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2004年07月23日
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死ぬほど忙しかった某忍者漫画のアニメブックが校了し、少~しだけ時間ができたので、最近は読書に映画にシナリオ書きに勤しんでいる。

なので、これから数日はそのあたりの感想をつづってみようかと思う。

とりあえず一番最近に見たのが巨匠大友克広監督の『スチームボーイ』。

前作『AKIRA』で世界的に有名になった大友監督待望の新作だが、『イノセンス』の押井守監督同様、彼の作品には過剰な期待が寄せられていて、だから生半可な映像やストーリーではまともな評価に評価されない。

発明好きな少年の元に、お爺さんからひとつの機械が届く。それは、強力な力を秘めた究極の発明品“スチームボール”だった------

『スチームボーイ』のストーリーは空想科学冒険活劇としては非常にスタンダードな出来である。

また、音響へのこだわり、蒸気の表現へのこだわりなど、製作者側のさまざまなこだわりがある映画なのだが、それが観客にダイレクトに伝わるかといえば…そうでもない。

案の定、僕の周囲の見た人見た人は口々に「たいしたことない」という感想や批評を発しているのだが、僕はあえて太鼓判を押す。

これは大友克広の新作なのだ。


空想科学冒険活劇のヒロイン、そのセオリーといえば、はじめはツンツンしたお嬢様でも、終盤には大きく変わっているものなのだが、このヒロインは終始一貫の性格ブスである。
まるでハナザワさんのような気の利かない女なのである。

また、物語のクライマックスでは大規模な戦闘が行われ、ファミリー向け冒険映画には向かないほど凄惨な場面が繰り広げられるのだが、主人公をはじめ、主要登場人物たちは、善悪含め、ほとんど血を流さない。

このあたりに大友監督ならではの皮肉というか、ロックを感じることができた。

たぶん、この『スチームボーイ』は、世界的にも『AKIRA』ほどの評価は受けないだろうし、興行的にもそれほどの成功を収めるとは思えない。

だけど、オーソドックスな展開の中にチラリと「ロック」を感じさせる映画というのは、僕は嫌いじゃないなあ…。






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最終更新日  2004年07月24日 11時53分37秒
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