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また倒産・・・を何度繰り返せばいいのでしょう。マンション分譲会社株式会社モリモトが民事更生法を申請しました。
モリモトはマンションの他に商用ビルの供給も積極的に行っており、私の職場がある横浜の一等地にも建設途中のビルがあります。
モリモトのホームページを見ると
「無難な住まいは、無難な人生しかくれない」と・・・
無難な経営さえしていれば、周りに迷惑をかけることがなかったでしょう。こういうコンセプトをトップに謳う企業姿勢が、多額の負債を背負い倒産に導いたのかもしれません。
今年3月期の年売上高が1150億円に対して、負債総額1615億円。背伸びをしすぎた経営陣にもちろん問題がありますが、急な企業成長を過信して貸し付けをしてきた金融機関にも責任があります。マンション業界では、モリモトの財務内容は良くないともっぱらの評判でした。バブル崩壊後、不動産投棄に対する大量の焦げ付けを出し、国に支援まで受けた金融機関は何を学んできたのでしょうか。
モリモトが分譲したマンションは子会社である 株式会社モリモトクオリティ(旧オー・エム・サービス) が管理しています。
グループ会社の管理会社は少なからず親会社であるマンション分譲会社倒産の影響を受けることになります。
過去の実例をみると・・
・金融機関からの借り入れが困難になると、グループ会社から資金繰りを行う。
・親会社からの管理物件の安定供給を見込み社員を採用しているため、倒産による供給ストップが、人件費を圧迫する
・売れ残り住戸をなくすために、グループ会社である管理会社等が金融機関に借入してまでマンションを購入し、本業で得た利益を減少させる
いずれにせよ、親子一連託生の管理会社の経営は健全でいられなくなるでしょう。 親会社の倒産による影響を最小限に留め、無事企業として息抜けられても、企業の成長が今迄のように望めない管理会社は、消極的な経営となり、サービス内容等が著しく低下する可能性が高いと思われます。
分譲業者・管理会社の倒産については こちら