P-Blog アイデア&インプレッション

2006.04.04
XML
ライオンの 洗濯用洗剤「トップ」 の広告表現に対し、環境関係の団体などから抗議をする動きが出ている。
それは、洗濯用洗剤「トップ」の広告表パーム油は環境によいという表現が使われているが、パームつまり椰子の木畑をつくるために、インドネシアやタイなどの東南アジアや中南米を中心に様々な環境や社会問題を起こしているのにも関わらず、石油を使っていないから環境によいという表現をしてしまっては、不適切ではなかいという指摘だ。
一般的に、パームの生産地では、熱帯雨林の伐採など、大規模な森林生態系の転換。用地取得に伴う地元住民の権利の侵害。不適切な農薬の使用による水質・労働者の健康への影響。低賃金・危険作業等の労働問題が起こっていると言われています。
それにも関わらず、CM等で繰り返し情報を流すことで「パーム油=環境にやさしい」という誤解を視聴者に与える恐れがあります。
環境にいいと信じ込んで商品を買ったら、その商品によって、環境が破壊されていたって事になり、それを知ってしまったら、多くの人の善意が無駄になるし、心に傷を負うでしょう。
また、環境保護団体としては、フェアトレードのような感覚で、問題のない生産方法をしているパーム油の購入を推し進めているところなのですが。問題のある生産方法のパーム油が、環境にいいとして売れてしまうと、問題解決が遠のいてしまうそうなのです。
そんなことで、環境保護団体は、ライオンに対し1.誤解を与えない表現にして欲しい。2.パーム油の生産現場の情報開示をして、環境的にも社会的にも問題がないかチェック出来るようにして欲しい。というような要望を出すそうだ。

ライオンもRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に参加しているようなので、おそらく、問題のない(問題の少ない)パーム油をつかっているだろうと思われるが。


今回の件は、環境保護団体が、ライオンは環境問題に取り組んでいるはずなのに、結果として逆効果なことをしていることについて指摘するというスタンスで。
不買運動とかそういうメーカーを否定するような動きではないのが興味深い。

企業の社会的責任が問われる中で、環境保護団体も企業と友好関係を結びつつも、言うことは言うというスタンスになっているのであろう。


そういえば、ライオンの「トップ」は、酵素入り洗剤をいち早く導入した直後に、琵琶湖や海の赤潮などの原因となる"リン"をを使わない、無リン洗剤をもいち早く発売し、環境に良いというアピールをしたが。無リン洗剤には、リンの替わりに、アルツハイマー病の原因と言われる"アルミ"が入っていたということで、一時期、環境問題に詳しい人たちから、疑問の声を持たれたという経験のある商品だ。
あれから25年ほど経っているが、その経験が今も生かされているのなら、広告の表現に対して、慎重に決めているはずだ。

他の洗剤メーカーもそうだが。洗剤メーカーは、人の身体と関係する商品が多いので、様々な実験をして安全性などを確認し、広告表現にも気を使っているのだが。商品を売るために、どうしても、インパクトのある表現をしなくてはならない。
おそらく、近年の環境指向、去年、流行語となった、LOHASというライフスタイルの影響もあり。環境に良いことをイメージさせる表現は、インパクトを与えるということで「パーム油は(パーム油を使用しているから)環境にやさしい」という表現になったのだろう。

限られた条件の中で表現する広告は、一方で、圧倒的な量をメディアを通して情報をばらまくだけに、表現が難しいとあらためて感じた。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.04.05 00:08:11
コメント(12) | コメントを書く
[生きること、自然、そして、環境] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


はじめまして。  
自然環境  さん
私も つくづく そう思います。
合成洗剤の CMが多いため 本当の環境にいい商品を 紹介できる番組も ないんでしょうね。 (2006.04.05 00:33:26)

Re:はじめまして。(04/04)  
自然環境さん 書き込みありがとう。
>私も つくづく そう思います。
>合成洗剤の CMが多いため 本当の環境にいい商品を 紹介できる番組も ないんでしょうね。
-----
環境に良い製品も、ある面では環境に良くても、ある面ではいまひとつというものが多いので、本当に環境に良いということを説明するのは大変です。

だから、なんとなく環境に良いイメージのある商品を紹介する方が。本当に環境に良い製品を紹介するより"楽"ってのがあって。
本当の環境にいい商品を紹介できる番組が成立しにくいという面も大きいと思います。

だから、CMで、イメージを売られることにより、本当に環境に良い製品を紹介する番組を作るより、イメージに沿った番組を作るようになり。結果的に、環境に良い製品を紹介する番組が製作されないということに繋がっていく。 (2006.04.05 01:13:14)

Re:パーム油は環境に良い?(04/04)  
勉強になりました。
単純な私はいい商品だなあと思ってしまいそうです(~_~;)
そういえばライオンの植物物語ってCMだけ見たら、いい商品に見えるけど、成分はそうでもなかったような。

私が今いいと思ってる商品も、実際違っちゃうのかなあと考えてしまいました。 (2006.04.05 17:56:54)

Re[1]:パーム油は環境に良い?(04/04)  
★おりひめ★さん 書き込みありがとう。
>勉強になりました。
>単純な私はいい商品だなあと思ってしまいそうです(~_~;)

まあ、ちゃんと取り組んでいれば、他に比べれば、良い商品なんですよね。

>そういえばライオンの植物物語ってCMだけ見たら、いい商品に見えるけど、成分はそうでもなかったような。

そんなこと言えば、総ての商品がヤバイってことにもなりかねないのですが。
問題は、その商品が良いか悪いかということよりも、安全で、環境や人にやさしい商品が、普通に暮らしていると、大手が寡占となっていて、選択肢が限られているので、普通の店では買うことが難しいってことですよね。
しかも、イメージが強調されていて、選択するのに必要な情報が書かれていなかったりするから。選択が出来ない事が問題だと思います。

>私が今いいと思ってる商品も、実際違っちゃうのかなあと考えてしまいました。
-----
とはいえ、今は、メーカーもいろいろ努力をしているので、良い商品には向かっているはずです。

(2006.04.05 18:16:34)

ライオンは  
a-ma-o-to  さん
残酷な動物実験をしなきゃ売れないようなもの作っては売りつづけて....もう新商品はいらないと思ってます。犠牲はもうこりごりです.. (2006.04.07 11:36:01)

Re:ライオンは(04/04)  
a-ma-o-toさん 書き込みありがとう。
>残酷な動物実験をしなきゃ売れないようなもの作っては売りつづけて....もう新商品はいらないと思ってます。犠牲はもうこりごりです..
-----
これはどうなんでしょう。

科学技術の発展は日進月歩なんで。古い商品でも、常に、チェックしないと、新しくわかったことに対応出来ず、安全性が保てないし。古い製品の方が、環境負荷が大きいことも多いわけですから。
新製品が悪いとは言い切れませんし。
古い製品を作り続けることが、逆に危険な場合もあります。

動物実験が残酷だと言っても、自分自身や、目の前で、自分の家族が、酷いことになってしまうのも悲しいですしね。

(2006.04.07 11:50:34)

具体的な動きになってきたようです。  
============================================
【プレスリリース:2006年4月7日】
■転送歓迎■重複した場合はご容赦下さい。
============================================
「パーム油は環境にやさしい」と言わないで
ライオン「新トップ」のCMに関する要請書を提出

 国際環境NGO FoE Japan、財団法人地球・人間環境フォーラム、日本インドネシアNGOネットワーク(JANNI)など8団体14個人は、本日、ライオンに対し、「新トップ」のCMに関して「パーム油=環境にやさしい」という誤解を消費者に与えるものとして、「パーム油を使用しているから環境にやさしい」という表現を改めること、パーム油の原産地情報、及び環境社会影響を公表することを求めた要請書を提出した。

 オイルパーム・プランテーションの急速な拡大は、東南アジアにおける森林減少の要因の一つとされており、大規模な森林生態系の転換、用地取得に伴う地元住民の権利の侵害、不適切な農薬の使用による水質・労働者の健康への影響、低賃金・危険作業等の労働問題などの環境・社会問題が生じている。今回、要請を行った団体・個人は、これらの環境・社会問題が生産地において依然として生じていることを踏まえ、問題を解決するためには、選択的なパーム油の購入など消費側においての取り組みが重要であり、「本CMのように一概にパーム油は植物由来だから環境にやさしいとするメッセージは、こうした取り組みを阻害しかねない」ことを指摘している。

以下次ぎにつづく (2006.04.08 00:26:39)

具体的な動きになってきたようです。   
続きです。


 パーム油は世界で生産量第2位の植物油であり、日本においても、マーガリン、即席麺やスナック菓子などの揚げ油、調理用油、洗剤、塗料、インク、化粧品などの原料として広く使われている。近年はバイオ燃料の原料としても有望視されている。


この件に関する問い合わせは下記まで。
地球・人間環境フォーラム Tel:03-3592-9735 満田夏花(みつた・かんな)
e-mail: kanna.mitsuta@nifty.com
ウェブサイト
http://www.gef.or.jp/today/060407_lion_cm.htm
(2006.04.08 00:27:29)

そろそろTVで  
すぎもと さん
健康に関するTV番組が増えていますが、
本当にいい商品をトレーサビリティを生かして追求している、
社会的責任を果たしている企業の紹介番組が始まってもいいのではないでしょうか?
企業の大きさによらず、
宣伝とはちがいます!というスタンスで
TVが厳しい目で選んだ企業や製品のランキングとか・・
NHKですらアレですから、公平性を持った番組なんて無理かなァ (2006.05.19 13:42:24)

Re:そろそろTVで(04/04)  
すぎもとさん 書き込みありがとう。
>健康に関するTV番組が増えていますが、

増えているというより、飽和状態ですね。

>本当にいい商品をトレーサビリティを生かして追求している、
>社会的責任を果たしている企業の紹介番組が始まってもいいのではないでしょうか?

だいぶんありますよ。
でも、たいがいはPR的すぎて面白くない。

>企業の大きさによらず、
>宣伝とはちがいます!というスタンスで
>TVが厳しい目で選んだ企業や製品のランキングとか・・

生協がスポンサーでやるとか・・・

>NHKですらアレですから、公平性を持った番組なんて無理かなァ
-----
公平性を持った番組なぞ、物理的に不可能なので。
これぞ、こういう価値観ということを前面に押し出した番組という感じのほうが、実現性が高いように思います。
(2006.05.19 23:58:11)

はじめまして。  
ロペ子  さん
パーム油を作るにはたくさんの土地が必要でたくさんのジャングルを伐採しているんですよね。
どうにか環境と共存できる解決策は無いんでしょうか。 (2006.08.20 10:31:18)

Re:はじめまして。(04/04)  
ロペ子さん カキコミありがとう。
>パーム油を作るにはたくさんの土地が必要でたくさんのジャングルを伐採しているんですよね。
>どうにか環境と共存できる解決策は無いんでしょうか。
-----
これってパーム油に限らない話ですよね。
二酸化炭素排出量抑制のために、いま、ガソリンなどの石油の代替燃料として、植物と由来のアルコールなどが注目されていますが。
これも、アルコールの原料たるサトウキビなどを作るために、森林を伐採しちゃえるわけです。
このあたりのバランス感覚なのでしょうね。

(2006.08.20 17:52:14)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

お気に入りブログ

・・ 野山ですごす… りおじーにょさん
ゴーヤ泡盛の野毛日記 ゴーヤ泡盛さん
ヅ+の日記 art-labヅさん
アジアン雑貨屋店主… エナエナさん
しみずきみひとの楽… Shimmy0603さん
小島トモオス 小島トモオスさん
新・さすらいのもの… さすらいのもの書きさん
新川てるえの家族の… 新川てるえさん
繁盛請負人ばんたか… 繁盛請負人ばんたかおさん
ヘンかわおいしいお… artlabova-goodsさん

コメント新着

サイド自由欄

設定されていません。

バックナンバー

・2026.10
・2026.09
・2026.08
・2026.07
・2026.06
・2026.05
・2026.04
・2026.03
・2026.02
・2026.01

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: