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温泉が趣味と言うわけではありませんが、カラダの疲れが取れて、気持ちもリフレッシュができるので、少ないときでも年に2、3回は温泉地に遊びに行きます。
さて、東京都にある温泉付マンションで、
温泉給湯設備から、国のレジオネラ症防止指針の最大8900倍のレジオネラ菌が検出されていたことが分かった。
とニュースの報道がありました。地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスであって、「採取されたときの温度が25度以上」または「19種の指定された物質のうち、1つ以上を一定量以上有するもの」
をいいます。
【給湯の種類】
前述で温度が25度以上であれば、温泉として認められます。
でも、25度のままの温泉では、冷たくて入ることができませんよね。
また、温泉の噴出水量が少ないと、そのまま湯船に温泉を入れると水量や温度管理が難しい場合もあります。
温泉には「かけ流し温泉」と「循環温泉」の二つがあります。
循環・加温・加水・塩素消毒等を一切せず、湯量だけで温度調節をしているのは「かけ流し温泉」です。
源泉を加水、加温、循環してお湯を供給しているのが「循環温泉」です。
数年前に起きた偽温泉問題から、下記の明示(掲示)が義務づけられました。
【1】温泉に加水してる場合は、その旨と理由を掲示する
【2】温泉を加温している場合は、その旨と理由を掲示する。
【3】温泉を循環や濾過している場合には、その旨と理由を掲示する。
【4】温泉に入浴剤や消毒剤などを加えている場合は、混入しているものの名称と混入の理由を掲示する。
「かけ流し温泉」は理想的な温泉なのでしょうが、源泉から噴出される湯量に限りがありますので、大型の温泉施設ではなかなか採用が難しいと思います。
【レジオネラ菌の発生】
温泉のお湯をそのまま浴槽に入れ、あふれた温泉を再利用しないのが「かけ流し温泉」です。
「レジオネラ菌」は、大量の水を溜めて利用する場所で繁殖しやすく、循環水や入浴施設においてよく見られます。
衛生状態が悪い(無洗浄、無殺菌)の「循環温泉」で事故が起きやすいのですが、「かけ流し温泉」でも、使用頻度が少なくお湯の交換頻度が少ないとレジオネラ菌が発生します。
温泉施設があるマンションは以前の日記でも書いたことがあるように、維持に莫大なお金がかかります。維持費がもったいないからといって、温泉の管理に手落ちがあると大きな事故につながります。
日常から「塩素」などで殺菌することと、循環設備を高圧洗浄及び消毒作業を定期的に実施する必要があります。
【レジオネラ菌による実害】
高齢者等抵抗力の少ない人々が、
レジオネラ肺炎 (高熱、咳、頭痛、筋肉痛、悪感等の症状。進行すると呼吸困難を発し胸の痛み、下痢、意識障害等を併発)
ポンティアック熱 (全身の倦怠感、頭痛、咳などの症状)
に感染することがあり、死亡例もある怖い菌です。
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