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2017.11.21
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カテゴリ: 小説/物語
気の遠くなるような時間を一人で過ごし、夕方近くになってやっと次男が帰宅した。

彼は私が寂しがって泣いているだろうことを期待していた。
私が少しでもそのような様子を呈していれば、それを手柄のように家族中に言い触れて回ろうという魂胆であることは最初から重々承知だ。

案の定、彼は帰宅するとすぐに私のところにきて「泣いてたんやろ?お前は弱いからな。」と言って私の顔を覗き込む。
目が赤くなっていないか、頬に涙の跡がないかを確かめるためだ。

私の泣いた痕跡を認められなかった彼は
「まあ今日は泣いてないみたいやけど、明日からはどうかな?楽しみやな。」
と言って満面の笑みを見せた。

私が精一杯のやせ我慢を張り通したのは、次男にバカにされないためではない。

彼は私がほんの少し泣いていても、それをこれでもかと大げさに家族中に言いふらすのは間違いない。
それはどうでもいい。毎度のことだ。
しかし今回だけはそれをされたくはなかった。

それをされると母に心配をかけてしまうことになるのだ。

それだけは避けたかった。

だから、
精一杯のやせ我慢を張り通した。





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最終更新日  2017.11.21 02:01:56
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