Hālau Hula Nā Lei ʻO Hokuloa Diary

Kapuahaulaniです。先日久しぶりにお会いしたフラシスターから、
大変悲しいお知らせを聞きましたフラとハワイアンミュージックを愛し続け、
その発展に多大な功績を残し、89歳の今まで、ずっと現役のミュージシャンとして、
ホテルのショーや、色々なイベントなどにも出演していらっしゃった、
アンティ･ジェノア･ケアヴェさんが、もう2週間近く前になりますが、先々週の月曜日に
お亡くなりになったそうです・・・余りに突然の事で、私も心の整理が付かず、
なかなかアップする事が出来ませんでした。

類いまれな才能を持った素晴らしいシンガーであった事は勿論言うまでも
ない事ですが、この年齢になっても、ウクレレを演奏し、昔と変わらない歌声で私たちを
楽しませて下さったエンターティナーぶり、そして、いつもお茶目なトークで、
私たちを笑わせてくれるような、気さくさも持ち、誰からも愛される素敵なお人柄でした

年齢を考えると、お元気に現役を貫く姿は、全ての人々にとって希望の光でもあり、
後身のミュージシャン達にとっては、知識の源であり、ハワイアンミュージックの歴史を作って来られた方ですから、彼女が亡くなった事はハワイ全土が悲しみに
覆われたくらいの衝撃だったのではないかと思います。

彼女のお葬式のセレモニーが行われた日、ホノルルは一日中渋滞だったそうです。
実は去年11月に参加したワイキキフラカンファレンスの最終日、
閉会式での特別ゲストがアンティで、その時は往年の喉と息継ぎなしで、
声を伸ばして唄われるお得意のナンバーを聞かせて下さいました。
余りにも素晴らしいので、思わず私はデジカメで撮れるだけ動画撮影をしてしまった位です。
亡くなられたとお聞きして、すぐにまたその思い出の動画を見てみましたが、
たったの4ヶ月前なのに、やはり見事な歌声で、目頭が熱くなってしまいました・・

カンファで色々な講義やワークショップをしてくださった、著名なクムフラ達も
アンティの前では皆、借りてきた猫の様に、命ぜられるままに
ステージにかわるがわる上がってきて、アンティの為に心の篭ったフラを踊り、
最後はアンティに促されて、8人位のクムフラ達があの、ワイキキビーチのトーチライティング
ショーステージで大共演とあいなりましたなかなか見られない光景だったと思います。
まさにアンティが見せて下さった奇跡ですよね

それが形見と言うか、最後の生ライブになるとは、その時に気付く筈もなく、
また次のハワイでも、毎週ライブを続けていらした、ワイキキのマリオットリゾートホテル
のレストランでお会い出来るとばかり思っていました。

以前ブログでもお話した事がありますが、彼女のライブは本当に
これぞ、フラとハワイアンミュージックのコラボレーションだ！といつも思える
アットホームで優しいショーでした。他ではなかなか見られない、クープナのダンサーさん
達がお気に入りの曲が入ると、一人立ち、2人立ち、ステージの方に踊りながら
歩み出て、とても暖かな、昔ながらの指を全部柔らかく動かしながら踊られる、
貴重な、優しいフラを披露して下さったり、どんな飛び入りも
アンティが許可して下さって、私の様な旅行者でもステージに参加出来たり、
一緒に歌を唄ったり、まさに昔ながらのハワイの雰囲気満点のショーだったのです

彼女はその生涯の内に多くのレコードやCDをリリースしていますが、
私が持っているのは上の2枚だけです。どちらもアンティらしいフラの曲が一杯で、
CDを聞いていると、ライブでの彼女のお茶目な優しさを思い浮かべます
彼女の 公式ホームページ では、こうしたディスコグラフィーや、
写真なども見る事が出来ますし、ページを開くごとに彼女の変わらない歌声が
色々なフラソングに乗って、聴く事ができますので、訪ねてみて下さい。

前述したフラシスターは、私のフラの大先輩であり、ご主人はハワイアンバンドを組んで、
スチールギターを演奏されたり、ウクレレのお教室を持っていらっしゃる方で、
お孫さんもフラを習われていると言うハワイアン一家。彼女もアンティのショーには
沢山の思い出をお持ちで、そんなお話をしながら、2人で思わずしみじみとしてしまいました

ショーを訪ねた際は、声をお掛けすると、いつもアロハ！と優しく
迎えてくださったアンティに心からの感謝と、アロハをお返ししたいと思います
アンティの優しさとアロハスピリッツはその歌声と共に、永遠に、我々の
心の中で生き続けるでしょう！