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一夏5413

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2023.01.03
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カテゴリ: ベリーズ文庫

2022年12月刊
ベリーズ文庫
著者:皐月なおみさん
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旧華族で銀行を経営する一族に養子として引き取られた澪は、いきなり自動車メーカーの御曹司・圭一郎との政略結婚を決められてしまう。仕方なく自分が養子であることを隠したまま新婚生活を始めるが…。「君を愛すつもりはない」と冷たく言い放っていた圭一郎が、なぜか初夜から情熱的に求めてきて!? 「俺に全部見せて」--冷血な一面とは裏腹に、甘く激しく愛し尽くされた澪は、ついに妊娠して…!?


登場人物
  向坂澪=旧姓・坪井。旧華族の分家の娘で、失踪した又従姉妹の代わりに圭一
      郎と結婚した。
向坂圭一郎=自動車メーカーの御曹司で副社長。澪の夫
 坪井治彦=澪の父親。
 坪井康彦=治彦の従兄でメガバンクの頭取。


身代わり政略結婚ものです。


植物学者の父と二人暮らしをしていた澪は、ある日父の従兄・康彦から縁談を命じられた。
相手は自動車メーカーの御曹司。
康彦にとっては何とか縁戚関係になりたい相手なのだとか。
だが、康彦には琴音と言う娘がいるはず。何故、分家の娘に縁談を?と不審に思い尋ねると、どうやら琴音は縁談を蹴って駆け落ちしてしまったらしい。


当然、事後承諾にも程がある決定に親子二人は異を唱えたが、父は澪の為に多額の借金をしていたことが判り、その返済を盾に脅されては従わざるを得ない。
母の連れ子の自分を養子にし、育ててくれた父。
康彦は澪が大人しく嫁げば借金はチャラにしてくれるそうだ。
そもそも、本家の意向で例え分家筋でも高額な学費と寄付金が必要なエスカレーター校に通わせろ、などと命じたのが援助を受けた原因なのだが。

承諾はしたものの、先方は澪が養子だと知っているのだろうか。
調べればすぐバレると言うのに、康彦はお嬢様のフリをしろと無理難題を言う。
もう結婚自体は決定事項の為、一先ずの顔合わせとして夫となる向坂圭一郎と会った澪は、彼に結婚するからには幸せになりたいのだと本音を打ち明けた。
お互い意に染まぬ政略結婚だとしても歩み寄れば仲の良い家族になれるはず。
澪の申し出に圭一郎は面食らっていたが、彼女の言うことは尤もだと納得。自分も努力すると約束してくれた。

一ヶ月後に二人は結婚。
お嬢様の振る舞いなど根っからの庶民である澪には無理で、彼には早々にバレていた。

しかも、実家の庭の手入れを澪がしていたと聞くや、継続して続ければいいと許してくれた。
最初はとっつきにくい仕事人間かと思いきや、圭一郎は優しく気遣いの人だった。
実は新婚旅行の時から彼に惹かれ始めていた澪は、せめて良い妻になろうと決意。
そして、圭一郎も不仲だった両親とは違い、澪となら自分は温かい家庭を作れると感じていた。
政略結婚ではあるけれど、仲睦まじく暮らしていた二人。


約一ヶ月ほどの出張となり、体調を崩していた澪は不安ではあったが、夫の帰りを待ちわびていた。
だが、数日後体調不良の原因が判明。妊娠が判った澪は、これを機に自分が坪井の血統でないことを圭一郎に話すと決めた。
そんな折、失踪していた琴音がマンションを訪れ、澪の幸福が許せないと圭一郎と別れろと命じ・・・。

あとがきにて作者さんも書いてらっしゃいますが、お話自体は非常にシンプル。
政略結婚の二人がお互い愛し合い幸せになる。そんな内容です。
そんな二人の幸せに横槍を入れるのが数名。
本家の連中は一体何様なの。
駆け落ちしたは良いものの、ヒモみたいな彼氏だったおかげで金が尽きたらポイ捨てされた琴音は、蔑んでいた澪が幸せに暮らしているのが我慢ならず無理難題を言って圭一郎との仲を裂こうとします。
康彦も結局澪が養子だとバレたらヤバいと琴音に便乗。
二人は引き裂かれてしまいます。
でも、結婚前に圭一郎は秘書が勝手に調べた澪の身上調査を見ており、承知の上で結婚したので脅しにもなっておらず、彼女を迎えに行くのでした。その際、妊娠を知り大喜び。
向坂側でも悶着あるんですが、終盤の展開は気になる方は読んでみてください。
多分、ベリーズカフェでも本編だけなら読めます。
書籍の方は書下ろしの後日談が収録されています。


じれじれもありましたが、終始良い夫婦だなって感じの二人でした。
評価:★★★★☆





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最終更新日  2023.01.03 07:14:50
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