いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

いいこと探検家の人生冒険ポジティブ日記

2006.01.22
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1本目は、 この日記 です。


2本目は、 この日記 です。




◎地球温暖化から気候変動へ



eco拓也さん が、 この日記
温暖化と気候変動について書かれました。

そしてその後のコメントのやり取りで、


表現すべきという認識を広めよう」

と言うことになりました。

この件については、私はこのブログでもたびたび触れていますが、

「このような話題はしつこいくらいがちょうどいい」

と思いますので、改めて取り上げたいと思います。   



まずは、次の記事をお読みください。



■北極海への真水流入量増加 温暖化で、気候に影響も


地球温暖化によってオビ川やエニセイ川などユーラシア大陸
の大河から北極海に流れ込む水量が増加傾向にあり、今後も
続けば海の塩分濃度が下がって、海水の循環や世界の気候に
大きな影響が出るとの解析結果が米科学誌サイエンスに発表


米・ニューハンプシャー大やロシア、ドイツの国際共同研究
グループがまとめた。
グループは「欧州周辺に大量の熱を運んでいる海水の循環が
変わり、英国などは氷河期のように寒冷化する可能性もある」
と指摘している。


注いでいる6つの大河について、1936年から記録されて
いる流量のデータを解析。
36年から1999年までの間に、北極海に流れ込む真水の
量が、7%増加していることを突き止めた。

地球の平均気温は過去100年間で0.6度上昇。この結果、
陸地からの水分の蒸発量が増えて雨量も増え、河川の水量も
増加したとみられる。

100年後には平均気温が最大で5.8度上昇するという気候
変動に関する政府間パネル(IPCC)の予測を当てはめると、
北極海に流れ込む真水の量は70%も増加。
この結果、地球規模の海洋の大循環が大きく変わる可能性が
ある。

大西洋などの海水の大規模な循環は欧州周辺に熱を運ぶ役割
を持っており、これがなくなると欧州の高緯度地域では寒冷化
が進むと予測されている。


2002.12.13 共同通信ニュース速報より



日付に氣づかれたと思いますが、3年以上前の記事です。


欧州寒冷化説が最近になって発表されているように理解して
いる方がおられますが、実は10年ほど前には『知る人ぞ知る』
になっていたのです。


私も、明日から議事録を掲載する予定の「平成10年11月の
講演」でもすでに触れています。


このような発見が、あの映画

デイ・アフター・トゥモロー

のヒントになっているのでしょう。



私は、この記事の解説を2002年12月14日付の

公式ホームページ

に書きました。


ここで、「地球温暖化を気候変動とすべき」という提案をして
います。


皆さんの参考にしていただけると思いますので、ここに転載
させていただきます。

少し専門的な点はご了承くださいね。


なお、現時点で追加している箇所は 「緑字」 で表示しています。




■ワンポイント解説


地球温暖化で寒冷化する地域がある。
これを聞いて驚く人も多いと思う。
地球温暖化というのは、あくまでも地球の「平均気温」が上昇
していくことであって、どこもかしこも温度が上昇するわけ
ではない。
確かに、低温よりも高温が発生しやすくなるが、局地的には
寒冷化を起こすところも出てくるのである。

たとえば、ブロッキング現象(偏西風が日本上空で大きく南北に
蛇行し停滞する現象)が続くと、極端な冷夏となる場合がある。
1993年は、北日本、東日本の夏期の平均気温が平年に比べて
2℃近く低く、米作などの農作物に甚大な被害が出たが、この
ときブロッキング現象がその一因であったことが確認されている。

今年(2002年)、日本の夏は暑かったので温暖化を実感した
人が多いと思う。
しかし、もし来年の夏が異常な冷夏になったとしたらどう反応
するだろうか。
「温暖化なんて嘘だろう」という声があちらこちらから聞こえる
はずである。

地球温暖化の本質は、気候変動であり、その過程で起こる異常気象
の頻発化であると考えた方がいい。
気温の高低で一喜一憂するものではないのである。
例えば南極の気温を見ても、常に上がり続けるばかりではなく、
地域や時期によっては下がる場合もあり得る。
温暖化否定論者は、この下がったときを捕まえて「南極の気温は
低下している」と発表するだろう。
温暖化を強調したい者は、温度の上昇しているデータを強調する
だろう。
もはや揚げ足取りやケンカをしている場合ではないにも関わらず・・・・。

これからは、異常気象、つまり平常からかけ離れた気象現象が
増えていくことを重視していただきたい。
極端な集中豪雨と干ばつ、酷暑と冷夏、台風の巨大化と発生数の
増加あるいは減少。
こうした異変が増加していることをよく観察してほしい。
そうすれば温室効果ガスの増加がもたらすものを肌で実感できる
だろう。

科学技術庁防災科学研究所(文部科学省)は、「(温室効果ガスの
増加で半世紀後に)降水量の増加地域では200年に1度も起き
ない多雨が、また減少地域では同様の少雨がそれぞれ10年に
1回起きると予測された。多雨は特に高緯度、少雨は低緯度で多発。
日本では東北、北海道で異常な多雨、九州、四国では異常な少雨が
多発し、土砂災害や洪水、少雨による農産物被害が頻発する」
と発表していることを付け加えておきたい。


しつこいかもしれないが、もう一例。

例えば東京や大阪で1月に大雪が続いたとしたらどうだろう。

現象だけをみれば、明らかに寒冷化を示すものだろう。
しかし、このとき天気図をよく見ていただきたい。

まずは、シベリア高気圧が発達し、大寒気団が押し寄せてきた
場合を考えてみよう。

バイカル湖付近に1070ヘクトパスカルの高気圧、北海道の
東側に960ヘクトパスカルの低気圧。
典型的な西高東低、きわめて強い冬型の気圧配置だ。
そして大阪・東京の上空5500メートル付近で摂氏マイナス
40度という寒気が入ってきたとすると、ほぼ間違いなく太平洋
側でも大雪となるだろう。
これが続くとすれば、明らかに寒冬と判断できる。




今年の(異常)寒波の原因は、「偏西風の蛇行」と言われていますが、


これはどういうことでしょうか?

偏西風の蛇行は南北に波打つ訳ですが、これは南の暖気が北上し、
北の寒気が南下することを意味します。

最近の異常気象を見ると、南からの暖気を受けている地域は
異常高温となり、北からの寒気が流れ込む地域は異常低温に
なっています。

温暖化で平均気温が上昇していたとしても、北からそれ以上
の寒気が入ってきたら、結果として平年より寒くなるのです。



今回の豪雪は、日本が北からの寒気の通り道になっていたこと
が原因のひとつといわれています。

日本海の温度が高いときに、冷たい季節風がやって来たのです。

大陸からの季節風は乾燥していますが、海水温度と上空の温度の
差が大きいほど、水蒸気がどんどん蒸発して空気が湿ってきます。

真冬の日本海を見たら、ちょうど熱いお風呂のように海面から
湯気がたちのぼっているのが分かります。

そしてその湿った空気が高い山にぶつかって雪雲が猛烈に発達
して、豪雪を降らすのです。

しかし、これだけで「日本海の温度が高いのは温暖化が原因」と
断定はできません。

水温が高かったのは事実ですが、12月は普通の年でも水温が
1月に比べるとまだ暖かいので、今回の場合は、まだ水温が高い
ときに寒気団がやってきたことが大きな原因だと思います。


現時点では、日本海の水温がかなり低下しています。

寒気や降雪で海面付近が冷やされていることや、水蒸気が蒸発
する際に気化熱を奪っていることによるものでしょう。

ただし、冷やされた水が沈み込む換わりに、温かい水が浮上して
くることも考えられます。

また、仮に水面の温度が2度低下したとしても、上空の温度が
2度以上低下したとすれば、12月後半のような豪雪になる条件
が揃うことが有り得ると思います。

事実、いったん弱まりを見せていた北極からの寒気の流れが、
再び強まってきつつあると発表されています。

気象庁は、いったん発表した「今後暖冬になる」との予想を
白紙に戻して「寒冬が続く可能性あり」としています。



今年を見ても分かるように、最近の温暖化で地球の平均気温が
上昇しているため、異常高温の方が出やすいと言えますが、
異常低温の地域も頻繁に出現しています。

例えば2003年7月は、北欧や地中海周辺で異常高温が観測
されていますが、日本や中央アジアでは異常低温を記録して
います。

異常高温になるか異常低温になるかは、その地域が偏西風の
どこに当たるかで変わります。

しかし、高低いずれにしても「異常」であることには変わり
ありませんね。


ところで、偏西風の蛇行の原因はラニーニャ現象(エルニー
ニョの反対)と言われていますが、この現象自体は温暖化が
引き金になっていると言われています。

まだまだ完全解明には至っていませんが、「温暖化が引き金に
なっていない」という証明もなされていない以上、「人間活動に
よる温暖化が引き金になっている可能性があると謙虚に捉える
べき」というのが私の立場です。


専門家は、この寒波が「偏西風の蛇行によって高気圧や低気圧
の進路が固定されている(ブロッキング)ため」としています。

そう言う意味で、「人間活動を主要因とする温暖化がこの寒波の
引き金になっている」と謙虚に捉える必要があるのではないで
しょうか。




一方、冬型の気圧配置が弱く、太平洋岸を低気圧が東進する
場合はどうだろう。
この場合空気は圧力の高いところから低いところに向かって
流れるので、オホーツク海付近から低気圧に向かって冷たい
空気が流れ込み、結果として太平洋側に大雪をもたらす。

この大雪は一般に春先によく起こる現象である。
この現象が1月に多発したとしたら・・・・。

もうお分かりのように、現象は雪であったとしても、実際には
暖冬といえるのだ。
実際に2002年の1月に東京で何度も降った大雪は、後者の
方なのである。


ちなみに昨日の東京地方の大雪は、このパターンです。

ただし、1回や2回くらいで暖冬パターンと結論づけるわけ
にはいきません。

1月から2月の初旬にかけて4~5回、このパターンが続けば
明らかに暖冬パターンといえますね。





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最終更新日  2006.01.22 21:53:51
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