、儀式が行われる熊野神社、ならびにメイン会場の野神山へは約3km。バスは一日に3本しか走っていないし、タクシーもまばら。どうしたらいいものかと思ったら、駅前の食堂でレンタサイクルがあることがわかりました。なんと1時間100円! お店の人によると、自分以外にも、このお祭りを見るために借りた人が5人いたそうです。観光案内所で地図をもらって、ママチャリで向かいました。

お祭りに先立って、熊野神社で儀式が行われます。神社はこぢんまりとしています。祭りで使われる神饌が並べられていました。

芋競べ祭り;神饌

気づかぬうちに、社務所の広間で儀式が始まりました。裃を着た少年たちが、盃をかわします。この少年たちは、中山地区の東西から7人ずつ選ばれ、山若と呼ばれます。最低年齢は16歳。盃に酒を入れる時のアクションが大きくて独特です。ん?ホントに酒飲んでるの?

芋競べ祭り:儀式

ところで、このお祭りは、なぜ里芋の長さを競べるようになったのでしょうか? 神社で購入したパンフレットによると...

「だだぼし」という大男が里芋の芋茎でできた天秤棒をかついで、この中山地区にやってきたところ、天秤棒がポキリと折れてしまいました。代わりの芋はないものかとあちこち探しまわったものの、結局見つけることはできず、運んでいた土は山になってしまいました。「だだぼし」が里芋の芋茎を探したことが伝説となり、祭りになったということです。


儀式が終わると、少年たちが2組に別れ、孟宗竹(もうそうだけ)にくくりつけられた里芋を神社から運び出しました。

芋競べ祭り:里芋の運び出し

この里芋は、中山地区の東西で栽培されたもののなかで、最も大きいものを選んでいます。里芋は東西別々の道を通って、野神(のがみ)山へと運ばれていきます。

芋競べ祭り:野神山へ



芋競べ祭り:祭場

祭場では、神を拝み、三三九度の盃をかわし、神饌が備えられます。

芋競べ祭り:

さらに、角力(すもう)が奉納されます。勝敗がつくようなものではなく、あくまで儀式的なものです。

芋競べ祭り:角力

約2時間儀式が続いたあとで、最後にメインの芋の長さ競べが行われます。

芋競べ祭り:芋競べ

「じょうじゃく」というものさしで芋の長さを測るのだそうですが、これが全く厳密なものではありません。長さを測る東西両地区の三番丈(担当者)の意見が一致してはじめて優劣が決まります。それまで何度も測り直しです。今回は、東の方が明らかに長いのに、西の三番丈が意地を張って敗北を認めず、延々と測り直しが続きました。このへんが、少年に進行をまかせるリスクというべきか。会場には「空気読めよ」という冷ややかな視線と、「まあ意地っ張りな男の子だね」という温かい視線が交錯していました。

芋競べ祭り:長さの申告

囲いの外から、西の三番丈のお父さんが「そのへんにしとけ」とささやいたあとに、ようやく東の勝利が決まりました。西が勝つ年は豊作で、東が勝つ年は不作、という言い伝えがありますが、今年はどうなることでしょう?

滋賀・熊野神社


芋の長さを競べることのドラマ性はあまり感じませんでしたが、脈々と受け継がれるお祭りの素朴さに、「ああ、日本人は農耕民族なのだな」と実感を深めました。





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最終更新日  2012年04月07日 14時32分34秒
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