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「直接向かい合っている気持ちは」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。まだ宮仕えしなかった時から、聞いていた事を、本当にそんな事があったのと話されるので、御几帳を隔て遠くから拝見しているのでさえ気が引けたのに全くあきれるほど、直接向かい合っている気持ちは、現実とも思えない。行幸(ぎょうこう)を見物する時、大納言様がこちらの車に少しでも目を向けられたら、車の下簾を引いてふさぎ、透けて見えるかも知れないと扇で顔を隠したものの、本当に心ながらも自分自身身分不相応で、何故宮仕えに来たのだろうと、汗がにじみ出て辛いから、一体何を答える事ができるだろうと、唯一の物陰とかざしている扇までお取り上げになった。
2021.04.30
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「物語で言いたい放題に書いた」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。あはれとでもご覧になるかと思ってと話すお二人の様子は、これより素晴らしいことがあるだろうか。物語で言いたい放題に書いた主人公たちの素晴らしさと違わないではないかと思われる。山里は 雪降り積みて 道もなし 今日来む人を あはれ とは見む中宮様は、白いお召し物を何枚か重ね、紅の唐綾をその上にお召しになりそれに御髪(みぐし)がかかり、絵に描いてあるのでは、こういう美しい人を見た事はあるが、現実にはまだ知らないので、夢を見ているような気がする。大納言様は女房と話をして冗談などをおっしゃる。女房はその返事を少しも恥ずかしいとも思わず答え、嘘などは、反対したり言い争ったりするのは驚きあきれるばかりで、ただもうこっちまで顔が赤くなる。大納言様は果物を召し上がり、座をとりもち、中宮様にも勧めたりなさる。御帳の後ろにいるのは、誰だとお尋ねになったようで女房も進めるからか立っておいでになるのを、やはり他に行かれるのかと思っているととても近くにお座りになって、お話などなさるのでホッとする。
2021.04.29
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「あんなふうに仲間に入れるだろうか」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。手紙を取り次ぎ、立ったり座ったり、すれ違う様子など、気後れする事なくおしゃべりをし笑う。いつになったら、あんなふうに仲間に入れるだろうと思うだけでも気が引ける。奥の方で、三、四人集まって、絵などを見ている。しばらくたって、先払いの大きな声がするので、殿(中宮の父・関白道隆)が来られるようだと言って、女房たちが散らかる物を片づけたりするのでなんとかして局に下がろうと思うが、思うように体を動かすことができない。もう少し奥に引っ込んで、それでも見たいから御几帳の隙間から、ちらっと覗きこんだ。殿ではなく大納言(中宮の兄・伊周)殿が参上なさったのだ。直衣、指貫の紫の色が、雪に映えてとても趣がある。柱の所に座って昨日今日、物忌だったが、雪が沢山降り、心配になったと言われる。道もないと思っていたのに、どうしてとお答えになる。
2021.04.28
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「雪で曇ってはっきりは見えない」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。昼頃、今日は雪で曇ってはっきりは見えないけど、やはり来なさいと度々お呼びになるので、この局の主の女房も、見苦しい。そんなに引っ込んでばかりいられない。呆気ない程簡単に御前に伺う事を許されたのは中宮様にそうお思いになる訳があるからだろう。好意に背くのは憎らしい。ひたすら急き立てて出仕させるので、自分が自分でないような気持ちがする。火焼屋(ひたきや)の上に雪が降り積もっいるのも、珍しくて趣がある。中宮様の御前近くには、炭櫃に火を沢山起こしているが、誰も座っていない。上席の女房が身の回りのお世話に参上なさったが、そのままお傍近くに座って、中宮様は、沈香木(じん)の丸火鉢で梨子絵を施したものに寄りかかっていらっしゃる。長火鉢に、隙間なく座っている女房たちが唐衣を垂れ下がるように着ている所など、もの馴れて気楽にしている。
2021.04.27
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「斜めからも見られたくない」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。夜明け前には、早く自分の部屋に下がりたいと気が急いて正面は勿論斜めからも見られたくないと思って、顔を伏せ御格子も上げていない。掃司(かもんっかさ)の女官たちが来て、この格子を上げて下さいと言うのを聞いて、女房が上げるのを中宮様が、ダメよとおっしゃる。中宮様が色々お尋ねになったり、お話しになったりするうちに随分時間が経ったので、局に下がりたくなったのでしょう。夜になったら早くよとおっしゃった。御前から局に膝をすって帰るやいなや女官たちが格子を上げたところ、雪が降っていた。登花殿(後宮七殿の一つ)の御前は立蔀(たてじとみ/衝立)が近くにあって狭く、雪がとても美しい。
2021.04.26
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「涙も落ちてしまいそうなので」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。中宮様に初めてお仕えした頃、数えきれないほど恥ずかしい事が多く涙も落ちてしまいそうなので、夜に出仕して、中宮様のそばの三尺の御几帳の陰に控えていると、中宮様は絵などを取り出しお見せになるが手もさし出せないほど恥ずかしくてどうしようもなかった。高杯(たかつき)に灯してある灯りなので、髪の筋なども、昼よりはっきり見え恥ずかしいが、我慢して絵を見たりする。ひどく寒い頃なので、袖から出ている手がちらっと見えるのが、とても艶々した薄紅梅色であるのはこの上なくすばらしい。こういう世界を知らない一般人の気持ちとしてはこういう人が、世の中にいるのだと、ハッとするほどでじっと拝見する。
2021.04.25
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「髪はみずらに結っていた」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。御生れ(みあれ)の宣旨が、帝(花山帝)に、五寸ぐらいの殿上童のとても可愛らしい人形を作って、髪はみずらに結い、衣装もきちんと立派にして中に名前を書いて献上なさったが、ともあきらの王(おおきみ)と書いてある。みずらとは、耳に連なる意味で日本の上古における子どもの髪型。帝はとてもおもしろがられた。御生れ陰暦四月午の日に、賀茂の祭りに先立って行われた神を招く神事。御生れ(みあれ)の宣旨という人の名前。ともあきらの王(おおきみ)兼明親王のこと。宣旨はこの人形に兼明親王(かねあきらのみこ)と書くのをはばかり、ともあきらの王(おおきみ)と変えたのを、花山天皇はすぐにそのユーモアを理解した。
2021.04.24
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「ぴったりな歌などはなかなか言えない」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。村上の先帝の御代(みよ)に、雪がとてもたくさん降ったのを様器(ようき/食器)に雪を盛って、それに梅の花を挿して、月がとても明るいから、これで歌を詠めと、兵衛の蔵人(女房の名)にお下しになったところ、雪月花の時と奏上したのを、帝は賞賛なさりこんな時にぴったりな歌などはなかなか言えないものだとおっしゃった。兵衛の蔵人を供にして、殿上の間に誰も居ない時に、歩き回ってると角火鉢から煙が立っており、あれは何だ見て来いと、見て帰ってきてわたつ海の 沖に漕がるる 物見れば あまの釣して 帰るなりけり海の沖から漕がれる物は何かと見ると 海士が釣りをして帰るのだったおき火に焦げる物を何かと見ると、蛙だったと奏上したのはおもしろい。帰るなりけりを、蛙が飛び込んで焼けていたと歌を詠んだ。
2021.04.23
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「訪れる人もないので寂しい」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。山里は 雪降り積みて 道もなし 今日来む人を あはれとは見む山里のわび住まいは雪が降り積もって道もない 訪れる人もないので寂しいそんな今日という日に来てくれる人をしみじみありがたいと思おう簀子(すのこ)なので円座(わろうだ)をさし出したが、片方の足は地面につけたままなのに、鐘の音などが聞こえる頃まで、室内の女房も外の男もこういうおしゃべりは、飽きることがないと思われる。薄明の頃に、男が帰ると言って、雪なにの山に満てりと吟誦したのはとてもおもむきがあった。女だけでは、こんなふうに座って夜を明かすことはできないだろうに、男が加わると普段よりはおもしろく風流な男の様子などを、帰った後で女同士で話し合った。
2021.04.22
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「雪がうっすらと降り積もっている」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。雪が、うっすらと積もっているのは、とても趣があってよい。また、雪がとても高く積もっている夕暮れから、部屋の端近な所で気の合った人がニ、三人、火桶(木製の火鉢)を中に置いて話をするうちに暗くなり、部屋の中は灯を燈さないのに、一面の雪明かりで白く見えて火箸で灰をかき回して、しみじみと話し合っているのはいい感じがする。宵も過ぎてきたと思う頃に、沓(靴)の音が近くに聞こえるので、変だなと思って外を見ると、時々、こういう時に、思いがけなく現れる人だった。今日の雪で、どうなさっているのか心配していながら、つまらない事に妨げられて、そこで一日過ごしてしまったのですなどと言う。
2021.04.21
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「客が笛などを吹いて帰って行った」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。客が笛を吹いて帰って行った後では、急には眠れなく、人の噂を語り合い、和歌を話したり聞いたりしているうちに、寝てしまう。ある女房の所に、貴族の息子ほどではないが、情趣が分かる人が九月頃に行った時、霧が立ち込め、有明の月がとても美しいので逢瀬の名残を思い出させようと言葉を尽くして出て行ったが女が遠くを見送っているのは、言いようもないほど艶かしい。男は帰ったと見せかけて引き返し、立蔀(たてじとみ)の陰に身を寄せてやはり帰りたくない様子で、もう一度話を聞かせようと思っていると有明の月のありつつもと密やかに言って、外を覗いている髪が、五寸ほどずれその所が灯をともしたようになっているのに、月の光でいっそう光り思わずぞっとする気持ちがしたので、そっと帰って来たと、話してくれた。
2021.04.20
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「座ったままで夜を明かす」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。愛情の深い人は、早くなどと何度も帰りを急き立てられても座ったままで夜を明かすので、門番がたびたび見回りに来て夜が明けてしまいそうなのを、滅多にない事だと思って、ひどいなご門を、今夜はだらしなく開けっ放しにしてと客に聞こえるように言って苦々しく夜明け前になって門を閉めるのは、どんなに憎らしいことか。親が一緒なら、それでもこの程度ですむ。まして、本当の親でない場合は通って来る男をどう思っているだろうとまで遠慮される。兄の家でも長居は気づまりな間柄では迷惑がられるだろう。夜中、宮中、殿たちの邸に仕える女房たちも集まったりして、格子なども上げたままで、冬の夜を座って明かして、男が出て行った後も見送っているのがおもしろい。
2021.04.19
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「好意を寄せている人なら来ない筈がない」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。好意を寄せている人なら来ない筈がない。そういう人のために門を開けたりすると、ひどく騒がしくなる。厚かましい事に夜中まで居たいと思っている様子は、とても憎らしい。門の錠は掛けたのかと尋ねるので、今はまだお客がいらっしゃるのでと少し迷惑そうに思って答えるのに対しても、この頃泥棒が多いと聞くからお客が出て行ったら早く錠を掛け、火に気をつけてと言っている。不快に聞く人だっているのにと思う。この客の供の者は別に苦にならないのかこの客はもう帰るのかと、始終覗いて様子を見る下男を笑っているようだ。お客の供の者が口真似をするのを、家の者が聞いたら、どんなに厳しく非難する事だろう。はっきりと顔色に表して言わなくても、こちらを思う気持ちのない人が、わざわざ夜中に来ることがあるのだろうか。
2021.04.18
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「女が一人で住んでいる所は」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。女が一人で住んでいる所は、ひどく荒れていて、築土塀(ついじべい)も所々壊れていて、池などがある所も、水草が生え、庭なども、砂の中から青い草が所々見え寂しそうな感じがある。家を体裁よく手入れして門の戸締まりを厳重にしているのは、ひどく嫌で不快にさえ思われる。宮仕えをしている実家なども、親が二人そろっているのはとてもよい。人が頻繁に出入りし、奥のほうで大勢の声が色々と聞こえ、馬の音がしてひどく騒がしいほどだが、それはさしつかえがない。だが、内緒でも公然でも、まれに、里に下がっていらっしゃるのを知らないでとか、またいつ参上なさるのですかなどと聞きに、ちょっと顔を出しに来る人もいる。
2021.04.17
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「板葺きなどの狭い家を持って」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。六位の蔵人などは、望むような役ではない。五位に叙せられて何々の権守(ごんのかみ)、大夫という人が、板葺きなどの狭い家を持ってまた、小檜垣(こひがき/がま口)を新しくして、車庫に車を入れ、家の前に木を植えて、牛をつなぎ草を与えているのはひどく醜い。庭をきれいに掃き紫革をつけて伊予簾を一面にかけて布障子を張らせて住んでいるとは。夜は、戸締りをしっかりと指図しているのは、将来性がなくて気に入らない。親の家や舅の家、おじや兄などが住まない家やまた適当な人がいない人は自然と、親しくよく知っている受領で任国に行って空いている家とかそうでなかったら、院や宮様方の家屋が沢山ある所に仮住まいして官職を得てから、早速よい家を探して住んでいるというのがよい。
2021.04.16
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「朝廷が治める中央集権国家」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。受領(ずりょう)は、伊予守(いよのかみ)。紀伊守(きのかみ)。和泉守(いずみのかみ)。 大和守(やまとのかみ)。権守(ごんのかみ)は、甲斐(貝)。越後。筑後。阿波。大夫(たいふ)は、式部大夫(しきぶのたいふ)。左衛門大夫(さえもんのたいふ)右衛門大夫(うえもんのたいふ)。法師は、律師。内供(ないぐ)。女は、内侍のすけ(ないしのすけ/典侍)。内侍。
2021.04.15
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「何故そんな名をつけたのだろう」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。野は、嵯峨野(さがの)は言うまでもない。印南野(いなみの)。交野(かたの)。狛野(こまの)。飛火野(とぶひの)。しめし野。春日野。そうけ野はなんとなくおもしろい。どうしてそんな名をつけたのだろう。宮城野。粟津野(あわづの)。小野。紫野(むらさきの)。上達部は、左大将。右大将。東宮の大夫(だいぶ)。権大納言。権中納言。宰相の中将。三位の中将。君達(きんだち)は頭中将(とうのちゅうじょう)。頭弁(とうのべん)。権中将(ごんのちゅうじょう)四位少将(しいのしょうしょう)。蔵人弁(くろうどのべん)。四位侍従(じじゅう)蔵人少納言(くろうどのしょうなごん)。蔵人兵衛佐(くろうどのひょうえのすけ)
2021.04.14
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「井は、ほりかねの井」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。井は、ほりかね(堀兼)の井。玉の井。走り井は、逢坂の関にあるのがおもしろい。走り井の 程を知らばや 逢坂の 関引きこゆる 夕かげの駒山の井は、どうして、そんなに浅い例になりはじめたのだろう。安積山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を わが思はなくに安積山の影まで見える山の井のように、浅い心であなたのことを思っているわけではないのに (万葉集3807)飛鳥井は、みもひも寒しと水の冷たさを褒めているのがおもしろい。千貫(せんかん)の井。少将の井。桜井。后町(きさきまち)の井。
2021.04.13
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「近くて遠いもの遠くて近いもの」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。近くて遠いもの。宮咩祭(みやのめのまつり)。 宮咩祭(正月・十二月の初午の日に高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)以下六柱の神をまつって禍を除き幸福を祈った行事。年を越えて接近しているので、近くて遠いと言った。愛情のない兄弟、親戚の仲。鞍馬のつづら折りという道。十二月の大晦日と一月一日との間。遠くて近いもの。極楽。舟の道中。人の仲。
2021.04.12
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「頼りなさそうなもの」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。頼りなさそうなもの。飽きっぽくて、妻の事を忘れやすい婿がしょっちゅう夜に来ないこと。嘘をつく人が、それでもやはり、人の頼み事を引き受けそうな顔で大切な事を引き受けた人。風が強いのに帆を上げている舟。七、八十歳の人が気分が悪くなって、何日も経っているとき。読経は、不断経(ふだんきょう)。毎日、絶え間なく経を読むこと。 また、死者の冥福追善などのために一定の期間、昼夜間断なく大般若経(だいはんにゃきょう)・最勝王経法華経などを読みあげること。 不断の読経のこと。
2021.04.11
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「今は役に立たないもの」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。立派だった昔が思い出されるが、今は役に立たないもの。繧繝縁(うげんべり)の畳のヘリが色々な糸で花模様などを織った錦の織物が劣化して節が出てきてるもの。唐絵(からえ)の屏風が黒ずんで表が破れたもの。気の毒に絵師の目が見えなくなってしまった事態。7、8尺(2.1~2.4m)の鬘(かつら)が赤く褪色したもの。葡萄染めの織物が色あせてくすんできてるもの。色好みの人が年老いて衰えてしまった姿。趣のある家の木立が焼け失せて、池などはそのまま残ってるけど浮草や水草なんかが生い茂り、苔も生えみすぼらしく見えている。
2021.04.10
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「親しくつき合っていると笑う」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。弘徽殿(こうきでん)とは、閑院の左大将の姫君の女御のことを清涼殿に近い。その弘徽殿の所へ左京という呼び名で仕えている「うち臥し」の娘が源中将と親しくつき合っていると人々は笑う。定子様が職の御曹司にいらした所へ源中将が参上して、時々、宿直してお仕えしなければと思っていますと。宿直できるように女房なども待遇して下さらないので、随分宮仕えが疎かにせめて宿直の部屋でも頂けたら、一層忠実に勤めますのにと座っておられる。味方だと頼りにしてたら、口出しをしたと、あなたには何も言わないと言う。人が言い古した噂を本当らしく話すのだからと、真剣になって恨まれる。
2021.04.09
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「何から何までとても魅力的」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。三十の期という所が、何から何までとても魅力的でしたなどと言うと悔しがって笑っていたが、宰相の中将が近衛の陣に着座していらしたのを脇に呼び出して、やはりそこの吟じ方を教えてくださいとおっしゃったので宰相の中将が笑って教えたのも知らないでいると、局の傍に来て宰相の中将によく似せて吟じるので不思議に思って尋ねると、笑い声になった。宰相の中将が陣に着座していた時に聞いていたので、似てたようだね。宰相の中将の恩恵だな。中将に向かって拝まなければならないなどと言う。帝の御物忌の日、源中将が 右近の将曹(そうかん)を使いにして、畳紙に参上しようと思うが、帝の御物忌の後でと書いて届けた。
2021.04.08
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「詩を上手に吟じられます」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。頭中将が宰相(参議)になられた頃、帝の御前で、あのお方は、詩を上手に吟じられます。蕭会稽(しょうかいけい)が古廟(こびょう)を過ぎしの詩も他の誰があれほど見事に吟じられるでしょうか。残念ですから暫く参議にならないでいてほしいのですと申し上げたところ、帝はお笑いになった。お前がそう言うなら、参議にはしないよとおっしゃるのもおもしろい。それでも参議になってしまわれたので、本当に寂しく物足りなく思っていた所源中将が宰相に負けないと思って、風流ぶって遊びまわるので、宰相の中将のお噂を口に出して、いまだ三十の期(ご)に及ばずという詩を、全く他の人とは違う感じで朗詠なさったと言うと、あの人に負けるものか。もっと上手だよと言って朗詠するが、まったく似ていないわと言うと、情けないなとおっしゃる。
2021.04.07
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「人と話をするのを碁にたとえて」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。人と話をするのを碁にたとえて、身近に親しく話すようになったのを手を許したとか、詰めにはいったと言い、男は何目かおきそうだと言う事を他の人は全然知らないで、この君(斉信)と了解ずみで言うのを、何の事と源中将(宣方)は私に聞くが言わないので、斉信の君は源中将に、酷いなぁ~何の事か言って下さいと恨まれて、仲のよい友達だから教えてしまった。すっかり親しくなったのを、石を崩す頃だななどと言う。源中将は碁盤はありますかと言い、私と碁を打って頂きたい。手はどうでしょう。許して下さるでしょうか。頭中将とは互角の碁で、分け隔てしないと言うので誰にでもそんな事をしたら、きりがないでょうと言ったのを、また源中将が斉信の君に話した所嬉しい事をとお喜びになった。やはり過ぎ去ったことを忘れない人は、とても素晴らしい。
2021.04.06
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「あの夜の事などを話したら」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。七日に参上なさった事は、とても嬉しくて、あの夜の事など話したら気づかれるかも知れない。でもそれではおもしろくない。ただ何となく不意に言ったら、何の事などと首をかしげられるだろうか、やはりあの四月にあった事を言おうと思っていたのに、少しもまごつかないでお答えになったのは、残念に思ったが、でも本当におもしろかった。この何か月も、早く七夕が来ないかと思い続けていたので、自分ながら物好きだと思われたのに、なぜ予期していたように七夕の日に四月の詩を吟じようとおっしゃったのだろう。あの時一緒に悔しがっていた中将(宣方)はなにも気がつかないで座っているので、あの時の夜明け前の事を指摘されているのが分からないのかと宰相の中将がおっしゃる。
2021.04.05
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「露は別れの涙なるべしの詩」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。露は別れの涙なるべしの詩で和漢朗詠集にある漢詩を、頭中将が吟じられ源中将も一緒に朗詠している時に、気の早い七夕だねと言ったのを悔しがる。ただ夜明け前の別れというだけで、ふと思い出したまま言ったのに、情けない。露は別れの涙なるべし珠空しく落つ、雲は乱れ化粧のまま、もとどり未だ成らず露の玉が空しく落ちているのは、織姫が別れの時に流した涙に違いない大体この辺りで、こういう詩をよく考えないで言うのは、恥をかくと笑い人に話さないで。必ず笑われるからと言い、辺りが明るくなったので、葛城の神は、退散するしかないと言って逃げてしまわれた。
2021.04.04
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「物覚えがよく本当に素敵」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。人間(じんかん)の四月は大林寺桃花で白居易の漢詩。過ぎ去った事でもよく覚えていて言う事は、誰だって素敵なのだが、特に女はそのような物忘れはしないのに、男はそうでもない。じぶんが詠んだ歌などでさえうろ覚えなのに、宰相の中将は物覚えがよく本当に素敵だ。御簾の中の女房も外の殿上人も、訳が分からないと思っているのも尤もだ。実は、この四月の始め頃、細殿の第四の戸口に殿上人が大勢立っていた。段々退出などして、頭中将(斉信)、源中将(宣方)、六位の蔵人一人が残り色々な事を話し、経を読み歌を唄っているうちに、夜が明けたようだ。
2021.04.03
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「七夕祭を庭で行った」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。 秋になったが、片側さえ涼しくならない風の吹く場所柄のようだがさすがに虫の声などは聞こえる。八日に中宮様は宮中にお帰りになったので七夕祭を庭で行ったがいつもより近くに見えるのは、場所が狭いからなのだろう。宰相の中将斉信(ただのぶ)、宣方(のぶかた)、道方(みちかた)の少納言が参上なさったので、女房たちが端に出て話をしている時に、いきなり明日はどんな漢詩をと、宰相の中将は少し考えたり、つかえたりもなく人間(じんかん)の四月を朗詠と答えられたのが、とてもおもしろかった。
2021.04.02
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「ムカデが度々落ちてくる」 「Dog photography and Essay」では、「愛犬もも」と清少納言のエッセイ枕草子の研鑽を公開してます。建物が古くて瓦ぶきなのか、暑苦しく夜も御簾の外に出て寝ている。古い建物なので、ムカデが度々落ちてくるし、大きな蜂の巣に蜂が寄ってたかっているなど、ひどく恐ろしい。殿上人が毎日来て、夜も座って明かして、女房たちと話すのを聞いてあにはかりきや、太政官の地の、今夜行の庭とならむ事を太政官という所が今では夜遊びの庭になるとはと、声に出して朗詠したのがおもしろかった。
2021.04.01
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