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一夏5413

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2026.09.09
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カテゴリ: スターツ出版文庫


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2026年8月刊
スターツ出版文庫
著者:霧内杳(敬称略)
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先野家の双子の姉・千月は、新月の夜に生まれ、精神干渉の力を持つ穢れと虐げられてきた。ある夜、番の子を宿している証である“紋”が手の甲に突然現れる。身に覚えのない千月だったが、その“紋”は最強軍神・威一朗の番に選ばれた証だったーー。威一朗に救い出された千月。番の子を産むためだけの『とつきとおか』のお役目のはずが、宝物のように愛されて…「俺が一生、愛する」。彼の子を宿した千月は特別な加護を受ける。一方、嫉妬に狂った妹の千陽は、懐妊を画策し二人の運命を切り裂こうとするがーー。
​      ↑楽天ブックスよりあらすじ引用

登場人物
 先野千月=新月に産まれた不吉な娘だと母と姉から虐げられていた。
      精神感応能力を持つ。
虎渡威一郎=皇衛府大将。鬼のあやかしで、千月を花嫁に迎える。
 先野千陽=千月の双子の妹。治癒能力者。
 白峰威子=威一郎の姉。



人とあやかしが共存する世界。

隊を率いる大将・虎渡威一郎は、虎渡家の次期当主として、力を得るべく番を探していた。あやかしが厳しい条件の元行う儀式は、自身と番うべく存在と魂を結ぶ。
妖力の強い威一郎でさえも骨が折れた儀式は何とか終わり、無事魂は結ばれた。まだ名前も顔も判らないが、霊力を辿れば労せず見つかるだろう。それに番の左手には威一郎のものだと一目で分かる紋が浮かび上がっているはず。だが、ひとつ気になるのは番が辛い目に遭っているらしいということ。魂が結びついた時に聞こえた悲鳴と嘆き・・・。一日でも早く迎えに行ってやりたい。威一郎はまだ見ぬ花嫁の無事を祈った。

新月をまたいで産まれた娘は禍を呼ぶ。
双子として産まれながら、両親にとっての娘は千陽だけらしい。新月に産まれた千月を疎んだ母は、顔も見たくないと離れにある掘っ立て小屋に放り込んだ。
産まれて十八年、少ないながらも食事を運んでくれる使用人のおかげで何とか生きて来られた。でももうだめかもしれない。相変わらず理不尽な言いがかりで千月を鞭打つ母と、それを見ながら嘲笑う千陽。今日は何を理由に仕置きを受けているんだっけ?
気を失いそうなほどの痛みの中、懸命に許しを請うた。
何でお姉さまに威一郎さまの紋が浮かんでいるのよ!こんな穢れた女があの方の子を宿しているなんて!!怒り心頭の様子の千陽が植木ばさみを取り出したので流石にぎょっとして落ちかけていた意識が浮上。すると何者かの制止の声が。
軍服姿の青年は傷だらけの千月を抱き起すとその唇にキスをした。
傷はそのままだけれど痛みが薄れていく。
迎えが遅くなって済まない。そう言ってそのまま抱き上げると二人を睥睨。千月の手の甲に紋が浮かんでいるのを確認すると虎渡家次期当主の番と承知で酷い暴行を加えていたのなら万死に値する。
新月、穢れと少女に似た娘が喚いていたが成程、大体の事情は察した。だからこそもっと早く番探しの義を行っていればと自分を責めた。喚き散らす母子を完全無視した威一郎は千月を連れ先野鄭を後にした。


こんな自分を連れてきたらこの方のご家族に叱責されてしまうのでは、と千月はドキドキ、しかし、当主夫妻は千月を歓迎し、身体中に残る傷や痣を見るや傷ましげな表情を見せた。うちの可愛い娘に随分なことをしてくれたものね。ああ、きっちり落とし前は付けるとも。当主夫妻の言葉は予想外過ぎて千月はポカン。新月産まれはあやかしの世界では吉兆の象徴なのだそう。
お前の産む子は一族を繁栄に導き、父親(威一郎)に新たな力を授けると言う。でも本当にもう私のお腹の中に赤ちゃんがいるんですか?恐る恐る尋ねると魂が結びつくと番には子が宿る。番との最初の子は処女懐妊となるが、子も両親のいいとこ取りの強い子が生まれると説明され目を丸くする。
学のない自分には難しい話は半分も理解できなかったが、せめて子が無事に生まれるよう頑張ろうと思った。

数週間後、自分こそが威一郎の妻だと千陽は大暴走。
あまりにもしつこいので威一郎が友人の検査員・泰成の協力を仰ぎ、間違いなく千月が自分の番であることを証明。千陽の方がバッシングを受ける羽目に。

とにかく、お姉さま一人を幸せにはさせないから。
そう呟くと自らの左手に浮かんだ紋をうっとりと見つめた。

威一郎の頼みで、嫁に出ていた姉の威子が千月の教育係を務めてくれた、行儀作法に読み書きなど、千月はどんどん知識を吸収して行く。
おぼつかなかった箸使いも上手くなり、今では当主夫妻と仲良く食事を共にできるくらいに成長。まぁ、卑屈な性格はまだまだ治りそうもないが・・・。
威子もなんだか元気がない。理由を聞けば夫と上手く行っていないそうだ。嫁いでもう何年も経つのに子に恵まれないのも溜息の原因らしい。
威子の夫・晃雅は白峰家の現当主だ。その彼が千月と虎渡の結婚を猛反対して威一郎は大激怒。威子には悪いが顔も見たくないと息巻く彼を宥めた。
そうこうしているうちに皇衛祭が開催。
いよいよ千月が威一郎の番として公表され・・・、


タイトルがなんか昨日の作品と被ってますが、内容は全然違います。
テンプレなヘイトキャラが妹でラストの方ではザマァ展開も。
嫁ぎ先は皆良い人ばかりで、千月の心も徐々に回復。妹とそれを影で操っていた晃雅の介入によってついに眠っていた千月の力が目覚め、という展開です。
大筋自体は割とよくある内容なんですが個性豊かなキャラも多く読んで面白かったです。


評価:★★★★☆





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最終更新日  2026.09.10 00:41:52
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