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2017.12.13
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カテゴリ: 小説/物語
Iさん夫妻が帰ったあと、
私は食卓のお茶碗に入っている冷え切ったご飯の上に、鍋の中の同じく冷え切ったハンバーグをのせてソースをかけた。

そしてそのお茶碗とスプーンを持って、いつものように階段の中央に座って食べはじめた。

当然いつのもように冷たかった。
身体が震えた。
でもこれだ!
これを食べたかったのだ!
そう思った。
こここそが自分の居場所であって、これこそが自分の食べるべきものなのだ。


お母ちゃんが用意してくれたものだからだ。
あの忙しい朝にわざわざ自分のためだけにお母ちゃんが用意してくれたものだからだ。
少しでも温かさを保てるように、
少しでも私が喜ぶ食べ物を、
そう思って用意してくれたものだからだ。

もちろんIさん夫妻の気持ちも嬉しかったし有り難かった。
食卓の上にあるシチューとフルーツに申し訳ない気持ちもあった。

でも私は冷たいチキンハンバーグ・ライスを食べた。
この冷たいチキンハンバーグ・ライスを、
こんなに私の身体を冷え切られるチキンハンバーグ・ライスを、
こんなに食べたくなるときが来るなんて思いもしていなかった。


自分はなんで今まで冷たいだの寂しいだのいって泣いていたのか!
自分はこんなに母の想いの中にいるのに目の前にその姿がないからといって、
隣のIさん夫妻まで私のことを心配してくれているのに、
何を一人で寂しがってめそめそしていたのか!

そう思うと、嬉しくもあり情けなくもあった。





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最終更新日  2017.12.13 01:53:25
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