「きらりの旅日記」

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ほしのきらり。

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2020.02.12
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​​​​​​​​​​『グルーニング美術館』2番目の部屋でローヒル・ファン・デル・ウェイデンの名作「聖母を描く聖ルカ」に出会うことができたのは、2019年春の事です



​きらりのわがまま『ベルギー旅日記』ブルージュ編(63回)​



​『グルーニング美術館』 NO.2 展示室​


手書きハートローヒル・ファン・デル・ウェイデン(コピー)手書きハート



Lucas tekent de Madonna

1500

olieverf op paneel


Saint Luke drawing the Madonna

1500

oil on panel


​『聖母を描く聖ルカ』1500年​(コピー)


ローヒル・ヴァン・デル・ウェイデン初期の傑作


ネーデルラントに設立したばかりの


聖ルカ画家組合のために手掛けられた作品。


1435年制作「ボストン美術館」の後に


1500年に描かれたコピー!?と推測されます。






ヤン・ファン・エイクの代表作


『宰相ニコラ・ロランの聖母子』ルーヴル美術館(パリ)


の構図を原型に、聖母マリア姿を正確に描いたとされる


福音書記者『聖ルカ』の伝説的な逸話の場面であります。


幼子イエスを抱いた聖母マリア



聖母マリアの静謐で慈愛に溢れた精神性の深い表情


それを描写する聖ルカの真摯で落ち着いた眼差しは


『宰相ニコラ・ロランの聖母子』の影響を如実に示す


中央の背を向けた男女の配置


ヤン・ファン・エイクには・・・若干劣るものの


極めて高度な細密描写によって表現される遠景に





画面全体を支配するウェイデン独特の世界観は、


この作品における優れた魅力のひとつである。


手書きハートローヒル・ファン・デン・ウェイデン手書きハート
Rogier van der Weyden
Doornik 1399/1400-Brussl 1464

portret van Filips de Goede

1451-1499

oli op paneel


Portrait of Philip the Good

1451-1499

oil on panel


​『ローヒル・ファン・デン・ウェイデンの自画像』​

1451-1499



​ローヒル・ファン・デル・ウェイデン・・・とは?​

​Rogier van der Weyden​


1399年/1400年-1464年6月18日没


初期フランドル派の画家


キリスト教的主題が描かれた


祭壇画・肖像画を描き最も成功した画家。


初期ネーデルラント絵画史を代表する大画家。


同朋の偉大なる先人であり


初期ネーデルラント絵画の革新者でもあった


ロベルト・カンピンの弟子。


ウェイデンの様式は、


同時代の最大の巨匠=ヤン・ファン・エイクに比べて


写実性は、劣るもののそれを補っても


余りあるほどの深い精神性を携えた


師=ロベルト・カンピン工房へ入り


1432年に独立。


数年後、ブリュッセルへと移住した後


各地で活躍。


1450年頃にイタリアへ赴いたとの話も?


その詳細は不明である。


作品数は、確実に帰属が判明しているものは3点、


様式上帰属されるものが60点余り。


またヒューホ・ヴァン・デル・フースや


ハンス・メムリンクなど後世に活躍する画家を育て


15世紀の初期ネーデルラント絵画の画家の多くが


ウェイデンの様式を模範とした。



代表作は・・・

『聖母を描く聖ルカ』1435年頃 ボストン美術館

『十字架降下』1443年頃 プラド美術館

『最後の審判の祭壇画』1442年-1451年 ボーヌ施療院

『キリスト埋葬』1450年 ウフィツィ美術館

『ブラデリンの祭壇画』1450年以降 ベルリン国立美術館

『コロンバの祭壇画』1455年-60年頃 アルテ・ピナ・コテーク




・・・つづく・・・



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最終更新日  2020.02.12 00:10:10
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