P-Blog アイデア&インプレッション

2007.04.14
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テーマ: ニュース(97049)
「ゆとり教育」を掲げ学習内容を削減するなどした現行学習指導要領で学んだ全国の高校3年生約15万人を対象に文部科学省が学力テストをしたら、なんと施行前より学力が向上していたって結果が出た。
ろくにOECDの調査の内容を読まずに、その調査で以前より順位が下がったというとこだけを取り上げてで大騒ぎをし。「ゆとり教育」から「詰め込み教育」にという流れになっているわけだが。
ここにきて、こういう結果が出たのは皮肉だ。


実際の問題を見ていないので正確なことを言えませんが。
今回の調査で、地理、化学が伸びたのは、総合的学習との関連があるように思うんですよね。
地理や化学は、関連性というものを理解すると、突然何かが見えてくる教科で、丸暗記では限界があるんですよね。
英語の聞き取りが伸びたのも、総合学習の中の国際交流授業などが増えた影響かも。
古典が下がったのは、やはり、時間が減ったという面もあるのでしょうが、文字文化の衰退も一因と考えられる。
そして、学習意欲の向上は、世の中の傾向もあるけど、総合学習などでワークショップ的な手法を経験することで主体的に学習をしたことも大きいかも。



本来は総合学習とかで○○リテラシーってことを学んでいくんだけど、総合学習って教える側が戸惑っていたりするから、伸び悩んだのではないでしょうか。
人は、特にお勉強が好きなタイプは、教わったことを、教えるという傾向がありますから。教わったことがない新しいこと、自ら考え作り出すことを実戦するのが不安だったり戸惑ったりするのは仕方がない。(今回伸びたのは、総合学習に慣れてきたということもあるのかも)
「ゆとり教育」から「詰め込み教育」への反動って、そのあたりの教師の戸惑いが、回りの人にも不安を与えていたという状況に、PISA(OECD生徒の学習到達度調査)で点数が伸びなかったという結果が出て、一気に盛り上がったように感じてます。
それをうけてというか、便乗して、方針転換を強引な方法で決めてしまった方からすれば、今回の結果は、面白くないでしょうね。

さて、これから、教育業界はどのような動きになるのか・・・

まあ、一つの調査結果に一喜一憂をするのもなんなんですが。
持論に都合の良いデータだけ持ち上げて、都合の悪いデータは軽視するってのは、よくある話だけど。トップの人に、それが見え透いてしまうのはなんだか・・・


関連記事
2005年02月16日  数学的リテラシーと小論文の自動採点


あと、この本も参考になります。



なぜ勉強させるのか?

光文社新書
著者: 諏訪哲二
出版社: 光文社
サイズ: 新書
ページ数: 254p


「2章 時代論2―ゆとり教育は案外、将来を見据えていた」ってパートで、いわゆる「ゆとり教育」って、「オレ様化した子どもたち」に対して、学習に向かわせるってことを、けっこう長期的に考えていたって指摘がなされています。(但し、現場を軽視していましたが・・・)



ニュースソース

<ゆとり教育>学力は「改善の方向」 文科省調査
(毎日新聞 - 04月13日 20:11)


 文部科学省は13日、「ゆとり教育」を掲げ学習内容を削減するなどした現行学習指導要領で学んだ全国の高校3年生約15万人を対象に、初めて行った教育課程実施状況調査(学力テスト)の結果を公表した。ゆとり教育導入前の旧指導要領で学んだ高校生を対象にした前回調査(02~03年度)と同じ問題181問で正答率を比較すると、145問(80.1%)が前回並みで、26問(14.4%)が前回を上回った。学習意識のアンケートでは「勉強は大切」と答えた生徒の割合も増加。調査を行った国立教育政策研究所は「(学力は)改善の方向に向かっている」と分析している。

 学力低下の原因とも言われる現行指導要領下で学んだ小中学生の学力テスト(03年度)でも、旧指導要領で学んだ児童・生徒よりも正答率が向上傾向にあり、授業時間の増加などが盛り込まれる見通しの次期学習指導要領の改定作業に影響しそうだ。

 テストは05年11月、全国の国公私立高校から無作為に抽出した約15万人(全体の約13%)を対象に、国語▽地理歴史▽公民▽数学▽理科▽外国語の6教科12科目で実施。同時に学習に対する意識などを問うアンケートも行った。

 全問題657問のうち、3割弱にあたる181問が前回調査と同じ問題で、前回よりも正答率が下回った問題は10問(5.5%)だった。科目別では、地理B、化学1など6科目で前回の正答率を上回る問題数が下回る問題数よりも多く、国語総合、生物1の2科目は前回の正答率を下回る問題数が多かった。日本史B、数学1など4科目は前回並みだった。

 学習内容では、国語総合の古典の正答率が低下し、英語1の「聞くこと」(リスニング)が向上した。

 各問題で正答するとみられる割合「想定正答率」(設定通過率)で比較すると、想定正答率を上回った問題数の割合は前回比4.6ポイント増の31.4%で、下回ったのは同8.7ポイント減の40.2%だった。前回調査で想定正答率よりも著しく低かった理数科目は、前回よりも改善したものの、想定正答率を下回る問題も多く、課題が残った。

 また、アンケートでは、「勉強は大切だと思う」との設問に、43.1%が「そう思う」とし、「どちらかといえばそう思う」も41.1%に達した。「そう思う」は03年度調査より3.6ポイント、02年度調査より5.2ポイント増え、学習に対する意識の向上傾向を示した。国立教育政策研究所教育課程研究センターの惣脇(そうわき)宏センター長は「現行学習指導要領は児童・生徒の学習意欲を引き出す狙いがある。意欲面も高まっており、指導要領の狙いが生きつつあるのではないか」と分析した。【高山純二】

 ◇文科相は慎重評価

 今回の調査について、伊吹文明文部科学相は13日、記者団に「『勉強したい』という人の比率が前よりも良くなっている。しかし、ゆとり教育的なものがあったから、意欲が向上したかどうかは分からない」と述べた。さらに「(学力も)プラス方向にいっているか、にわかに断定できない」と慎重な評価をし、指導要領改訂の方向性に変更点はないという見方を示した。

 ■ことば(ゆとり教育) 文部科学省(当時文部省)が詰め込み教育などへの批判を受け、70年代後半以降に進めてきた政策。小中学校は02年度から、高校は03年度から実施された現行の新学習指導要領では、週完全5日制に伴って学習内容が約3割削減され、新たに「総合的な学習の時間」が設けられた。だが、学力低下を招いたと批判され、政府の教育再生会議は1月の第1次報告で見直しを明記した。





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最終更新日  2007.04.14 01:20:24
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RE:ゆとり教育で学力が向上した?  
どら。 さん
予想される結論で、、(笑)

国語力の低下、コミュニケーション力の低下は事実ですが、児童、学生の社会との接点、大人とまともに会話する機会が減っているほうが問題なので、、

逆に総合学習のほうが、いかに伝えるか考える機会だったのですが、教師の側で対応しきれなかった、
その準備なく、形からはいったので、、現場が混乱

で、過去の教えやすいやり方にゆり戻したい勢力が、、ってのが、あったのかなぁ。。。
と、おもっています。

でも、それなりに、成果は上がるもんですねぇ。。
総合学習、WSをちゃんと明治生まれの先生が、小学生相手に使っていましたから、うまく使えば、成果はきちんとあがりますよね。


(2007.04.14 05:22:53)

Re:RE:ゆとり教育で学力が向上した?(04/14)  
どら。さん カキコミありがとう。
>予想される結論で、、(笑)

つうか予想されたから、答申を早めたのかも・・・

>国語力の低下、コミュニケーション力の低下は事実ですが、児童、学生の社会との接点、大人とまともに会話する機会が減っているほうが問題なので、、

その一方で、街中やラジオで英語が流れる機会が増えたし、英会話熱が増したので、ヒアリング向上。
しかし、コミュニケーション能力が向上せず、国語能力が低下しているから、ヒアリング以外の英語が伸びなかった。
・・・てか。


>でも、それなりに、成果は上がるもんですねぇ。。
>総合学習、WSをちゃんと明治生まれの先生が、小学生相手に使っていましたから、うまく使えば、成果はきちんとあがりますよね。
-----
ですよね。

ちゃんと成果が上がれば、それなりに教師も尊敬されるようになるかも。
(2007.04.14 08:00:50)

Re[1]:RE:ゆとり教育で学力が向上した?(04/14)  
追加情報・・・・

高校の結果と似た結果が・・・

だがしかし、
英語の成績が落ちたっていうところで突っ走って
おそらく、コミュニケーション能力向上の話にならないんだろうなぁ。


英語「読めるけど話せない」、中学学力テストで判明
(読売新聞 - 04月13日 22:12)
 文部科学省は13日、中学生の英語を話す能力を試す目的で初めて実施した学力テストの結果を公表した。

 英語で自分の考えを伝える力が不十分な実態が明らかになり、同省は「文法や構文、単語がしっかり身につくまで声に出して練習する必要がある」と指摘している。

 このテストは、無作為抽出した全国33の国公私立中の3年生1090人を対象に、2005年11、12月に行われた。

 それによると、イラストを見て「bird」「water」など名詞を答える問題は10問とも7割以上の正答率だった。一方で、聞こえた英文を数秒後に繰り返して話す問題では、語数が増えて複雑な文になるほど出来が悪く、7語、8語の文はいずれも約1割の生徒しか正しく話すことができなかった。また、好きな季節について、1分間で好きな理由とその季節に何をしたいかなどを話す問題でも、意味が通じる英語で話せた人は32%にとどまった。


(2007.04.14 08:14:23)

ちゃんと準備できていれば  
hypericum  さん
こんにちは。

準備して用意周到に「総合」の時間に、
学校ぐるみ地域ぐるみで取り組めていれば、
今のような動きもなかったのかもしれませんね。

「熟考クラスタ」問題とかみてると、単に計算力というのとは違う”筋肉”が必要な問題ですし。
(2007.04.22 22:44:52)

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