今が生死

今が生死

2020.05.16
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カテゴリ: 健康


日経メディカル5月号にニューヨーク市の病院に勤務する40歳台の日本人医師が新型コロナに罹患した時の体験が載っていた。
最初は3/17の夕方から少しけだるさを感じて風邪のひき始めのような感じだった。
翌3/18早朝午前1時患者さんのことで病院から呼び出しがあり、出勤して7時頃帰宅。この時から後頭部の頭痛と倦怠感あり、熱を測ったら36.7度(平熱は36度未満)
3/19午後10時38度、倦怠感と頭痛はあるも咳などの呼吸器症状はなく食欲も普通にあった。
3/21午後5時38度、
3/22同僚がコロナ陽性だったとのことで自分も検査受けようと勤務先病院の健康管理センターに電話して4時間待ったが繋がらず諦めて救命救急センターを受診したら発熱外来を受診するようにいわれた。熱は38度、発熱外来では後期研修医が診察してくれて「コロナは明白なのでPCR検査の必要はなく家に帰って安静にしていなさい」と言われた。自分は病院医師ということと家族の感染の問題もあり検査を強く希望したらやっと検査してくれた。帰りはタクシーに乗らないで帰れと言われて歩いて帰った。夜9時半病院から電話があってコロナ陽性とのことだった。その時家族感染の心配があるので家族のPCR検査をお願いしたが「家族は100%陽性だから検査する意味はない」と断られた。その夜は38度、脈拍90台。口渇が激しく、味覚、嗅覚の低下に気づく。心臓のあたりに痛みを伴う違和感あり、倦怠感が強くマラソンを走り終わったようであった。布団から出ると1-2分で震えがきたので電気毛布を掛けていた。
3/23 38.6度、殆ど歩けないくらい脱力、手背の静脈が毛髪のように細くなっているのに気付いた。午前10時発熱外来から電話。「呼吸困難がなければそのまま自宅で過ごしなさい」と指示される。夜頭から足に向かって熱感が移動し、その後高熱が出る現象が2回あった。 症状がどんどん悪化しており恐怖感に襲われたがそれを紛らわせるために本を読んでいた。
3/24  朝10時に病院から電話、昨日と同じ指示で「呼吸器症状なかったら自宅待機」、夕方から38.4度、夕方家族が37.4度で悲壮感に拍車がかかった。咳が少し出るようになった。

3/26午前1時30分、病室に到着して2人部屋に入院。同室の人は30歳台の男性で酸素を吸入していた。午前9時 37.1度で解熱傾向あり。血液検査を行い、肝機能、腎機能の改善傾向あり、午後9時40分退院になった。
3/27 朝の体温36度、精神的にも肉体的にも熱がないと救いであった。その日家族が38度の発熱あり今度はそちらの方が心配になってきた。
3/28 朝36.4度、咳も徐々に収まってきた。家族も熱が下がってきて37.4度だった。
3/29 36.4度、家族も解熱
4/5 咳が収まった。

この記録を見ると日本ではPCR検査が少ないと言われているが、実数は少ないかもしれないが日本では必要な場合には検査しておりアメリカでは検査していない印象をもった。アメリカでは本人に対して恐らくコロナだろうから検査いらないと言われたり、家族は100%陽性だから検査する必要がないと言われたりしている。コロナ陽性で発熱している患者なのにストレッチャーに乗せられたまま廊下に何時間も放置、 入院しても解熱傾向がみられたらその日のうちに退院させられている。 アメリカが日本より感染率や死亡率が高い原因を垣間見たと思った。





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Last updated  2020.05.16 17:42:21 コメント(6) | コメントを書く


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