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久しぶりに休日っぽい休日を過ごしました。自ら野菜を有機栽培して、その食材を使った料理を出してくれるオーガニックキッチンというレストランにランチに行ってきました。美味しかった!!野菜そのものが、甘くて美味しい!!お気に入りのお店になりました。ところで、病院の、食事についてオーガニックキッチンで食事をしていて、思ったこと「病院で使っている食材ってどうなっているんだろう・・・」食餌療法は、医療の基本の基本ですが、実際は・・・いい食材は、値段が高い。“そんなところにお金はかけられない”と言うのが、病院は言うかもしれませんが、病気の人が食べる食事だからこそ、食事には神経を使うべきなのでは・・・。有機野菜を使っているという料理を食べて、食材が良いと、こんなに野菜って美味しいのか・・・と感動しました。食欲のない人も、こんなのだったら、食欲回復・・・かしら・・・。ただでさえ病気で食欲がないところに、美味しくないものが出てきたら、食べられるわけがないですよね。反対に、美味しいものであれば、食餌療法の効果も倍増・・・しないかなあ。(あ・・・食事制限しなければいけない人にとっては・・・逆効果か・・・)とにかく、味だけではなく、有機栽培は野菜そのものの栄養価が高い。そういった効果を、もっと栄養士に勉強して考えて教えてもらいたい。まあ、有機栽培といっても、化学肥料を使わない代わりに使う堆肥からの、寄生虫感染の危険性とか、農薬がふつうより多く必要とか、結構体に悪影響の場合もあるので、注意が必要なのだとか。一概に有機栽培が良いとは言えないらしい。表面だけみてるだけではいけないのね~~。それにしても、美味しかった。満足!!比較的近所にあるので、知らなかったけど、オーガニックキッチンって結構有名らしい。納得。雑誌にもよく載っているんだそうだ・・・。インテリアも素敵で、癒されます。お勧めです。http://www.kisweb.ne.jp/personal/organic-k/ついでに、イギリスにいた友人が、病気で入院したとき、夕食時にメニューが出てきて、好きなものを選べたとか。そして、ワインリストも付いていたって・・・そこまでしなくても良いと思うけれど、そんな病院だったら、入院したいなあ・・・あ・・・入院しないのが一番ね!!
April 29, 2005
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今日、病棟で不可解な出来事がありました。今日の朝、病棟へ行くと、nurseが真剣な顔で近づいてくるので、患者さんの具合が悪くなったのかと焦って「ど・どうしたの?!」と聞くと、nurse「ちょっと来て下さい」と腕をつかまれ、連れて行かれたのは、トイレえ~~、トイレへ呼び出し?!私なにか悪い事したかしら・・・と思っていると、nurse「これみて下さい」と指さされた、便器の横に・・・・・・・卵の殻・・・・・・・・・・・・・・・はぁ?・・・・・・何でこんなものがこんな所に・・・nurse「何でしょう」卵の殻でしょう!!nurse「何でこんなものがこんな所にあるんでしょうか?」私「知らないよぉ!!」私が聞きたいよ。その後、次々病棟へ現れる先生達が、トイレへ呼び出し・・・**************************今朝、夜勤のnurseが、発見し、夜勤から日勤へ申し送られ、何で、そんなものが・・・と議論になったらしく(ゴミとして捨ててしまわないところが、すごいのかなんなのか)、悩んだあげく、「先生に聞いてみよう」ということになったらしいが・・・そんなこと、医者に聞いて解決すると思ったのだろうか・・・それにしても、病院食に、殻付きのゆで卵がでたことはなくましてや、生卵もあるわけなく、なぜ、病院のトイレに卵の殻が・・・誰か産んだのかしら・・・んなわけないでしょ!!ほ乳類なんだから!!***************************卵の殻の存在も不可解だけれど、卵の殻が病棟のトイレにあったかを医者に聞こうと思ったnurseの考えも、・・・不可解・・・
April 27, 2005
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今日は、脳内出血の患者さんが運ばれてきました。45歳の男性です。朝、トイレに行った後から、右手に力が入りにくくなり、しばらく様子を見ていたけれど良くならない・・・と。受診した時点では、右半身に軽い麻痺あり。血圧が220/120mmHg!!(正常はだいたい120/70mmHgくらい)高い!!脳血管障害が疑われてすぐに頭部CT検査を。脳出血でした。このとき、出血の量としてはかなり少なく、麻痺も軽いしこのままなら、後遺症はたいしたことはないだろうという程度でしたが、その後どんどん症状が悪くなり、意識レベルも低下CTをとると、出血がどんどん大きくなって来ていました。脳出血は、治療されていない高血圧症が一番の危険因子となります。ただ、脳出血を起こして入院すると、これ以上出血が大きくならないように、まず血圧を下げる治療が開始され、たいていは、入院後に出血が大きくなることはありません。この患者さんは、25歳の時から、検診で血圧が高いと言われていたとのことですが、治療はされていませんでした。入院後、血圧120/60mmHg程度に下げられていましたが、CTをとるたびに、大きくなってる~~~!!結局、手術へ・・・。この患者さんの脳出血が止まらなかったのはどうして・・・血圧は、入院後しっかり下げられており、高血圧が悪さをしたとは考えにくい・・・実は、この方、毎日ビールを3~4リットルは飲む大酒飲みだったんです。肝臓の機能が悪くなるほどではないのですが。何故か、大酒飲みの人の脳出血は悪くなるんです。(という印象が私にはあります)血が止まらない。アルコール飲酒により、血を止める働きをする血小板の機能が抑えられてしまうという報告もあります。これまで、一般的に「アルコールは脳出血を悪くする」とはいわれていませんが、改めて調べたら、そうに違いないそう思っています。そん感じている医師も沢山いると思うのですが・・・どうでしょう。再び同じような患者さんをみすみすつくらないためにも脳出血の増悪因子として、明らかにするべきなのではと・・・*************************************とにかく、私の旦那も、気が付くと、ビール4から5本開けている・・・350ml缶ではなく、700ml缶で・・・・ちょっと~~!!大酒飲みだわ!!気をつけないと・・・血圧は大丈夫かしら・・・
April 26, 2005
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医者の仕事第一は、勿論患者さんを診ること第二は、病気(からだ)について勉強・研究し、将来の医学の発展に貢献すること第三は、次の世代の医者・看護師を育てることどんな仕事にも通づるものがあると思いますが、仕事の本筋に加えて、携わっていること、そのものを発展させること、次に続く人を育てること、必要なことです。若いときは、第一のことで精一杯ですが、仕事そのものが分かってきて余裕が出来てくると医学の発展にちょっとでも貢献できれば、良い医者が次に続いてくれれば、そういう欲が生まれてきます。人間は、基本的な欲が満たされると、次の段階の欲が生まれるマズローの段階的欲求ですね。しかし、そんな高尚な欲も、余裕がなければ、どこかへ・・・・つまり、満たされなければ、次へ進まず・・・・・・*********************************:日常診療に精魂使い果たすと、次に進めないんですね~~まず、基本的な欲を、満たさなければ・・・
April 25, 2005
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基本的に私の勤めている病院は、週休二日制で、土日は休みです。土曜日は、ご存じの通り、明け方まで仕事をしていたので昼頃まで寝ていました。昼前に、遅い朝食・・・と言うか、早い昼食・・・をとった後、とりあえず病院へ。患者さんのご機嫌と、研修医君達の状態を、一通り伺った後、3時頃帰宅。洗濯と掃除をしながら、ちょっと専業主婦をあこがれた後、執筆活動を開始。「総説」といって、論文ではありませんが、病気、検査法、治療法などについての、まとめ的な内容を、医学雑誌にのせる、その原稿を書いています。―――――――――――――――――――――――――――――――――自分が研修医の時、論文を書くとか、自分には縁のないことだと思っていました。患者さんさえ診ることが出来れば、論文を書いて偉い人になろうなんて、これっぽっちも思っていませんでした。しかし、論文は、自分が偉くなるためのものではないのです。患者さんを診ていると、よく分からない病気に遭遇することがあります。病気というものは、無数にあり、頻度の多い病気は、検査・治療法がよく知られていますが、頻度の少ない病気は、出会うことも少ないので、その病気のことを知らなければ、その時点で「奇病」です。医者、一人が医者人生の中で出会う病気の種類は限られているので、必要となるのは、「勉強すること!!」よく分からない病気にであったら、医学論文・症例報告を検索し、似たような例がないか探して、治療法を検討する。これが必要となってきます。自分が知らない病気でも、調べてみると、結構報告があったり、一部の専門家の中では、majorな病気であったり、中には、本当に珍しい病気であったりすることもあります。本当に珍しい病気であった場合、今度は、過去にある症例の報告との違いを検討し、治療してみて、それが効いたか、効かなかったか、患者さんがどんな経過をたどったか、よくよく考える必要があります。そういうことを、世の中に論文という形で報告する義務が医者にはあるんだろうなあと。先にも言ったように、一人の医者が経験する病気は限られています。自分の経験による知識だけでは、よりよい診療が出来るはずはない。現在、いろんな検査法、治療法などが開発され、昔は難病であったものも、いまでは簡単に治せる・・・そういう病気もたくさんあります。思えば、私たちが、今までこうして健康で元気に暮らせるのは、医学のみに話を絞っても、多くの先人たちが、医学の進歩につくしてくれたおかげで、私たちは状態のよい生活環境や予防医学の恩恵を受けて来れたと言えるのではないか、と思うのです。その恩に対し、先人たちに、お返しすることはできません。でもその分、未来の人々に、恩返しのつもりで貢献してゆくそのひとつとして、珍しい病気にであったら、世の中に報告。それが積み重ねられていくことにより、今は珍しくて治療法がない様な病気でも、病気の実態が明らかになり、解決の糸口が見つけ出される・・・論文を書く、ということの究極の目的は、そういうことなんだろうなあとそれが、苦しみを背負ってくれている患者さんへ、私たちができることのひとつではないか、と私は思います.-----------------------------------忙しい中、論文ほどのえらいものではないながらも不本意にも執筆活動をしている自分にそう言い聞かせて・・・
April 24, 2005
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昨日朝、5時半、入院中の患者さんの具合が悪いと、下の先生よりSOSで目覚めた。電話では要領を得ないのと、自分の頭が働かないので、とりあえず半分寝ぼけながら、車へ飛び乗り病院へ。運転しながら頭もclearに。患者さんは、というと心筋梗塞後の慢性心不全増悪で入院していたのですが、尿路感染症を起こして、熱が出てまた心不全が悪化してしまっていました。適当な処置をし一段落。(適当とは、適したと言う言う意味で、いい加減にではありません。)顔を洗って朝の、カンファレンスの後、そのほかの患者さんのお伺いに行き、お昼ご飯食べながら、日記を書きエコー検査救急外来対応などなど、仕事をとりあえず終わらせたのは、よる10時ちょっと前ふ~~。友人と遅い夕食へ。最中、携帯が・・・・RRRRR早速呼ばれました。私は、ちょうど、on call番(当直だけで手に負えないときの助っ人当番)だったので、「10時半に発症の、脳梗塞の患者さんが運ばれてきました。」と・・・夕食中と言うより、食事を頼んだ矢先・・・友人をおいて病院へ・・・私の分・・・・食べといてね・・・グスン-------------------------------------その患者さんは、心房細動という不整脈があって通院していました。心房細動があると、心臓の中で血のかたまり(血栓といいます)をつくりやすく、血栓が出来てそれが流れていってしまうと、流れ着いた先の動脈を詰めてしまい、塞栓症を起こします。これが脳動脈に流れていくと、脳梗塞(脳塞栓症)を引き起こします。ついでに、脳梗塞は、脳を栄養している動脈が、何らかの原因で詰まってしまい、そこから先の脳の組織に酸素や栄養が行かなくなってしまうため、脳の組織が死んでしまう病気のことをいいます。詰まってしまった動脈が、運動を司る脳の組織を栄養していると、麻痺が、感覚を司る脳の組織を栄養していると、感覚障害が、言葉を司る脳の組織を栄養していると、失語症が症状として出現するといったように、詰まってしまう動脈により、症状は様々です。反対を言えば、症状を診れば、どこの動脈に問題があるか、だいたい予測することは可能です。その患者さんは、予防のための薬(ワーファリン)を飲んでいたのですが、運悪く発症・・・症状から、左の中大脳動脈というかなり重要な動脈が詰まっている可能性が高く、発症から1時間しかたっておらず、治療の適応があったため急遽、治療のためにカテーテル室へ-------------------------------------治療中-------------------------------------終了-------------------------------------カテーテルでの検査・治療が終わり、患者さんの症状は、完全ではないにしろ、治療前に比べると改善傾向!!その後、エコー検査など後はリハビリと再発予防。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・全ての処置が終わって帰ったのは、空がうすら明るい・・・。「明るくなるの早くなったね~・・・」って、・・・帰るのが遅すぎるのよ!!思えば、朝起こされてからちょうど24時間・・・ひたすら働いた一日でした。思うことは、今日も患者さんたち、よくなってよかった・・・。Zzzz・・・zzz・・・・zzz・・・・・・・zzz・・・・・・・・・・・zzz・・・・・・・・・・
April 23, 2005
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大学の時からの女友達が、この春で2人病院を辞めました。研修医一年目から、一緒に仕事も遊びもがんばってきた仲間です。思えば、大学の時から一緒に学び遊び、大学を卒業して、大学の内科の医局の門をたたいたのも一緒でした。―――――――――――――――――――――――――――――――――――――つらい研修医時代、患者さんを目の前にして、どういう経過をたどるのかが全く分からず・・・指導医の先生に、「~~~~しておけばいいよ」と言われても、それで大丈夫なのかも不安で、病院を離れられなかった日々。夜勤の看護婦さんが、患者さんの検温のときそんな私たちが倒れていないか見回っていたらしい・・・一緒に教科書と、カルテとにらめっこしながら、あ~でもない、こ~でもないと議論を交わし、誰が担当しても悪くなっただろう、末期患者さんをもって、状態が悪くなっていくのを診ながら、「私が持たなければ、良くなっていたかも」と落ち込んだ日々。「落ち込むくらいなら、勉強するかのむかどっちかにしろ~~!!」とお互い言い合って、仕事が終わる夜中から飲みに行き、明け方明るくなってから、シャワーを浴びてそのまま仕事・・・それをみていた指導医の先生達に「あいつらは、誰よりも男らしい・・・」と言われていた日々女なんだけど・・・―――――――――――――――――――――――――――――――――――――体力あったな~~本当に、一緒に充実した日々を過ごしていました。お互い、良い刺激となって、今までがんばって来れたのだと思います。今は指導的立場にあって、研修医達にも良い刺激を与え続けていきたい。そうお互いに言っていました。出来る医者を育てるぞ~~って!しかし、二人とも結婚して、今子供はいませんが、要領を得た今でもやはり、この仕事は体にはハードなので、続けていると子供が出来ない子供が出来ても流産してしまうリスクが高い・・・実際に、結婚して、子供が出来て、産む直前まで仕事しようとしていても、切迫早産となって、休まざるを得なくなった先生達を沢山みてきました。そんなこんなで、色々考えたあげく、二人とも、「やめてやる~~」と言う結論に達したわけです。「子作りに励むぞ!!」と・・・まあ、病院を辞めたと行っても、医者をやめたわけではなく、第一線での仕事から身を引いたとでも言いましょうか・・・外来や検診といった、定時で終わる仕事(アルバイト)は続けるそうです。二人とも、本当に心の底から尊敬出来る医者です。自分や、自分の親が病気になったら、主治医をして欲しい。そう思える先生って、結構少ないんです、現場をみていると。そんな先生二人が辞めてしまうのは本当に寂しいことだし、病院としては、大変な損失です。(わかってるかなあ・・・)今や、医者の中で女医が占める割合はかなり増えてきていて、手の器用さ、心配りを加えて考えると、男性の先生より優れている思える女医は沢山います。でも、その一方で、子供ができると、仕事を減らすことになって、「女は良いよな」と言う先生もいて、元々負けず嫌いの多い女医・・・がんばりすぎて、切迫流産・・・結局仕事を休まざるを得なくなります。もっと、子供を産んだり、子育てをしたり、しながら仕事を続けていけるような環境があればなあ。どこでも言われていることですが・・・専業主婦・・・あこがれるけど、やっぱり、今の仕事の中で、まだまだやっていきたいことは沢山あります。でも私も、子供ほしい・・・体がふたつあれば・・・コピーロボットが欲しい!!ついでに、辞めた二人の、旦那は医者。私の旦那は全く医療とは無関係のbusiness man(自分で青年?実業家と言ってる・・・)さらに分かり合う努力が必要なはず。家で仕事の話をすることは、ほとんどありませんが、本当はどう思っているのでしょう・・・。二人が辞めることを話しているとき、私にも辞めたらって言わなかったので、とりあえず、今のままで良いようだけど・・・。私が専業主婦をしている姿が想像つかないのだと思うけど・・・一般的に、女医って敬遠されがちですが、医療関係でない旦那が、女医の奥さんを持つって、実はどんな気持ちなんでしょう。・・・・・・・・・・・・・・・。
April 22, 2005
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今日のことではないのですが、この土・日に京都に行ってきました。関西に来て、ゆっくり京都見物にも行っていなかったのと、ここ3年間一緒に働いていた先生が、遠くへ転勤してしまうので、3ヶ月前から予定していました。みんなの仕事の予定などでこの日になり、予定を立てていた時点では、時期が遅いとお花見はあきらめていましたが、今年は桜の開花が遅く、お花見も出来ました!!ソメイヨシノは、だいぶ終わっていましたが、しだれ桜が美しい!!!「きれい」と言うより、言葉を失う美しさでした。天気が良いこともあり、人でも多かったですが、お寺の庭には静寂な空気が流れていて、普段の忙しさも忘れて、refresh!!穏やかな気持ちになりました。良い思い出が出来ました。――――――――――――――――――――――――――――――――――今、心筋症という心臓の病気で入院中の患者さんがいますが、脳梗塞も起こしたことがあり、ほぼ寝たきりの状態です。天気の良い10日前の土曜に、お花見をかねて奥さんと看護婦さんと私とストレッチャーで、散歩に行きました。病院内には駐車場に一本桜があるだけですが、病院を出て少し行くと、桜のきれいな道があります。ほぼ、3ヶ月ぶりに病院外で、満開の桜の下で脳梗塞の後遺症で言葉は出ませんが、涙を流して喜んでくれて・・・それまでは、体を動かした時のしんどさのためなかなか進まなかったリハビリも頑張ってくれるようになり、本当に行って良かった。――――――――――――――――――――――――――――――――――京都で桜をみながら、ふと思い出しました。お花見だけでは無いと思いますが、患者さんの心(もちろん医療従事者も)をrefresh出来る環境が常にあると、病気の回復も違ってくるのではないかなあ。健康な人は、自分で行きたいところにいけるけれど、自分で動けない人が、病院にはいっぱいいます。そういう患者さんのために、そんな環境を造っていけたらなあ。それも治療の一つ。
April 21, 2005
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昨日は当直でした。朝(基本的に私のいる病院の始業時間は8時半から)から17時までの普段の業務に引き続き、翌朝まで、当直。当直は、入院患者に何か問題が生じたときの対応と、救急外来患者の対応をします。日によって忙しさは違いますが、救急外来が多かったり、入院患者の容態悪かったりすると、一晩眠れないことも。そして、どんなに眠れなくても、翌日も朝から夕方までは、通常業務。つまり、短くても32時間勤務ということになります。しかも、17時に仕事が終わることなんてほとんどないのが現状なので、実際は・・・・これが、「医者は体力勝負」と言われる由縁・・・か?この実態を知っている人って、結構少ないのです。患者さんも、当直の翌日は休み、と思っている方がほとんど。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――「3日前からのどが痛くて・・・仕事が休めないから今来ました。」・・・まあ、のど痛いとつらいしね。我慢しちゃったのね。「高血圧で通院しています。昨日受診予定でしたが、うっかり・・・薬がなくなるので下さい。」・・・救急外来は、薬局ではないので・・・まあ、ちゃんと薬を飲んでいるようなので、これからは気をつけて下さい。「不眠続きで、今日も眠れないので、何か薬を下さい。」・・・・・・もう明るくなってきているので、今日一日起きてましょうね。あなたのせいで、私も眠れませんから~~~~!!――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――だんだん気持ちも、体も、荒んできます。曲がってしまったお肌も、さらに・・・「救急外来」とは、その名の通り、「急いで救わなければいけない人を診るためにある外来」です。特に夜間。このような労働条件で働いている医者のこともちょっと知っていて欲しい。「昼間の外来まで待ってよ~」というような受診が増えてしまうと、本当に具合の悪い急を要する人への診療が遅れてしまう原因にもなりかねない。医者の判断能力・・・急降下・・・。アメリカのドラマのEmergency Roomみたいに、完全時間交代制になっていれば、夜間もfullで働けます。しかし、32時間労働が現状。この体制に、問題があるのです。が、これがすぐに改善されるとは思えず・・・(少なくとも、私が医者になってから変わっていない・・・)まずは、世間にこの状況を知ってもらうのが先決かと・・・病気を我慢しろとは言いませんが、こういう体制ということを知って頂ければ、緊急性のない状態であれば、日中の外来を受診して頂いた方が、お互いのためという事実を理解して頂けるかなと。医者も人間、眠いときの判断能力は落ちるし、機嫌も悪い、・・・納得・・・悲しい現状・・・分かって下さい。判断力・機嫌の悪い医者にしないためにも。よろしくお願い致します。そして何よりも厚生労働省の皆様、こんなことを世の中に説明しなければならないこの現状、なんとかなりませんでしょうか?!
April 20, 2005
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「こんな時間に・・・」16時半に運ばれてきた、緊急入院の患者さんを検査に運んだときのことです。17時ぎりぎりの検査に、検査技師の一人が不満そうにぼそっとつぶやいているのが、聞こえてしまいました。患者さんは重症の脳梗塞が疑われる症状で入院し、詳細な診断のために短時間で様々な検査が行われつつありました。脳梗塞は、場合によっては発症から短時間であれば治療可能なものもあります。この患者さんの場合も、治療の可能性があり、一刻も早い治療方針の決定が必要だったため、色々な検査を緊急でお願いして診断を勧めていたところです。「こんな時間に・・・」それは、時間外ぎりぎりの時間に予定外の緊急検査をするということに対する不満だったのだと思います。病院の一般業務は、9時から17時です。それ以外は、「時間外」と言うことになりますが、病気は、24時間昼夜を問わず発症します。それぞれ勤務時間というものはありますが、病院という「患者を診て診断して治す」のを目的としたところに従事している以上、まずは患者第一の姿勢が必要なのでは・・・。決して、わがままな患者の言いなりになると言っているわけではありません。患者を良くするために、最善を尽くす、というのが医療従事者の義務と思うのです。医者だけがんばってもだめですし、看護師、検査技師、薬剤師、理学療法士、栄養士、看護助士、医療事務etc. etc.・・・どれがかけても、最高の医療をすることはできません。全ての職種が最善を尽くして最高の医療を目指すことができるのではないでしょうか・・?17時ぎりぎりの、もうすぐ自分の勤務が終わる、と言うときに、急に仕事が入ると、内心「え~~~」っと思ってしまうのは、人間なので仕方ないと思いますが、不満そうに仕事をする態度・・・自分仕事に誇りを持っていないのかな・・・医療に携わる仕事、特に、患者さんの診療に直接携わる仕事をしている人には、その誇りを持って仕事をするべきだと思うのです。もちろん、医療にかかわらず・・・全ての職種でもですが。変な、自信ではなく、「病気の患者さんをできる限り良くしよう!」という誇り。そして、常に反省する謙虚な姿勢。これを、常に心がけていないと、よりよい医療をしていくことができないな・・・と。「病気の患者さんをできる限り良くしよう」と、みんなががんばっている最中、やる気のない人が一人でもいると、気持ちよくがんばれない上に、やる気をそがれてしまいます。時間内に仕事を終わらす、というのは社会人として仕事を効率よくこなしていくための必要条件ですが、予定外のことに臨機応変に対応していくということも、医療だけでなく全てにおいて必要なことだと思うのです。ただし、医療の場合、人の命というものにかかわるため、最善を尽くした上で失敗は許されないので、なおさらです。「17時ぎりぎりの急な検査」、と思わずに、「この検査でこの患者さんが助かるかも」、と思って欲しい。その技師さんへの願い。本当に、やる気があって、自分の仕事に自信と誇りがあれば、「私がなんとかしてみせる!」ぐらいの気持ちになれるのでは・・・そして、患者さんも良くなって、みんな喜ぶ!「患者さんを良くする」と言う目的にむかって、みんなががんばっているそんな病院で働きたい!!そんな病院にかかりたい?!
April 19, 2005
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医者になって・・・年・・・もうそんな?!毎年この時期になると思うことだけれど、そろそろ一区切り。一般社会ではこの年になるともう立派な大人だけれど、私は・・・どうなの?医者として「大人」になるには時間がかかるけれど、年齢的には「大人」と言う年齢はもうとっくに超していて、むしろ・・・この年になると自分の将来を強く考えるようになってきました。そして、考えすぎてうつ状態になってしまうこともあったり。これからの自分のあり方を考えるに当たって、はずせないのは理想的な医療をしていくこと。出来ないなら、フリーター医師をしている方が、体的にも精神的にもお財布的にも良いかもなぁ。などと考えてしまうこともしばしばある今日この頃。とにかく、これから、納得のいく生き方をするために、日々感じていることを文字にしていこう。そうして、はじめることにしました。こんなことで、世の中のためになることもあるかもしれない・・・し・・・--------------------------------医者になる前は患者さんの立場でものをみれたのに、研修医の時は、上司の先生の説明を横で聞いていて「これは患者さんには分かりにくいだろうな」ということが分かったのに、今、「患者さんにとって分かりにくい説明」をしていることに気づいて、愕然とすることがあります。具合が悪くなって入院してくる患者さんとその家族は、言わば“パニック”の状態。そんなときに専門用語を並べられてもただただ???なはず。だから私は説明の時に専門用語は極力使いません。医療に全く携わっていない人は、体の仕組みなんて全くと言っていいほど知りません。心臓が悪くなるとどうなっちゃうの・・・肺は・・・胃は・・・腎臓は・・・脳は・・・悪くなるとどうなるの?????不安だらけです。そんな時に専門用語を並べられても、分からない上に不安が募ります。しかし、最近説明の義務がとり立たされていて、万が一にも起こり得ることがあれば、説明しておかないと、本当に万が一のことがあった時に「こんなこと起こるなんて聞いていない」となってしまい、最悪の場合「訴訟」なんてことも・・・。と言うわけで、“おどし”とも思える「病気が悪くなる可能性」についての怖い説明をしなさい。ということが常識になっています。結果さらにさらに患者さん達の不安は募る・・・。そんな不安を少しでも少なくするためには、病状をしっかり理解してもらうことは重要と考えます。昔の先生のように、患者さんに向かって「ごちゃごちゃ言わんで言うとおりにしていたらいい」というのはnon-senseですが、分かりにくい説明を沢山して、不安だけをあおるのはもっと×それなら「俺についてこい」状態の方がまだ良いでしょうね。多くの人が、急な入院で?????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????と言う経験をしたことがあると思います。初心に戻って、患者さんとその家族の理解能力を把握して、わかりやすいことばで、患者さん達の気持ちを考えながら適切な説明をしていく。理想的な医療へのまず第一歩です!もちろん、わかりやすい説明をするためには、病状をちゃんと把握した上で、治療とその見込みがわからないと出来ないのですから、日々鍛錬。日本語もね。
April 12, 2005
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