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2008年02月16日
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胸毛のハダカ男の写真が不快感を与えるとして、JR東日本が岩手県の蘇民祭のポスターを撤去したことが大きな話題になったことで、今年は裸祭りに注目が集まっています。この時期は全国各地で裸祭りが行われますが、その代表格と言えば、何と言っても岡山の西大寺会陽(さいだいじ・えよう)です。時折、死者まで出る激しさ...いったいどういうことが起きているのか、この目で見てみたいと思いました。


西大寺会陽は日本三大奇祭の一つと言われます。裸の男たち8,000~9,000人が、激しく一対の宝木(しんぎ)を奪い合います。宝木を持ち帰った者は、その年の福を得られると信じられているため、奪い合いは真剣そのもの。このあたりの福男争いは、有名な西宮神社の徒競走や和歌山の神倉神社の山下りなどにも見られますね。

西大寺会陽のルーツは奈良時代にまでさかのぼります。旧正月の大祈祷が終わる日に渡される護符(牛玉)を受け取った信者が、豊作になったり、厄を免れたりしたことから、年々希望者が増えて取り合いになりました。取り合いになると、牛玉の紙ではちぎれるということで、1510年に木製の宝木に代わり、現在の形になりました。


祭りのクライマックスは午前0時の宝木投下。ということで、その1時間ちょっと前に着くことを想定しながら、午後10時に岡山駅前のビジネスホテルを出ました。会場(西大寺観音堂)へは、駅前からのシャトルバスで向かいました。10分間隔で運行されていて、運賃は250円。通常よりもぐっと安く、お得でした。30分以上かかりましたが、会場のすぐ近くまで行ってくれます。

バスを降り、会場に向かうと「わっしょい!わっしょい!」という掛け声が聞こえてきました。門前の商店街に入ると「西からラグンが来ます。お気をつけ下さい!」...ラグン? 聞き慣れない言葉だな...ああ、裸の群れね。なんて考えてると、ふんどしに足袋姿の男たちが肩を組んで、次々と通り過ぎて行きます。

西大寺会陽:門前1

西大寺会陽:門前2

相当寒そうです。この日はとりわけ寒く大きな声を出さないと体が温まらないだろうなあ...参加資格は特に決まっている訳ではないのか、外国人男性が物見遊山的にふんどし姿で盛り上がって、観客とハイタッチを繰り返していました。

西大寺会陽1

会場に入ると、本堂の正面の特別観覧席がスタンドになっています。なんと一席5,000円。早々に売り切れたそうです。500円の立ち見ゾーンもありますが、無料の観覧ゾーンよりも本堂から遠いのが難点。確かに少しだけ高い位置にあるので、見やすいことは確かですが、ちょっと遠すぎ。でも、無料の観覧ゾーンは目の前に警官が立ちふさがって、視界不良。しかし!こんなときのためにと用意した、祭り見物必須アイテムのステップスツールが活躍してくれました。周囲に迷惑がかからないように、警備本部を背にしながら、他より頭一つ抜けて見物することができました。

西大寺会陽:水垢離

会場では、裸の男たちの隊列が、左から右へと規則正しく誘導されていきます。本堂に入る前に、水垢離(みずごり)をしなくてはなりません。次々と入っていきます。水垢離を終えた隊列からは湯気が立ち上っていました。

西大寺会陽:本堂1

本堂は大床から裸の男たちがはみ出そうなくらいに混み合ってます。時を追うほどに、密度が濃くなっていきます。一番外側にいる男たちは、風がもろに当たるので、腕組みをして寒さをしのぎます。

西大寺会陽:本堂2



自分は警備本部のすぐ前にいたので、死者が出ないようにと神経を尖らせる警察の動きがリアルタイムで伝わりました。面白かったのは、警備本部のアナウンス。言葉が独特なのです。
「警備本部から第6中隊に告ぐ。西側第二の柱でハダカが倒れている。大至急、救出せよ」
「ハダカはもみ合いをやめて、救出にご協力ください。救出が終わるまで、宝木は投下されません」
「警備本部からハダカの皆さんにご連絡します。負傷者は無事救助されました。ご協力ありがとうございました」
「警備本部からハダカに連絡する。けんかはやめなさい!」

西大寺会陽:警官突入

「ハダカ」は単数も複数も一緒なんですね。救出に向かう警官の数も半端ない。白い群れが一気に裸の男たちをかきわけていきます。倒れた男が救出されるとハダカの男たちから拍手が起こっていました。

こうして裸の群れに圧倒されるうちに、午前0時を迎えます。混乱の中、本堂の電気がふっと消えました。

西大寺会陽:宝木投下の瞬間

その間、15秒。住職によって宝木が投下されます。一面真っ暗になるかと言えば、そうではなく、カメラのフラッシュでいっぱいでした。

西大寺会陽:宝木争奪1

宝木の大きさは直径約4センチ、長さ約20センチ。しばらく騒然となって、激しい取り合いが起きましたが、遠くからは、どこに宝木があるか、まったくわかりません。わかるのは、ハダカの男たちが激しくもみ合う姿です。あとで聞いたところ、個人で宝木を持ち去るのはほぼ不可能で、ラグビーのモールのように、グループで宝木を守りながら運んで行くのが成功の秘訣なのだそうです。個人が宝木を持てば、その場でボコボコにされてしまうのがオチなのだそうです。恐ろしい...

西大寺会陽:宝木争奪2

5分もすると、宝木はもうなくなったかな、という雰囲気にすらなります。ところが、本堂前の広場で、まだもみ合いが発生したり。どうなっているの?

西大寺会陽:祭りの後

なんだかわからないうちに、本堂の大床から、ハダカの男がいなくなり、観客は家路につきます。会場のすぐ近くに設けられた事務所の前に、テレビカメラがいましたが、おそらくここに福男が宝木を持ってくるのを待ち構えているのでしょう。



さすが日本三大奇祭と呼ばれるだけあって、すごい迫力です。外国人観光客が多いのにも驚きました。確かに、これは見応えのある祭りです。でも参加するのは寒そうだなあ...





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最終更新日  2012年04月07日 03時13分07秒
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