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今日からいよいよ電気などの引き込み工事です。敷地の道路側の隅にポールを立てて、ここに電力、電話、テレビなどを架空(空中に配線を渡すこと)で配線を取り込みます。いろいろなものがまとめて取り込めるので、これは「すっきりポール」という商品名がついています(笑)。このポールに電力計なども取り付けます。このポールの上に取り付けた配線は、ポールの中を地中に降ろし、そのあとは地中埋設で建物の中に取り入れます。こうすると市街地でよく見かけるような、建物にじかに配線が取り付く見苦しい様子が避けられ、建物もすっきりするわけです。その他のメリットとしては、壁面の塗装などメンテナンスも容易になるし、メーターの検針員さんが敷地内に入らずに済むということも挙げられます。もっとマクロ的に考えれば、このささやかな工夫が家々の景観や町の緑を守ることにつながります(全然マクロ的でない・・・?)。
2005年08月31日
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本日は伝統工法についてコメントします。これは、他の木造建築の工法を非難するのではありません。ただ、地球環境の保全の立場からも、他の木造建築の工法は資源の浪費に繋がっていることを説明したいと思います。日本の伝統工法は、高温多湿で物が腐敗しやすい日本の風土の中で、如何にエコロジカルに家を建て、維持させていくかに適した工法であると断言できます。伝統工法の家は、解体移築が容易だと言われますが、逆の観点では腐った部分を取り替えることが出来るとも説明できます。土台の取替え、柱の根継ぎなど、メンテナンスが比較的容易です。古い民家が長年朽ち果てないのもうなずけます。しかし、伝統工法でそのまま建てると、例えば生活空間としては冬は寒く、昼も暗いという空間が出来上がります。間取りに関しても、現代生活では使いにくい部分も多々あります。なので、当プロジェクトでは、これらの弱点を全て克服しました。断熱性や機密性の向上とか、窓を増やすなどの性能面での改善を行いました。技術の改善と換気機能の向上により多少は延びたかもしれませんが、つい最近まで2×4(ツーバイフォー)の住宅の寿命は20~30年と言われてきました。これは、腐りが早く、改造不能であるからだと言えます。建物に使える木材が成長するには、最低60年はかかります。ですから、これ以下の寿命しかない家を建てるとしたら、資源の浪費です。木材資源が枯渇するのは当然であり、地球環境の破壊に繋がります。なので、地球環境の浪費につながる住宅の建築は???と言わざるを得ません。当プロジェクトは最低100年もつ住宅であると偉そうに唱えていますが、諸外国からすると実はこの程度の耐久性能は当然であり、逆に20~30年しかもたないことが異常であるのです。日本の伝統工法が、腐敗し易い風土の中で、如何に木材を大切に扱って家を建ててきたかを再認識すべきなのではないでしょうか?
2005年08月30日
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今日は換気のダクト工事を行っています。以前写真でお見せしたように、この家では、1階の天井裏に換気システム本体を納めて24時間換気を行っています。床下まで含めて建物全体を同じ空気質にするという特殊な換気方法です。そのためには給気(空気の取り入れ)と排気の道筋をきちんとしておかないといけません。つまり空気の流れをコントロールするわけです。決められたところから決められた量だけ取り入れるという制御をしています。この写真では天井からアルミの管が2本ぶら下がっているのが見えます。これは台所のレンジフードに付属するものです。それぞれ給気と排気の管です。この給気ダクト(管)が無いと、台所で料理をしている間は、計画換気で予定している以外の排気が生じてしまいます。そして、その結果気流が乱れてしまうことになります。そこでレンジフードで排気する分をすぐ隣から吸気することによって、ここだけでバランスさせてしまうという方法を取っているのです。これを同時給排型レンジフードといい、計画換気を行ううえでの必需品になっています。
2005年08月29日
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今日はgiseijpさんからトラックバックしています。昨日の記事の中で>高断熱高気密が普通になり冷暖房効率がうんぬん言われますが、>基本的に冷暖房を使わないで長い季節過ごせる家を計画する>ことに大切さを改めて感じました。と書いてありました。色々と考えるところがあったので、コメントします。少し偏った意見になりますが、以下は私の思想とするところです。私は、エコロジカルに暮らせる小さな家が好きです。家を無用に大きくして、使わずじまいの部屋を増やすのは愚かであり、家は常に100%使って住むのが良いと思います。なぜか?家が小さくて、いつも全てを使っている状態だと、管理が行き届くからです。例えば、風通しが欲しければ窓を開ける、夏の西日が入れば遮光するなど、常に家の居住条件を調整しつつ住む事になります。なので、いくら風通しの良い家を造っても、窓を開けなかったらどうにもなりません。冬の寒さでは、できるだけ日照を良くする事で家を暖める。夏の暑さでは、できるだけ風通しを良くして暑さを凌ぐ。換気にも機械にも頼ることなく、こまめに窓を開け閉めして暮らす。このような能動的な行為はとても大切です。現在の家は寒ければ暖房、暑ければ冷房で快適に暮らせます。しかし、窓も開けない高気密・高断熱の家で、機械依存の生活をすることが、究極的には人間にとっての健康に良いとは思えません。上記の引用文にあるような>冷暖房を使わないで長い季節過ごせる家に積極的に取組んでいきたいです。つまり、環境に負荷をかけないエコロジカルな家を提供することを通じて、人間が自然(nature)に求める住み良さを追求していきたいと考えています。
2005年08月28日
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本日は内装で和紙張りをする下地つくりをしました。この家は、基本的に構造材=仕上材ですが、一部の部屋で和紙張りをします。勿論、クロス(壁紙)でなく、本物の和紙です。現在の予定では、和紙張りを行う部屋は以下の通りです。玄関玄関ホール1F居間1F納戸1F個室その他に漆喰(しっくい)の部屋がありますが、それは以下の通りです。2Fプレイコーナー2F個室上記以外は、蜜蝋(みつろう)とベンガラを使い分けて塗装することにしています。覚えている方も居るかも知れませんが、ベンガラは外壁の塗装で使用を断念した塗料です。しかし、優れた特性を持つ塗料なので、内装の一部で使用することにしました。写真の壁は和紙張りをする壁です。普通はクロス(壁紙)を貼るときには、下地材はプラスターボードなどを使います。そのプラスターボードの継ぎ目を、内装用のパテ材を何度か塗り、それにパテしごきを行って、壁面をフラットに仕上ます。そして、その上にクロス(壁紙)を貼っていきます。しかし、今回は和紙を杉板の上にそのまま貼ります。このブログで何度か説明しましたが、木材というのは伸縮します。なので、その伸縮から逃げるために壁の杉材の継ぎ目で横に切り込みを入れます。基本は板倉構造なので、柱の間に板を落としこんでいます。本実(ほんざね)加工された杉板を何枚も落し込んでいるのですが、その継ぎ目にはV溝ができます。そのV溝のところで横に切り込みをいれ、将来の木材の伸縮をかわすようにします。そうすることで、和紙のシワや破れを防止することができます。
2005年08月27日
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今日は、珍しくむちゃくちゃ早い書き込みです。昨日の夕方より浴室の内装下地組みが始まりました。今月8月の初めに一部説明していますが、、今回はハーフユニットを採用しています。浴室の下半分だけユニットにしたものです。これを床に据えて、腰から上は仕上材として杉板を貼ることにしました。ただし杉板が黴たり腐ったりしない工夫が必要です。まず柱の面に下地板を張り、これに防水紙を貼って、一度きちんと他の部屋や外部から独立した浴室壁を作ってしまいます。その上にあらためて下地を組み、仕上げとなる杉板を張ります。こうすると新しい杉板壁との間に隙間ができますから、ここが通着層になります。空気の流れを良くするために、杉板の背面からの空気は天井部分に取り付けた換気扇で吸引しながら排気します。その結果、杉板の裏側はいつも空気に触れているため乾燥状態を保つことができます。また、杉板の室内側は表面に撥水材を塗布して、水滴が付きにくくしておくと、より一層効果的となります。
2005年08月26日
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今日は現場では、風呂場の工事が進んでいます。・・・で、予告どおり、前回の続きをコメントします。前回の話は要約すれば「2Fとの絶縁状態を救うには、吹抜けが有効です。」ということでした。なぜか?それは、吹抜けをつくることによって、2Fに床の無い部分が出来るので、1Fと2Fとの間に見通しの良い空間ができるからです。吹抜けを造れば、1Fから上を向いて呼べば2Fから顔を覗かせる、というような直線的な関係を1Fと2Fの間に造り出すことができます。こうなれば、生活的に、平屋建てよりももっと密接な関係性が得られます。つまり、「1Fに家族空間を一体化した広がり空間があり、2Fに子供スペースの広がりがあって、その両者を結びつける為に吹抜けをとる」というのが有効な吹抜けのとり方です。1Fと2Fの生活空間を直接的に結べば、この吹抜けは、絶縁しやすい1Fと2Fの関係を、呼べば応えるという関係にでき、コミュニケーションの場となる訳です。例えば、お母さんはキッチンから子供の気配を常に感じ取ることができ、「りょうちゃん、ご飯よ~」と上を向いて呼べば良い訳です。← んっ?りょうちゃんって誰っ?また、以上に加えて、吹抜けは通風と換気に役立ちます。なので、吹抜けは日本の気候にとってはベターな方法であると言えます。
2005年08月25日
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本日はあまり目立った進み方をしていないので、タイトルの「家族空間の一体化」についてコメントします。この住宅プロジェクトには「制震・エコ」も重要な要素ですが、その他の大切な要素として「家族空間」があります。知り合いの親御さんからよく以下のような話を聞きます。「子供が部屋に閉じこもりっきりだ」「いつ帰ってきたか分からない」「そもそも部屋の中に入れてくれない」ある学者の話によると、日本の子供の非行の原因として「携帯電話・TVゲーム・間取り」が考えられるそうです。携帯電話やTVゲームは何となく納得いくと思います。しかし間取りに関しては「えっ、間取り???」と疑問を持った人も多いのではないでしょうか?我々の住宅プロジェクトでは、様々な主婦の意見を元として構造を再検討してまいりました。そして、先程の「制震・エコ・家族空間」の要件を全て満たす具現化された姿のひとつが、今回のモデルハウスの住宅となりました。具体的に説明しますが、「家族空間の一体化」を実現するひとつのキーワードが吹抜けです。ただし、住宅展示場とかで大手ハウスメーカーが建てている住宅の吹き抜けとは全く違います。住宅展示場の家は、なぜか玄関に吹き抜けがあります。これは、全く有害無益です。玄関ということろは、冬寒いところなので、そこに吹き抜けがあれば寒さを助長してしまいます。2Fから玄関を眺め下ろしても、何も意味を成しません。このような玄関に吹き抜けという空間は、家を少しでも広く見せようとする商魂が見え見えです(笑)。そうではなく、吹き抜けはリビングなどの広い空間につくるべきなのです。普通の家では1Fと2Fは絶縁状態になっています。これは階段の上り下りで分離するのですが、最も大きな理由は見えないからです。そこで、吹き抜けの活用がでてくるのですが、この続きはまた次回。。。
2005年08月24日
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本日は昨日の続きで外壁の塗装でした。・・・が、昨日今日とも雨であまり進みませんでした(泣)。昨日のこのブログで、外壁の塗装は「リボス」という「自然塗料」を使うことを書きましたが、今日はこの塗料の説明その他をします。リボスという塗料は、世界でトップクラスのドイツの「エコ」自然塗料です。30年前、数人のエコロジー女性博士達が、「温故知新」を哲学として、自然・人・地球に優しい「自然塗料」の研究を初めたのが最初です。そして需要の盛り上がりに応えて会社組織として世界で初めて「自然塗料」を製造開発しました。現在では最先端テクノロジーと古代からの知恵を組み合わせ、すべての材料をバイオケミカル的に吟味されている塗料なのです。この住宅は、完全無公害を目指しているので、単に塗料ひとつに関してもこのように徹底してこだわりました。ところで、先日LOHASの説明をしましたが、この住宅はLOHASでいうところの「エコ」の精神は完全に達成しています。自然素材だけにこだわっているので、完璧な「エコ」を達成しています。さてさて、ここで、もう一度LOHASの説明をします。LOHASとは、Lifestyles of Health and Sustainability(健康で持続可能なライフスタイル)の頭文字のことです。健康や環境、社会正義、自己実現やサステナブルな暮らしを重視する消費者にとって魅力的なモノやサービスを扱う市場をあらわす言葉です。平たく言えば、消費者の立場からは、自分や自分の家族の健康に気を配り、ライフスタイルにこだわりを持ち、環境に配慮した生活が、無理なく楽しくおしゃれなライフスタイルを指します。我々のプロジェクトも住環境という立場から、LOHASの精神で少しでも社会に対して貢献できるような住宅を目指そうと考えています。
2005年08月23日
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本日は外壁の塗装を行いました。以前このブログで、外壁の杉板の塗装について書きました。現在張っている2Fの仕上材ですが、耐久性が格段に上がるカナダ製の塗料「ウッドロング・エコ」にどぶ漬けした杉板を張っています。しかし、色合いがやさしすぎて漆喰との対比が弱いです。そこでベンガラを上塗りすることを思いつきました。ベンガラとは「酸化第二鉄を主成分とする赤色顔料」のことです。語源はインドのベンガル地方で産出したことからこの名が付けられたといいます。ベンガラの役目は木造建築では「防腐」の役目をします。木造建築が朽ちずに、数百年も残っているのも、ベンガラの防腐効果が大きいと思います。「式年造営」の「伊勢神宮」は白木のままの木材を使っているようです。そのベンガラを念頭に置き、漆喰との色のバランスを考えて使うことにしました。そして、塗り重ねても大丈夫かというテストを繰返し試みました。その結果ベンガラが定着するまで1ヶ月程度かかることが分かりました。ということは塗ったあとすぐに雨に当たるとベンガラが溶け出し、漆喰を汚してしまうことになります。そこで、ベンガラの併用は断念することにしました(何や、止めたんかい!)。そこで自然塗料の「リボス」を使うことにしました。これも耐久性向上の性能も併せ持つドイツの塗料です。下塗り材のウッドロング・エコとも相性がよく、思ったとおりの色も出せます。黒味の強い色合いですので、漆喰も映えて美しく仕上がるだろうと期待しています。
2005年08月22日
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またまた番外編です。毎日読んでいるブログがあるのですが、興味深いことが書いてあったのでそのままコピペします。KHコースケさんのブログです。なので、まずかったらKHコースケさん、言って下さいね。その時は削除します。>ここから何気なしにある大手メーカーの建築現場を見ていて、ふと考えた。悪貨は良貨を駆逐する金と銀が主要な通貨だった時代に、金銀の含有量の低い通貨(悪貨)が流通すると、含有量の高い通貨(良貨)を懐にしまいこみ、悪貨だけが市場に流通するようになるという、グレシャムの法則を言う。本来は金融用語だが、建築にも他の事にも言えるのかもしれない。本当に良い物でも売れるとは限らない時代らしい。特に大量に売るには最上のものであったりしては駄目らしい。すご~く美味しいレストランは大きくなれないらしい。過度の美味しいと言う潜在意識は、次に食べた時に味が落ちて感じてしまう。そんな事を聞いたことがある。だから、、少し美味しくて、大量に人をさばけるレストランが1番なのだと言う。建築現場、大手メーカーは建て方が早いなあ~。もう家の形が出来ている。ふと見上げると屋根の下地が、鉄骨だけどその細い事。まあ、構造計算よって、その程度の太さでOKなのだから別に何も問題がない。う~ん、でも、他の木造住宅の屋根下地小屋組の方が、300%頑丈!おそらく、建築にだずさわっている全ての人が、そう思っているだろう。屋根だけじゃなくて、他の構造、設備、仕様も、普通の木造の方が勝っている点が多い。負けている点は、おそらく建物そのものではない、建物以外の全てなのかもしれない。営業力、プレゼンテーション力、現場管理力、あらゆる点でのパフォーマンス力、まあ、そういうものを総合して、比較して建設会社を選ぶ訳だから仕方がないと思う。何千万円もする高い買い物をするわけだから、建物そのものだけが良くても駄目で、営業マンがきちんとしているとか、模型を作ってきてくれたとか、1級建築士が300人いるとか、コーディネーターが照明もカーテンも相談に乗ってくれるとか、引渡しの時にテープカットをしてくれて、下請け業者が全員集まっていて、いろいろな説明をしてくれるとか、etc。こういう全てが整ってない会社は駄目なのだと思う。わかってはいるのだが、不足な部分、不可能な部分も多い。情けない・・・。悪貨=大手プレハブ、良貨=木造 という図式ではないが、建物自体の本質、構造、設備、仕様において明らかに金銀の含有量が少ない方が、堂々としかも最良なものとして流通しているのは事実である。この造成地は周りじゅうがAハウス,Bハウス、Cホーム、、みんな大手ばかり。今に始まった事ではないのだが、近いうちに駆逐されちゃうのか不安になった。>ここまで私の知り合いの大工に、某ハウスメーカーの仕事ばかりしている人がいます。そして、こう言います。「ようこげな家に住むタイね。俺はこげなおもちゃのごたる家にはよう住まんバイ!(よくこんな家に住むよね。私はこんなおもちゃのような家には住まないよ!)」最近もてはやされているローコストハウスに関してですが、建て方の現場を見ていて、「細おーっ!地震の時持つンかいな?」思います。KHコースケさんが上記で書いているように、構造計算上問題ないのかもしれませんが、実際の現場の大工が「こんな家住みたくない」とか言っている現状を考えると、つまりプロの目から見ても理屈じゃなくて危なっかしいということになります。別の知り合いに、某大手ハウスメーカーの営業マンが居るのですが、契約価格の45%はそこのハウスメーカーの利益だそうです。企画・研究開発・販促などの費用を考えると仕方ないのかもしれませんが、地場の工務店が平均15~20%粗利で経営している現状を考えると、すごい利益率です。逆に言うと、それだけ下請けの工務店は安い金額で施工しているのです。ある意味、手抜き工事は仕方ありません。上記の写真もKHコースケさんのブログからの流用ですが、こんな屋根の構造で地震の時、躯体はもつのかな?
2005年08月21日
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今日の書き込みは番外編です。今日はメンバーの木島が来月結婚予定の彼女を連れて博多にやって行きました。木島はこのブログで何度も出てきていますが、最初の頃からの参加者の一人であり、当プロジェクトのバリアフリーコンサルタントです。http://www.kijikiji.com/夜7時から天神で待ち合わせ、老舗のもつ鍋屋「楽天地」で1次会。前々からの「もつ鍋を食いたい!」という木島の熱烈な希望もあり、博多でもこてこてのこの店に決めました。http://www.rakutenti.jp/このお店は狭い雑居ビルの中の2~4Fにあります。階段は人間1.5人がやっと通るほどのバリアフリーとは全く無縁のこのお店です。しかし、15年前のもつ鍋ブーム以前からの老舗「楽天地」でどうしても食べさせたいと思い、この店に決めました。なので、3Fのお座敷まで店員さんと一緒に担ぎ上げました(笑)。薬剤師の小松、建築家の井田先生、木島夫妻と私の5名で楽しみました。もつ鍋を堪能した後、会計士で九大法科大学院生の柿塚も乱入。2次会は西中洲の「CANDY」というお店で生演奏をバックにカラオケ!?。曲目もたくさんあり、主役木島を先頭にみんなで唄いました。1番 木島 「安奈」甲斐バンド2番 柿塚 「?」吉川晃司 ← 忘れました(泣)。B'zが18番です。3番 小松 「?」? ← 忘れました(泣)4番 嫁さん「なごり雪」イルカ5番 古澤 「I LOVE YOU」尾崎豊トリ 嫁さん「赤いスイートピー」松田聖子元バンドマンの小松(薬剤師)の歌唱力は絶品でした。ちなみに、小松は地元のカツラメーカーのCMに出演しています。http://urbanhair-miki.co.jp/mens/step.html朝3時過ぎまでのお祝いでしたが、今日は嫁さん連れて博多の一日観光を楽しんでもらいます。
2005年08月21日
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本日の熊本地方は午後から久しぶりの雨です。天然の打ち水で少しは涼しくなりそうです。さてさて、今日は朝から玄関の左官工事です。玄関の框の奥にブロックを積み上げました。このブロックを積み上げる理由を説明します。これは24時間換気の為の機密性を確保する為の塞ぎの役目をしています。だいぶ前にこのブログで説明していますが、この家は外断熱工法を採用しています。しかし、普通の外断熱の換気方法と少し違います。この家は床下を循環させて、1F壁から2F壁へと循環し、屋根裏に空気を移動させます。この様に家の屋根裏と床下を循環させることによって家の中の温度が一定になります。たとえば、冬であれば床暖房なるモノは必要なく、暖炉やストーブひとつで床下も暖かくなります。夏はその逆で、床下の冷たい空気を家全体に循環させることで涼しくなり、エアコンなどの電気代の節約となります。このような省エネタイプの24時間換気システムです。次に工事の説明の続きですが、この後、玄関の立ち上がり部分にモルタル下地処理を行います。 床は一旦土で埋め戻して 転圧(土を固める作業)しました。そのあとは30mmコンクリートで下地を作ってあげた後、その上にモルタルの下地をもう一層作ります。最後の仕上げ材は「ガンコマサ」というコテコテの自然系仕上材を使いますが、この説明は後日しますね。ところで、我がメンバーの木島の、2冊目の本の出版が決定しました。タイトルは「夢見る車椅子(徳間書店)」です。今月の8/31が発売日です。今回は旅ではなく、恋がテーマ。未体験のまま下半身不随になった彼の物語。車イスというハンディキャップをどう克服して、女性にアタックしていくのか?禁断のテーマにチャレンジした意欲作。あっと驚く内容になっていますよ。明るく元気に生きたいすべての人に贈る涙と笑いの感動ノンフィクションです!
2005年08月20日
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本日は、お盆休み前にやりかけていた階段を完成させました。この家の階段はストリップ階段(表裏から見える階段です)という種類のものです。さて皆さんは階段ひとつでもどれだけの作業が必要かご存知ですか?今日はその作業順序についてコメントします。まず初めに、一階の床から二階の床を測ります。そして、その長さを段数で割ります(図面の段階できっちり寸法は出ていますが・・・)。割った数を階段のささら桁(階段の両左右に斜めに取り付けてある幕板)に墨付けをしてから加工に入ります。切り欠く部分に刃物で切り目を入れて、機械とのみを併用して段板がきちんと納まるように仕上げていきます。加工が終わったら取付に入りますが、ささら桁を固定して、そこに段板を裏からはめ込んで行きます。ところで、この家は前述のようにストリップ階段なので釘がどこからも打てません。ゆえに、段板固定を如何にするかが腕の見せ所です。そしてやっと階段の出来上がりです。今日は階段の作業手順の説明でした。
2005年08月19日
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お盆休み前に、メンバーの小松が私に「『ローハス』っていう生活スタイルがアメリカで流行とうけん、お前も勉強せえ!」と言いました。お盆休みに色々と勉強しましたが、「これだっ!」と思いました。なぜなら、我々メンバーが目指してきた目標のひとつであったからです。LOHAS(ローハス)とは何かというとLOHAS= Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語で、健康を重視し、持続可能な社会生活を心がける生活スタイルのことです。1970年代から大量生産、大量消費で先進工業国は便利・豊かさを手に入れる一方、1990年代は深刻な環境汚染、地球温暖化を招きました。このような状況を背景に、健康や環境を重視したライフスタイルを持つ新しい消費者層が生まれてきたという訳です。何かえらくエコっぽいですが、思いっきりエコです(なんじゃそりゃ?)。ただし、資本主義社会の持続可能な経済の実現を前提として以下の様に考えられています。例えば、地球環境に負荷を掛けない、風力発電等の自然エネルギーの活用、サスティナブルな農業、地球温暖化の防止、エネルギー源の水素化の実現など。。。この我々のプロジェクトもまさにそうで、特に (LOHAS理念) (当プロジェクト住宅)地球環境に負荷を掛けない → リサイクル可能、100年以上の耐久性能などは、思いっきりLOHASそのものです。その他にも、散々このブログで繰り返してきたもひとつの特徴は「制震構造」で壊れにくい改造自由な住宅なんですけどね。。。*注:制震構造>免震構造LOHASの精神の中に「消費者の価値観と需要に合致するように環境に良い商品やサービスを開発・生産し、流通させようとする企業」というのがありますが、当プロジェクトを通じて、地球環境に負荷をかけない社会的に意義と価値のある住宅の提供を行っていきたいと考えています。そー考えると、やりがいあるよなー!
2005年08月18日
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今日まで現場はお休みなので、今日も手抜き工事の実態についてコメントをします。昨日の宮城県沖地震のTV画像で倒壊した家屋が映っていました。なので、今回は手抜き工事について「考察」したいと思います。阪神大震災や福岡西方沖地震の時も、倒壊した家屋の中に築数年の比較的新しい住宅の倒壊も目立ちました。なぜ新しい住宅が倒壊したのでしょうか?木造住宅の原因としては,地盤に不適当な基礎,意匠性を重視した壁量不足,土台の不備,在来であれば筋違の不備などが考えられます。鉄骨系の住宅であれば,溶接不良による破断,ボルトの緩み・閉め忘れなどが原因です。「私の家は新しいから大丈夫!」というのは非常に危険な認識です。築年数は関係ありません。いかにきちんと設計と施工がなされた住宅であるかということの方が大事です。現在,住宅建築における8割から9割近くに何らかの欠陥箇所があるという調査報告がされています。例えば、基礎の不良による床や建具の不具合(開かない閉まらない)、基礎工事不十分による家の傾斜や壁の亀裂、構造体の緊結不十分による家の揺れ。階段や床のきしみ、雨漏りなどの原因は、手抜き工事が原因です。その他には緊結金物不足、ボルトの閉め忘れ、材料不足、数量不足などあげればきりがありません。工事現場では,以上のような手抜き工事がごく普通に行われているみたいです。私自身、新築だけでなくリフォームも行っているのですが、以上のような手抜き工事は見慣れて驚かなくなりました(泣)。施主が業者任せであるということに加え,さらに仕事を請け負った業者が下請け業者に丸投げ施工を依頼するといった無責任な工事形態をとっているという所に原因があります。元請け業者は下請け業者に対して、「材工共一式」という材料と工事込みでいくらという請負形式で発注します。下請け業者は、丸投げされた工事価格から利益を得るために,材料の質を下げたり,数量を減らしたり、手間を省いたりすることで利益を得ようとします。また,設計監理も下請け業者の自主監理になりがちです。自主監理であるため,施工ミスや欠陥箇所を黙認してしまいます。有名な大手住宅メーカーといえども,基本は下請けの工務店に丸投げ施工を行っています。なので、モラルの無い下請け業者はズサンな手抜き工事をしています。ある大手の住宅メーカーでは、20棟もの新築現場を一人で監理していると聞きました。そのため,各現場において十分な監理や指導が出来ず,施工不良を見逃すといいます。コマーシャルで流れているようなメーカー独自の優れた工法や技術を持っていても,十分な施工が行われなければ意味がありません。施工に携わっている人の大半は地場の大工であるため,メーカーの施工方法については一度は教育されているものの,実際には十分な技術は修得していないことがほとんどです。ゆえに大手の住宅メーカーといえども油断は出来ません。私は様々な施工不良や手抜き工事が原因の訴訟の話を聞くことが多いのですが、構造躯体にとって致命傷といえるような内容もたまに聞きます。このようなモラルに反した行為は地震国日本では命に関わることになるので、特に辞めてもらいたいものです。
2005年08月17日
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今日は珍しく早めの更新です。昨日の続きになりますが、「手抜き工事の実態」について書いてみます。今回は「断熱材」です。昨年の丁度今頃、軽量鉄骨の3F建て住宅のリフォーム工事を請け負いました。そのとき奥さんが、「この家は平成5年に建てたのですが、建てた当時から夏は暑く冬は寒いのですが、鉄骨の住宅がこんなに住みづらいなら普通の木造にしとけば良かった。」と言いました。私は実際にクーラーをMAXでかけてあっても全く冷えないので、「まさか?」と思い、部分的に目立たない場所の壁を剥しました。私は愕然としました。断熱材が入っているところと入っていないところがあったのです。外壁のサイディング材と内装のプラスターボードの間はただの空洞のところがありました。サイディング自体もシーリングが切れている場所が何箇所か見受けられました。10年近くその状態であったので、雨水の浸水や結露が原因と思われる鉄骨のサビと間柱(ホワイトウッドか何かの集成材が使ってありました)の腐食が進んでいました。当然のことながら躯体自体もガタガタでした。断熱材は隙間無く入れるようにしないと、どんなにそれ自体断熱性が良くても、効果は下がるどころか、かえって悪くなってしまいます。そうなると壁の中の熱の出入によって、空気中の水蒸気が結露を起して壁の中がビショビショになってしまうことがあります。今回の事例のような、入っている場所があったり無かったりなんてことは論外です。このような躯体構造を脅かすような手抜き工事は、絶対やってはいけないと思います。手抜きが最終的に家の丈夫さを犠牲にするなんて、本末転倒ではないでしょうか?
2005年08月16日
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お盆休みの真っ只中です。現場は勿論お休みなので、先日予告していた「手抜き工事の実態」を経験に基づいて書いていきます。今回は「間柱」です。私は戸建住宅のリフォームをすることも多いのですが、間柱の手抜き工事はいつも見受けられます。壁を解体していつも愕然としてしまいます。真壁(壁の仕上げが柱面より後退した柱の見える壁)の場合は、壁下地には「貫」といって、柱と柱を横に繋いで梯子のような形に横に組んで補強をします。この場合、貫を固定する為に楔を打ち込みます。しかし、この方法は手間と時間が掛かるため、あまり見受けられなくなりました。最近は大壁(壁の仕上げ材が柱面の外側に施され、柱が見えない壁)が一般的ですが、「間柱」という柱より細い木を、柱と並行に450mmピッチで建てることが多いです。当然の事ながら、丁寧な仕事としては、土台と梁にホゾ穴を掘り、間柱のホゾをはめ込んで釘で留めます。また、そうすることによって外れにくくなります。しかし、この方法では手間が掛かるせいか、実際にはもっと簡単な方法で留めてあります。間柱を必要な長さで切りそのままビスで留めてあります。これだけでもヒドイのに、もっとヒドイ場合には1cmほど短い時があります。それを無理やり長いビスで留めてあります。下穴を開けずにいきなりビスをもみこんであるので、材も割れていることが多いです。大壁の場合は、最終的にプラスターボードなどで覆うので、下地は見えないからこういう手抜きを行うのかもしれませんが、とてもプロの行う仕事とは思えません。そして、こういった施工をしてある壁の中には、十中八九「胴縁」がありません。勿論、こういう壁では、ちょっとした衝撃に対してもすぐに穴が開くし、耐震性に関してもちょー問題ありです。壁に関してはもっと色々ありますが(例えば壁に使うプラスターボードを薄い9mmが使ってあるとか、断熱材がきちんと入っていないとか)、また別の機会に。。。
2005年08月15日
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世間一般はお盆休みでございます。しかし、このモデルハウスの現場は今日も動いていました(笑)。そして、今日はいつにも増して暑かったです。なんと35度!!ところで、実は9/11(日)にメンバーが再び全国より全員集合して、写真撮影をすることになっています。そして、そのときカタログ用の写真撮影の同時にする予定です。しかし、現場が少し遅れ気味であるので、1日だけお盆休み返上で出てもらいました(ゴメンナサイ)。本日は、外壁のモルタル塗りの続きを行いました。そして、外構工事の打合せを行いました。モデルハウス完成までもう少しです。2年間の集大成なので、結構感慨深くなりつつあります。明日からやっとお盆休みです!
2005年08月13日
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本日は、外壁はモルタル塗りの続きと家の中は階段の設置を行いました。先日の日記の中で、階段は家の一番奥にあると書きましたがその説明をします。通常、住宅展示場などに見学に行くと玄関の先に階段があることが多いです。これは、一説によると狭い家を広く見せる為の手法だといいます。つまり、階段と階段上の吹抜けを利用して玄関のドアを開けた瞬間にハッタリをかます手法であると某大手ハウスメーカーの営業マンに聞いたことがあります。しかし、主婦の立場からみると全くいい事がありません。まず、子供が帰ってきたのが分からない。次に、子供の気配も分からない。子供の非行の原因として、部屋の閉じこもりと携帯電話があります。まだ10年くらい前であれば、電話をかけたい場合、子供はリビングまで下りて来る必要がありました。しかし、現代は学生・児童も1人1台持っているので、部屋から電話をかけることが可能となりました。なので、リビングに子供が下りてくる機会が減り、結果としてリビングで家族団らんの機会が減りました。このような状況を是正する為に、数人の主婦の意見を聞き、あえて一番奥に階段を設置しました。そうすることで、子供は帰宅すると「ただいま!」と言って、親の顔を必ず見て(前を通り過ぎて)2Fに上がることになります。また、主婦の意見を参考にして、この家はキッチンから子供の気配が分かるようにしています。なので、お母さんが「○○ちゃん、ごはんよ!」と下から呼びかけたり、子供部屋の電気が点いているときはスリガラスの奥で、子供が何をしているか把握することが出来ます。最後にもうひとつ。子供部屋の窓にはベランダを付けています。これは、親が子供部屋に入る理由を与える為です。昨今の親は、我が子供の部屋に入りにくい、入れさせてくれないとかの馬鹿な話を聞きますが、親本人の立場からは、結構深刻な問題みたいです。なので、例えば布団を干すという行為を、子供が小さいうちから日常の行為として脳裏に植えつけます。そして、子供が非行にはしった時も、「○○ちゃん、布団干すから開けてね!」と子供部屋に親が入る理由を作ることが出来ます。そして、布団を干すという行為に対しては、非行の子供も仕方がないと部屋を開けてくれるでしょう!このように、階段ひとつにしてもかなり気を使っています。
2005年08月12日
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珍しく当日の書き込みです。本日はラス下地貼りの残りと、モルタル下塗りを行いました。先日説明しましたが、もう一度1Fの外壁の処理を説明します。ラス下地の上にモルタルを20mm塗り、仕上げとして漆喰(しっくい)を15mm塗ることにしています。モルタルは、セメントと細骨材である砂とを混ぜ合わせたものです。左官塗りのうち、最も広く行われ、安価で耐火性・耐久性・耐候性に富むという性質を持っています。そして、このモルタルを左官屋さんは通常2~3度塗りします。1度目が下塗りで、2~3度目が中・上塗りです。本日はこの1度目の下塗りを行いました。最後に、前回評判良かったので、豆知識をもうひとつ。今日は「束の間」という言葉です。「束」は一般的に短い柱のことを差します。「一寸」同様「数量や時間が短い様」を言います。では「束の間」って「束と束の間のこと?」って思いませんか?実はそうではありません。「束」は握り拳を握ったときの指4本分(約7.5cm)で「束くらいの短い間」というのが本当の由来です。
2005年08月11日
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今日は、他の現場の棟上げ(上棟式)があったので、この現場はあまり進みませんでした。・・・で、今日はこのプロジェクトの思想を記します。このプロジェクトの原点は、「医者」と「薬剤師」です。ある意味、面白いきっかけではありましたが、医者と薬剤師が「医療の立場から人間の棲みかを作りたい」というのがきっかけでした。なので、本当の発起人は私ではなく、TOPページにある医者の「池田」と薬剤師の「小松」です。これが5年前の話です。3年ほど前に障害者の「木島」がメンバーに加わりました。毎月ミーティングを重ねるごとにメンバーが増えていき、2年前には10人ほどに増えました。このプロジェクトの住宅の基本理念には、私の好きな建築家の「中村好文」さんと「吉田桂二」の思想があります。これらに、上記医者の「思い」を融合させたのが、当プロジェクトであり、この具現化に建築家の井田先生のお力添えを頂きました。そして「医療関係者から見た、人間にとって住み易い環境を如何に達成するか」を目標にしてきました。なので、当初は、医者が発起人であり、障害者の意見も入って、福祉住宅というコンセプトでありましたが、途中から「障害者が住み易いということは健常者も問題なく住める訳であるから、別に障害者とか高齢者とかにこだわるのはやめよう!」となりました。そして、「障害者も健常者も住み易い家とは何か?」を追求することとなりました。だから、我々の開発した住宅には、もともと専門家集団ではなかったので、通常の住宅とはかなり発想が違います。たとえば、部屋の小部屋化を無くす為に廊下を無くしたりとか、合板を使わずにせめて躯体構造だけでも完全無公害を目指したりとか、家相を気にする人のために家相の変な息がかからない間取りにしたりとか、玄関の高さをあえて車椅子と同じ高さにしたりとか、改造し易いように壁耐力を外壁だけで持たせたりとか、親の視点からだけで(子育て重視の)間取りを決めたりとか、住宅の病院化を無くす為に過度のバリアフリーをあえてやめたりとか、家の一番奥に階段を持ってきたりとか、この5年のミーティングの具体例を挙げだしたらキリがありません。・・・が、面白いことに上記は今回のモデルハウスで全て採用しています(勿論他にもたくさんあります)。しかし、今回の家は、これまで議論してきた中で具現化した集大成ではありますが、完成形ではありません。ゆえに、これからも改良できるところは改良を重ねて、より完成形を目指していきたいと思います。
2005年08月10日
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本日は1Fのラス下地貼りを行いました。ラス下地貼りは、モルタルの付着を良くするための前工程です。板壁の上に黒い防水シートを貼り、その上にラス下地(格子状の針金のようなもの)をタッカーで固定していきます。そして、その上にモルタルを20mm塗り、仕上げとして漆喰(しっくい)を15mm塗ることにしています。ここで、漆喰の説明をすると、素材そのものは石灰にすさ、のり、砂などを水で混ぜて練ったのもです。日本古来から用いられてきた素材で、塑性(*注釈)が大きく、使用後、表面が空気に接して炭酸カルシウムとなり、硬い皮膜を造ることになります。*注釈:「塑性」:外力の作用によって変形した物体が、外力を除去しても、もとに戻らない性質。つまり、この漆喰の場合は、空気に触れて一旦硬い皮膜を造ると、硬いままで元には戻らないことを言います。ところで、今日はちょっとした豆知識を書きます。「いの一番」って言葉は皆さんもご存知だと思いますが、これは大工用語なんですよ。 一般的に「いの一番に~する」という使い方をしますが、ご存知のように「まっ先に」「最初に」といった意味です。大工さんが家を建てるときは、昔は図面(手板/板図)に縦、横方向にそれぞれ、「いろは・・・」「壱(一)弐(二)参(三)・・・」と番号(番付け)をふっていきました。現在ではプレカットの構造材に、「いろは・・・」「壱(一)弐(二)参(三)・・・」と番号がふってあります。また、番付けは、柱を建てていく順番にふるのが常になっており、「い」と「壱(一)」が交わるところ、即ちまっ先に建てられる柱が「いの一番」なのです。分かりました?
2005年08月09日
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本日は夕方より現場定例会を行いました。一番下の簡単な模型を使って内装の色の確認をしたり、建具の納まり、造り付け家具の仕様、工程の確認などを行いました。実は本日、東京の業者の方がわざわざ熊本の田舎にまでお越し下さいました。そして、第一声は「これはすごい!すばらしい!」でした。確固たる自信を持ってやっているプロジェクトではありますが、東京からわざわざ見学に来てもらって感動してもらうと、こちらとしても感無量でした。基本的に東京地区では、このモデルハウスのような木造住宅は消防法の関係上建てる事は出来ませんが、神奈川・埼玉・千葉地区で展開したいとおっしゃって頂きました。ところで、今回は初めてトラックバックしています。相手の方は福岡出身で、現在名古屋在住の不動産関係の方で、ハンドルネームは「砥板さん」といいます(←本名やん!)本日の内容が、「マイホームを買うなら、家族構成の変化や身体の健康状況に合わせて住み替えがし易い住宅を買うことが望ましい」という内容でした。大先輩の以上のような意見に安心しました。建築中のこの家がまさにこのコンセプトであったからです。基本コンセプトは「フレキシブル」です。つまり、将来のライフスタイルの変化に合わせて改造し易い家ということです。この為に多額のお金を使って開発を行ってきました。もうひとつは、耐震性の確保です。只今特許出願中の応用工法が、国土交通省の大臣認定をとったわけですが、「壊れにくい制震構造」としてお墨付きを貰いました。ちなみに、「制震構造」>「免震構造」です。大先輩の意見と合致して、今日は少し気分がいいです(笑)!
2005年08月08日
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ちょっと最近気になるので、手抜き工事の実態についてボチボチ書いていきます。最近、ハウスメーカーやリフォーム業者関連の訴訟が増えています。住宅の場合、きちんと作ればある程度の費用は当然かかってしまいます。ただ単に「値引しろ!」とかで、できるようなものではありません。相場より費用を低く抑えるということは、どこかで費用の調整を行うことが必要となります。そして、そのために「手抜き」が行われることが往々にしてあるのです。手抜きは大別すると、1.設計者が手を抜く、2.施工者が手を抜く、3.設計者・施工者の両方が手を抜く、といった3パターンがあります。結局は全て感情をもった人間が行っていることに注意してください。設計料が安ければ当然、設計者も開き直って(割り切って)「どうせ安い仕事だから・・・」という考えで設計の手間を省いてしまいます。一方施工者も、施工の手間を省いたり、見えない場所は安い材料のモノにすりかえたりして安い分の差額を調整します。あくまで一般論ですが、「どういう点に注意すれば、限られた予算の中で利良質の住宅を得ることができるか?」などについて、ボチボチ語っていきたいと思います。今日はその予告編です。*注:筆者の気が向かず、ずっと書かないことがあるかもしれません。あしからず!
2005年08月07日
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本日はバスの設置でした。写真は浴室のハーフユニットバスを据えつけたところです。以前は、このように下半分だけのユニットが販売されていたのですが、フルユニットの方が儲かるというメーカーの思惑でしょうか、ここのところあまり見かけませんでした。しかしプラスチックの塊のようなフルユニットバスは、その過剰なデザインもあって使う気になれません。なので、手間はかかりますが、現場でひとつずつ手造りで浴室を造っていました。ところが昨年あたりから、またハーフユニットの販売が再開されました。「もっとシンプルなものが欲しい、窓を自由に設けたい、壁に木を張りたい」などという要望で、ハーユフニットが見直されたのです。そこで今回、早速使ってみることにしました。床回りは防水の性能確保のためユニットパンですが、壁・天井は杉板を貼る予定です。ただ、板張りの壁や天井も工夫をしないと、カビが生えたり腐ったりします。その詳細はもう少し浴室回りができてから説明しましょう。
2005年08月06日
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本日は家中の鴨居の取り付けを行いました。今日は伝統工法の木造住宅についてひとこと。この家のような新壁構造(柱その他構造材がそのまま仕上材になる工法)は、柱や梁がそのまま意匠となります。なので、様々な美しい表現の可能性が秘められています。今の住宅建築ではこのような本格的木造建築は少数派となっています。この家でも、「如何に空間を贅沢に使うか」に関して様々な工夫をしています。加えて前回の日記に書いたように、障害者の意見を取り入れ、弱者に対しても優しい設計となっています。例えば、今回アップした鴨居の真下にあたる敷居ですが、通常であれば敷居のようにそのまま平板を取り付けるので当然の事ながら段差が出来ます。しかし、この家の場合には敷居レールを直接床板に埋め込むことで敷居の線を大方消すようにしています。そうすることで段差が全く無い障害者にも健常者にも優しい造りとなります。そして、何よりも敷居の段差がないということは、引戸を開け放っている時には床の連続性を強調することが出来ます。また、引戸部分で壁が切り替わっても、床の連続感があれば広がり感やよどみのない流動感が生れることになります。最後になりますが、写真の奥に見えるのは、ハーフユニット式のバスです。明日はこのバスについてコメントします。
2005年08月05日
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今日は鴨居さくり(溝入れ)と鴨居の取付を行いました。この家は全て引戸となっています。バリアフリーを謳っているので、当然といえば当然ですが色々と工夫はあります。昨日付けのブログを読んだ人から「あんなに玄関高いのに、どこがバリアフリーなんですか?」と質問を受けそうですが何も問題ありません。実はこの住宅は、NHKの福祉番組で有名なバリアフリーコンサルタント「木島英登」の監修を受けています。http://www.kijikiji.com/設計の段階で木島さんに全てのチェックを入れてもらいました。例えば、ここは車椅子では狭すぎるとか逆にココまでのスペースは必要ないとか色々なアドバイスをしてもらい、かなりの部分を描き変えました。マニュアルでは書いていない、障害者だからこその実のあるコメントをもらいました。本に書いてあることって、結構間違い多いんですよ!で、先程の玄関ですが、車椅子で玄関に上がる際に、適度に移動し易い高さになっています。また、玄関をスロープに作り変える場合にも、車椅子で不自由しない勾配になるような設計となっています。やっと追いついた。ふう!
2005年08月04日
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今日は100年住宅を謳う理由を説明します。写真は玄関土間から床下を見ているところです。普通の住宅に比べると土間から床仕上げまでの高さが幾分高いことが分かります。また全面がコンクリートになっています。これは床下に人が入ってメンテナンスができるように、という意図があるからです。建物の耐久性を決めるものの大きな要素は、構造材もありますが、むしろ設備で決まることも多いのです。20年以上の耐久性のある設備など、そうざらにはありません。100年住宅を標榜する以上、最低5回程度のメンテナンスあるいは機器交換が必要になるわけです。そのとき床を壊さないと配管や機器のメンテナンスや交換ができないのでは100年住宅とはいえません。床下全面がコンクリート版でできている、「ベタ基礎」は湿気を通さないので配管等が傷むこともありません。これと高床によるメンテナンスのしやすさという組み合わせが、100年住宅を可能にしているのです。
2005年08月03日
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いつもの事ですが、またまた更新遅れてスミマセン!本日は目板(めいた)の取付の続きを行いました。前にも書いていますが、この目板の説明をします。勿論、意匠的なものはありますが、それよりもっと大事な役割をしています。材料は45mm角の角材を160mmピッチで取り付けています。勿論、前述のカナダ製の無公害の防腐剤を塗っています。下地の杉板を少し隙間を開けて張りって、その後そのつなぎ目を覆うように目板を被せます。こうすることで杉板の伸縮を吸収できるのです。木材は生き物ですから、かなり収縮します。そのことを我々は「材が動く」と表現します。収縮がひどい場合「材が暴れる」と表現します。面白いですよね!木材であれば、通常3/1000の収縮は避けられません。つまり1M(1000mm)あれば、最低3mmは動きます。ですから、その収縮を考慮することが必要になります。
2005年08月02日
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またまた1日遅れの更新です。本日は窓枠の取り付けその他を行いました。・・・で、今回は窓の話です。窓の造り方は建築設計の基本です。その位置、大きさは居住性や耐久性、そしてデザインに大きく影響します。まず、高い位置に設けた窓からは、たくさん光を取り込むことができます。ですから吹き抜けの上部に設けると効果的です。化粧室やトイレなどは狭いところですし、いろいろなものが入ってくるので、横幅が取りにくいため、できるだけ床から天井までの大きな縦長窓を造るようにしています。こうすると光の量が増え、風通しもよくなります。トイレなどでは、窓を2段にして外から見えやすい上段は不透明のガラスとし、下段は透明にして足元の植栽を楽しむ・・・といった作りを工夫しています。
2005年08月01日
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