お茶の歳時記

お茶の歳時記

Nov 10, 2005
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カテゴリ: 本のこと
久しぶりに本の感想だー。
最近、読んでいて「これは娯楽小説だけど、子育てしているママさんにもオススメ」と思う本が多いです。
というか、私がママ向けの要素を見つけやすい立場になっただけなのかも。

聖竜伝(1)
聖竜伝(1)

これは一巻の表紙ですが、これも勿論オススメ。
冴木さんお得意(?)の終わり行く架空の世界が舞台。

今シリーズでは、「父と子の関わり」がテーマの一つとして盛り込まれているみたいですね。
一巻でもそうでしたが、二巻でも父の身勝手と言えば身勝手な愛情表現に押しつぶされる息子が出てきます。

一巻では、特異な使命を持つ特異な種族の男が、二巻では、代々続く由緒ある職業を次ぐ頑固親父が、それぞれ息子に理不尽を強いて(本人は愛情から)それぞれ背かれてます。

立派過ぎる父の「オマエも立派になれ、但し、自分と同じ分野で」という過剰な期待と愛情は、子どもからすれば実に迷惑。
違う分野に行くといえば殴られ勘当されるくらいの覚悟を持たねばならないとは、理不尽ですね。勇気を出す前にぐれたくなる気持ちも解るような。
小説でも現実でも、これが母親だと「自分の事は棚に上げて(実質は自分の能力の無さにコンプレックスを持って)子どもに過剰な期待を押し付ける」という図のほうが多い気がしますが、父親だと立派で逞しい父からの「自分と同じ事をしろ」命令になるのはなんでだろう?
これまた小説でも現実でもそういうの多いですよね。

逆らう気力も奪われるほど縛り付けられたら、根性よりも依存心が強く育つ。

すごくリアルな人間関係はこの作者さんの得意とするところですが、今まで寧ろ母親と子どものそういう話が多かっただけに、ちょっと新鮮で嬉しいかも。

「父の過剰な期待が息子をだめにした」小説で他に秀逸なものと言えば 見知らぬ遊戯 (藤本ひとみ)がありますが、昔同じやり方で通用した「男の子育て」が、今やっと見直されてきているのかな、という気もします。

さて、主人公が処刑寸前のピンチに追い込まれたところで2巻が終わってます。
次巻が出るまですごいストレス(笑)
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Last updated  Nov 10, 2005 01:17:43 PM
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