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まだ咲いている、ガーベラ妻が友人から聞いて万田酵素を買ってきていくつかの草花の根元にかけたら季節外れでも大きな花を咲かせた。今80歳の脳出血後の患者さんと75歳の脳梗塞後の患者さんを受け持っている。いずれも意識がなく75歳の患者さんは気管切開して呼吸を行っており、両者とも食べられないので鼻から胃に管を入れて栄養を行っている。意識がないので肺炎などの感染症にかかりやすく、発熱を繰り返しており、いつも気にかかっている患者さんである。家にいる時でも「意識が出てくれればいい。発熱しないでいてくれればいい」と願っている。80歳の患者さんの奥さんは「前の病院にいた時からいつ命が無くなるか分からないと言われているので覚悟しています」とかなり冷静に受け止めておられるが、75歳の患者さんの奥さんはそれまで全く元気だったのに急にこのような状態になってしまって動揺が続いており、少しでも良くなってもらいたいと始終願っており、死ぬかもしれないことなどは念頭になく、発熱や痰が多くなったことなどに一喜一憂している。もしお亡くなりになったりすると大変なショックを受けられると思われる。家族の期待は両者で全く異なるが、医師としては同じように接している。このように重症の患者さん以外に骨折後のリハビリや認知症患者さんのリハビリ等を担当しているが重症の患者さんも軽症の患者さんも同じように接している。朝の回診では私の受け持ち患者さんだけに声をかけるのでなく、他の先生の受け持ち患者さんにも声をかけるようにしている。以上のことは医師として当然のことだが、中には金持ちの患者、貧乏人、重症患者、軽症患者、社会的地位のある人、無知の人などで対応が異なる人がいる。私の中にもそのように差別する気持ちが全くないわけではないが、長年医師として働いてきて、自然に修正が利くようになってきていると思う。しかしいくら患者さんに対する平等の眼が育ってきても、医学的知識が低レベルなら何の役にも立たない。何歳になっても医学の勉強をおろそかにしてはならないと思っている。
2024.11.26
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2年前池袋の交差点で母子2人をはね、他9人に重軽傷を負わせた交通事故の裁判が始まった。運転ミスによる過失致死傷の起訴内容に対して被告は車の不具合による事故で無罪を主張した。アメリカではよくあることで本人は無罪で車メーカーは莫大な損害賠償を支払はなければならない判例である。本件はアクセルとブレーキの踏み間違いと見なされているが、公の場で過失ではなく車の責任と主張するからにはそれなりの証拠があるのかもしれない。工学院時代の専門的知識のある部下もいるだろうし選りすぐりの弁護士も付いているので個人的で無責任な発言ではないと思われる。車メーカーを相手取った大きな大きな裁判に発展するかもしれない。
2020.10.09
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カランコエ(7月のピアノ発表会で貰ってきた花がまた咲いていた)琴桜が豊昇龍との一敗対決ではたき込みで豊昇龍を下して14勝1敗で初優勝を飾った。琴桜は第53代横綱の先代琴桜の孫である。5歳くらいの頃からおじいちゃんに手を引かれてあちこち歩いていたおじいちゃん子だったと解説の琴風さんが話していたが、横綱になったおじいちゃんに憧れ、自分もおじいちゃんみたいな横綱になりたいとずっと思ってきたとのことである。優勝すると多くの力士は感極まって涙を流すが、琴桜は泣かないでずっと前を見ていたことに対し、解説の舞の海さんは「この優勝は通過点に過ぎない。このくらいのことで喜んでいないで必ず横綱になる」との決意の表れではないでしょうかと言っていた。琴桜の優勝インタビューでも「先代が喜んでくれていると思うがこれくらいで満足してはいけないと言われていると思う」と言っていた。琴桜が神のように崇めている先代の琴桜はどのような人だったのだろうか。昭和15年(1940年)生まれで私とほぼ同年代で現役時代の先代琴桜はよく知っている。優勝は5回しているが、大関時代はカド番3回、勝率も悪くて大関在位32場所、とても横綱にはなれないだろうと思われていた。ところが2場所連続優勝したら横綱になれるとの規約があり、成績芳しくなかった大関が思いがけなく横綱になり、世間は驚いて「老桜の狂い咲き」と噂した。横綱になったのは32歳でその後あまり活躍できなくて引退して親方になり、65歳定年で辞め、糖尿病と心臓病があり、66歳で生涯を閉じている。琴桜からみると、とてつもなく偉大な先代だが、大関時代および横綱になってからの先代を知っている者から見るとそれ程の力士ではなかったという印象である。琴桜は今27歳、伸び盛りである。次の初場所優勝すれば横綱になれる。今場所みたいな根性ある相撲をとれば強い横綱になり、先代よりはるかに偉大な横綱になるのではないかと思う。先代に憧れて遂にここまできた琴桜、おじいちゃんをはるかにしのいで素晴らしい活躍をしてもらいたいと願っている。
2024.11.24
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最近は鼻から入れる内視鏡を希望する人が増えて、右か左かどちらの鼻腔が広いか懐中電灯で調べて広そうな側を選んで内視鏡を挿入している。鼻中隔は真っすぐな人は少なく、大なり小なり曲がっているので、最初に確認する訳だが、広いと思って選んだのに中々狭くて入らないこともある。懐中電灯で確認すると鼻毛の多い人と少ない人がいる。一般に女性は殆ど鼻毛が無くて大変見易い。男性でも鼻毛が多くて困る人は少なく、判定が難しい人は少ない。これは私の鼻毛だが、もう完全に白髪である。今朝鋏で切った後なのでこのように見えるが、何時もすごく沢山で奥が見えない。殆ど毎週切らないと伸びてしまう。みんなそうなのかと思ったら女性では殆ど切ったことがないという人が多い。男性でもたまに切る人はいるが、殆ど毎週切る人はあまりいない。高校の頃、同級生から「鼻毛など切ったことはないよ」と言われて驚いたことがある。私は頭の毛は薄いのに鼻毛だけ濃いわけだが、反対だったらよかったのにと思う。頭髪も鼻毛も個人差があり、濃い人もあれば薄い人もいる。鼻から入れる内視鏡を希望する人は当日鼻毛を切ってきてもらいたいと思う。しかし実際には私みたいに濃い人は殆どいないので、そのことはあまり気にしなくてよいかもしれない。私みたいに毎週切るような人は鼻から入れる内視鏡を選択する予定の朝は必ず切ってきてもらいたい。
2008.07.29
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ツツジとシャクナゲハナミズキ ウズラバタンポポトビズムカデあるところに多くの人や物から好かれている女性がいた。道を歩いていると殆どの小中学生たちが「こんにちわ」と挨拶してくれる。バスを待っていると知恵遅れの子供が笑いかけたり話しかけたりしてくれる。クラブ活動のかたずけ物をしていると仲間の人が近づいてきてどうしても○○さんの側に来てしまうと言われる。ご高齢の近所の人やゆかりのある人から絶えず電話があり、遊びに行きたいと言われる。歯医者さんに行くと初対面でも先生が親しげに色々話しかけてくれる。結婚した家庭では夫の両親から夫の何十倍も好かれていた。その人が行くところ誰からもあの人はいい人だねと言われている。人からだけでなく花々にも好かれているみたいで季節になると植えたり種を播いたこともないような花も咲き出して庭は花園のようになる。市街地に住んでいるのに狸が庭に現れて挨拶に来たこともある。先日はムカデまで寄ってきた。夜中に突然家の中でご対面して仰天したが珍しくひ弱な夫が上図のムカデを何度も踏みつけて退治した。嫌われるのも大変だが好かれるのも大変だと思う。毎日友達との付き合いでおかずを作ってやったり話し相手になってやったりして大忙しをしている。夫に対してはいつも豪華な食事を大量に作り、粗食、小食を望む夫と言い争いをしている。夫は粗食、小食が健康によいと信じており、何より無駄を出さないようにといつも言っているが聞いてもらえずいつも同じことで言い争いをしている。でも多くの人や花たちに好かれるのは人や花に尽くしているからだと思う。夫にも本人は尽くしているのだと言っている。「多ければ残せばいいといつも言っているのに」ともいう。それでもわだかまりはとれず、言うことを聞いてくれないといまいましい気持ちを持っている。周りからみると幸せで羨ましいと言われるが「過ぎたるは猶及ばざるが如し」といつも不満を言っている夫、その不思議な女性の良さがいつか分かる時がくるのであろうか。
2024.04.21
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20年くらい前三重県の友人から枝を送ってもらって妻が挿し木で育てたチロリアンランプ昨日「頂き女子」で有名な渡辺真衣(25歳)被告が名古屋地裁で懲役9年、罰金800万円の判決を受けた。ホストに貢ぐために風俗店の男性客3人から親と縁を切るため、借金を返済するためなどと嘘を言って1億5千万円騙し取った罪に対する判決である。実際にはもっと大勢の人からもっと高額なお金を受け取っていたと思われるが、今回の裁判は上記1億5千万搾取に対するものであった。新宿の有名ホストバーのお目当てのホストの稼ぎ額がナンバーワンになるよう貢いだとのことで、一回のホスト店への支払いが2700万円になったこともあったとのことである。不幸な生い立ちで、アトピー性皮膚炎でいじめられたこともあったとのことで、「誰か人のために尽くしたいという気持ちがホストに貢ぐことになってしまった」と供述しているとのことである。誰かのために尽くすとなると人間は思いもよらない力を発揮することがあり、彼女も自分を必要としているホストの為に力を振り絞って大金を集めたのだと思う。女ごころを利用して、上限なしの大金の提供を受けたホストにも責任があり、逮捕されて裁判にかけられているが渡辺被告よりは格段に罪は軽いと思われる。大罪を犯した渡辺被告の無知と無謀さは当然咎められなくてはならないが、犯罪の温床である、ホストバーでの後払い制度などは即時禁止してもらいたいと思う。借金が嵩んで売春に走る女性が多いと聞く。今回の判決を他山の石としないで、社会全体で転落女子を生まないよう努力していくべきだと考える。
2024.04.23
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ラベンダー昨日の朝5時55分からの教育テレビ「私のリハビリ・介護」を観た。昨日のお客さんは作家の落合恵子さんで聞き役が宮本亜門さんだった。落合さんはシングルマザーのお母さんから生まれて小さい時から二人で支えあいながら暮らしてきたとのことである。ある時からお母さんがパーキンソン病になり、認知症も加わって介護しなければならなくなった。食事や入浴、排泄など、すべてに手がかかり、自分も仕事を持っていたので施設で預かって頂くのが良いことは分かっていたが、そうすることをしないで7年間自宅で介護した。仕事上出張しなければならないこともあったが、その場合一旦家に帰って施設に行く手間を考えたら自宅に帰れば直ぐ母親に会えるのでその方がよいと思っていた。段々症状が重くなってくると家を空けることが出来なくなり、夜も昼も介護で全然寝れないこともあったとのことである。いよいよ末期になり、訪問診療の医師から入院を勧められたが、入院でも自宅でも結果は同じなので、最後の息を引き取る時も自宅で見守ったとのことである。辛いこともあったが自分を含めて誰もが通る道で、亡くなるまでの経過を予習させて頂いたと述べており、施設で皆さんのお世話になることもそれなりの意義はあるけれど、自宅でずっと死の経過を学ばせて頂いたのはよかったと述べていた。お母さんがお亡くなりになったのは10年前で今とは状況が少し違っていたと思う。その当時も施設の方がよいと思われていたが、今はもっと進んで、施設でなければ無理と思われる時代になっていると思う。それでも中には自宅で看たいと思われる方もいる。その場合は社会資源を存分に使って援助してあげたいと考える。
2024.04.24
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チェリーセージ今日も1日が始まった。病棟回診の為に廊下に出るとあちこちで看護師や看護助手、理学療法士、ケースワーカー、薬剤師、病棟クラークなどが忙しげに歩き回っていた。入浴の為に車椅子に乗せられた患者さんや見守られながら歩行訓練をしている患者さんもいた。夜は夜で夜勤者が静かに管理してくれていたのだと思うが朝になると一斉に動き出し、さながら戦場のようだった。私も彼らにつられてそのリズムに合わせようとしたが、リズムに少し乗っていないように思えた。それでも病室の受け持ち患者さんの回診が始まったら、私のリズムが出てくる。認知症の患者さんが多いが、「今日もリハビリ頑張りましょうね」と言うと皆さん笑顔で応答してくれる。これが楽しい。中には寝ている人もいるが、足の指に触って声をかければ大概は起きてくれる。急に起こされて寝覚めが悪いかなと思い「寝ている所を起こしてごめんなさいね」というと殆どの人が「いいえそんなことはありません。回って来てくださってありがとうございます」と笑顔で答えてくれる。脳梗塞後で意識が全くなく、何の反応もない患者さんにも同じように声をかけて歩く。2階、3階、4階を回るが、4階には感情の起伏が大きく、失禁などで看護師を煩わせている75歳の認知症の女性患者さんがいる。音大を出てその後は歌手として場末の酒場を回っていたことがあるとのことだった。一曲歌ってくれますかとお願いしたら、越路吹雪の「ろくでなし」を歌ってくれた。ろくでなし ろくでなし なんて酷い 言い方ー^^♪ 声もいいしリズムも抑揚も素晴らしく回診の度にその一節を歌ってもらっている。他にも歌える歌は沢山あり、楽譜をみればどんな歌でも歌えるとのことだった。回診では軽症もいるし意識のない重症もおり、感染症で熱が下がらなくて気をもんでいる患者さんもいるが、患者さんと触れ合えることでこちらも元気をもらっている。自分は前夜とか朝調子の悪いこともあるがひとたび病院に来ると元気になる。この仕事を続けさせて頂ける福運に感謝している。
2024.11.19
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ポインセチアカレンダーに赤丸が付いていて祝日になっているが何の祝日なのか分からなかったが、近づいて読んでみて初めて勤労感謝の日と分かった。近年勤労といえば働かせすぎが問題になり、働き方改革などで時間短縮や休憩時間の延長など、勤労を悪者にみる風潮が強く、勤労は大切だ、勤労に感謝しようという掛け声は小さくなっている。しかし勤労は人類にとって極めて重要なことなので当祝日の意義について解説させて頂く。元はと言えば収穫祭である宮廷行事、新嘗祭が11月23日に行われていたのを引き継いで1948年に働くことやその成果を尊重して個々の労働が社会全体を支えていることに感謝の気持ちを共有しようということで勤労感謝の日が制定されたとのことである。勤労には様々な形がある。生活のために給料をもらうための労働、主婦の炊事選択等の家事労働、米や野菜、果物、水産、畜産物などの生産のための作業、給料とは関係ない自治会活動やボランテア活動、など様々である。何のために働くかは個々人の考えで違っている。金を稼ぐために働くという人もいれば、人様に喜んでもらうために美味しい果物や野菜を作っているという人もいる。金を稼ぐための労働でもそこで造りだす製品によって人々を喜ばせたり、満たさせたりしている。自覚している、いないに関わらず、働くことは全て社会に何らかの影響を及ぼしている。殆どの労働は社会に貢献しているが、中には小林製薬の紅麹のように、腎臓病を引き起こすというマイナス結果を引き起こすこともある。製品を作る場合は常に、使用者を念頭において、その人達に害を及ぼさず健康で幸せになって頂きたいを念頭に仕事をしていく必要があると思う。仕事には大勢で力を合わせてする仕事と、自分一人でしなければならない仕事があるが、共同作業の一員である場合でも終局的には自分の責任で仕事をすることになる。個人の仕事への取り組みの姿勢で製品が良くも悪くもなる。勤労感謝の日を契機に、各人それぞれの仕事に対する気持ちを点検し、ミスを起こさないで利用者に喜んでもらえるようにとの新たな決意の日としてもらいたいと思う。
2024.11.23
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三重の友人から数十年前に送ってもらったアブチロン(チロリアンランプ)。山梨でも冬の凍りつく寒さの時以外は常に咲いている。でも数十年前には何度か寒さが厳しい冬があり、枯れて瀕死の状態になったことがあるが、妻がコモで囲って救命してくれた。最近は暖冬で何時でもずっと咲いている印象がある。私はリハビリ病院に勤務する老医者である。毎朝出勤時ガラスドアに写る自分の姿を見ながら登院している。背中が曲がり腰も曲がっている。廊下を歩く時殆どの人に追い抜かれている。老人だから仕方ないのかもしれないが、廊下を見渡すとあちこちで患者さんがセラピストに付き添われながら必死で歩行練習などを行っている。皆さん殆ど私と同じ年齢の方々だが背筋がピンとしている人が多い。私は毎日仕事で廊下や階段を歩いており、スマホでカウントしてみると約5000歩前後歩いている。でも一生懸命訓練を受けている患者さん達と比べると、自分はあまりに自己流で背中を丸めて安易な崩れた歩き方をしていると思った。姿勢が悪いことを自覚していたので、胸を張り、腰を伸ばして歩くことにしようと思った。職場をリハビリの場にしようと思ったが、自宅に帰ってきても同じことだ。職場よりも猫背で歩いていることが多い。家でも胸を張り、腰を伸ばして歩く習慣をつけようと思った。齢をとれば腰が曲がり、猫背になるのは当たり前と言われてきたが、今の時代では高齢になっても背中がピンとしている人が増えてきた。自分もそれを目指して頑張ろうと思う。
2024.10.23
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