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2017.12.12
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カテゴリ: 小説/物語
おばちゃんやおじさんの問いかけに何も答えることができないまま泣き続けている私だったが、
「お家に帰りたいの?」とのおばちゃんの問いかけにだけはうなずくことができた。

そう。
いろいろな思いが一瞬にして心に湧き出たのだが結論はそれであった。
泣きながらではあるが自然に素直にうなずけたことで自分でも確信が持てた。

「そうか。すまんかったな。ほなお家に帰ろう。」といって私の涙をおじさんが拭ってくれている間に、おばちゃんは素早く私のシチューにアルミホイルをかけて、デザートのフルーツもお盆に乗せた。

そのお盆をおじさんが持って、私の手をおばちゃんが引いて、2人は私を家まで送り届けてくれた。

家に着くとおばちゃんは食卓にお盆の上の大小2つの皿を置いて、
「また温かいからな。ゆっくり食べや。」と言ってくれた。


「お!フジオ君の今日のお昼はチキンハンバーグやったんやな。これはうちのシチューよりおいしいから、こっちを食べたかったんか?」と言って、笑顔で私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。

その言葉におばちゃんも「ホンマや!フジオ君が食べたい方を食べたらええよ。」と言いながら、ハンカチでもう一度私の涙を拭ってくれた。

私はまだ少しべそをかきながら、2人を玄関先まで見送った。
靴を履いた2人は私の方を振り返って、
「びっくりさせてごめんな。今日はおばちゃんずっと家におるから、気が向いたら遊びにきてや。」
とおばちゃん、
「遊び相手がほしかったらまたおいでや。何でも相手するで。」
とおじさんが言ってくれた。

私は一言「ありがとうございます。」と言うのが精一杯だった。





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最終更新日  2017.12.12 01:38:28
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