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2017.11.28
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カテゴリ: 小説/物語
バスの中は暖房がかかっていても、バス停から家まで歩く間に身体は冷え切ってしまう。
身体を温めようと走っても、風を受ける分やはり体は冷える。

家には暖房器具は石油ストーブがあったのだが、火事になるからと小学1年の私には使わせてもらえなかった。

庭の隠し場所にあるカギを使って家に入ると、もちろんだれもいない。
そして家の中は冷え切っている。
そこに待っているのが冷え切った食事だった。

母が用意してくれたおかずも、スープやみそ汁の類も身震いするほど冷えていた。
中でも一番きつかったのはご飯である。
水分がある程度ではあるが凍っていたのか、あるいは凍ってもおかしくない温度に下がっていたのだろう。


それでも食べた。
震えながら食べた。

空腹を満たすためではない。
冷え切った身体に冷え切った食べ物を入れるのはほとんど苦痛だったから、本音を言えば食べたくなかった。

でも、夜に母が帰宅すると必ず私に聞くのだ。
「ご飯、ちょっとはまだ温かかった?」と、、、。
母も心配してくれていたのだ。
その問いに私はいつも「大丈夫やった。」と答えた。
心配をかけたくなかったのだ。
「大丈夫やった。」その言葉を言うためには、冷え切った昼食を完食しておかないと説得力がない。
そう思った。


震えながら食べた。

しかし、、、
今思うと、母には分かっていたのだ。





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最終更新日  2017.11.28 02:19:03
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